大富豪・成功者が多い「サヤ取り」とは

スワップポイントサヤ取り

 

スワップポイントサヤ取りの2019年度の定期連載です。。

 

まずは、サヤ取りの基本部分、サヤ取りがどのようなもので、どういった種類があるのかなどについてここでまとめてまいります。

 

 

サヤ取りだから儲かるの誤解

 

サヤ取りについて 1

 

ここのところ、「仕組み」や「仕掛け方」についての質問を頂くことも多くなったので、基礎部分より説明させて頂く予定です。

 

本題に入る前に「サヤ取りの種類」について整理させていただきます。

 

サヤ取りという投資法名も大分普及してきた気がします。

 

「サヤ取り」という単語は知っているという方は多いのではないかと思います。ただ、本当に利益を出していくための仕組みはあまり知られてはいません。

 

そのせいか時折「サヤ取りであれば儲かる」という趣旨の宣伝などを目にします。

 

結論から書けば、「サヤ取りだから儲かる」なんてことはありません。

 

裁量トレードと似ている部分として、仕掛け方によって「低リスク」にもなり「高リスク」にもなるというのが正しい理解です。

 

今回のテーマ「スワップポイントサヤ取り」は、サヤ取りの中ではかなりの低リスクに入るもので、利益を出すのは難しくはありません。

 

リスクは低いものの、日々の利益は僅かなものです。

 

他のサヤ取りも同様に手堅く利益が出せるものばかりという訳ではありません・

 

とはいうものの・・・・・成功者が多いのは事実です。

 

手堅く資産運用ができることから「大富豪の投資法」とも呼ばれています。

 

成功者が多いのは事実

 

サヤ取りについて 2

 

私達の先輩相場師でもサヤ取りは成功者の多い運用法の一つです。

 

相場師の栄枯盛衰を調べてみるとわかるのですが、一時的に大成功した方は結構います。

 

でも、その後はお決まりのように大損・破産・自殺・失踪などの悲惨な運命となっています。

 

しかしながら、サヤ取り一筋で続けた相場師は最後まで資産を作り続けていけた方が多い傾向があります。

 

小池国三もその一人です。一時は日本一となった山一証券を作った人物です。

 

山一證券自体はバブル崩壊とともに破綻してしまいました。

 

でも、小池国三が経営者だった頃は1907年の株価大暴落を乗り切り、飛躍の足掛かりとしています。

 

これが出来た理由が「サヤ取り」にあったかどうかはわかりません。ただ、当時より「サヤ取り屋」として有名だったのは事実です。

 

「相場の神様」山崎種二氏もサヤ取りの仕掛けをよく入れていたようです。

 

この二方以外でも、資産を増やし続けた相場師には、サヤ取り中心だった方が多いのです。

 

読者の皆様も、この連載でサヤ取りの理解を深めて頂き、資産つくりの一助として頂ければと思っています。

 

サヤ取りとは

 

サヤ取りは、裁定取引とも呼ばれます。wikipediaではこう書かれています。

 

裁定取引(さいていとりひき、英: Arbitrage)とは、金利差や価格差を利用して売買し利鞘(りざや)を稼ぐ取引のこと。サヤ取り(鞘取り)ともいう。

 

「金利差や価格差を利用して売買し利鞘(りざや)を稼ぐ取引」

 

裁定取引は、FXや株式だけでなく幅広い分野で使われてもいます。株式・FX・先物の世界でサヤ取りは、2つの銘柄を同時に仕掛けていく方法が基本パターンです。

 

  • A銘柄 買い
  • B銘柄 売り

 

こんなポジションを作って、A銘柄とB銘柄の価格差変動などを収益源にしていきます。

 

両建てを基本としているため、単純な売買(サヤ取りからみると片張りとも呼ばれる)よりもリスクが低いと見られがちです。

 

実際、手堅く利益を積み上げていけるという特徴があります。

 

でも、それも「リスクの取り方」次第で大きな違いが出てきます。

 

このサヤ取りは、私達個人投資家が使えるものは大きく3つあります。

 

サヤ取り 3つの種類

 

サヤ取りについて 3

 

株式・先物・FXなど分野は違えど、サヤ取りのやり方はこの3つのどれかに当てはまります。

 

  • 異銘柄サヤ取り
  • 限月間サヤ取り
  • 市場間サヤ取り(同銘柄サヤ取り)

 

一つづつ説明させていただきますね。

 

異銘柄サヤ取り

 

「豪ドル円買いーNZドル円売り」など、異なる銘柄の両建てをして価格差を利益にしていくサヤ取りです。

 

私のやっている「くりっく株365サヤ取り」がこのタイプです。

 

 

NYダウと日経225の価格差(サヤ)変動を利用しながら売買をしていきます。

 

このサヤ取りは、他のサヤ取りに比べて以下の特長があります。

 

  • サヤ取りとしては大きな利益が狙える。
  • リスクもそれなりにある。
  • 冷静に売買が出来るせいか裁量トレードよりも利益は取りやすい

 

このサヤ取りは、他の2つのサヤ取りよりも大きな利益を得られやすいです。

 

私のやっているNYダウと日経225も、短期で大きな利益になることもあります。

 

それと共にリスクも大き目になります。サヤ変動の拡大縮小を見誤って損きりが遅れたときに、サヤが不利な方向に動き続ければ大きな損失の可能性だってあるからです。

 

ただ、裁量トレードと違って冷静な売買ができるせいか、決定的に追い詰められた経験は今のところありません。

 

 

いろんな銘柄の組み合わせがあるのですが、サヤ取りで大き目の利益率を狙うのであれば、このタイプのサヤ取りがおすすめです。

 

限月間サヤ取り

 

主に商品先物・日経225先物などの先物市場で行われているサヤ取りです。

 

これら市場では、限月制度が一般的です。

 

  • 日経225 2019年12月限月 21790
  • 日経225 2020年3月限月  21710
  • 日経225 2020年6月限月  21690

 

12月限月というのは、12月に決済の期限がくるということです。

 

こんな感じで、先物の世界では日経225先物にも限月ごとに数本の価格が存在します。

 

この価格差は、日々変動しています。その価格差変動を利益に変えていくのが限月間サヤ取りです。

 

  • 日経225 2019年12月限 売り
  • 日経225 2020年3月限  買い

 

こんな両建てポジションを作っての売買となります。

 

経験上、手堅い割には結構な利益を狙えるサヤ取りです。私も商品先物で何度か仕掛けたことがあります。

 

ただ、数年に一度くらいの割合でサヤが急変動するときがあります。

 

期日が近い限月が大きく上昇したりすることで、限月間のサヤが大きく乱れます。大不況・大豊作などのときに起こる暴落・暴騰と重なることも多いです。

 

その時の処置に失敗すると、大きな損失を被ることもあります。

 

この変動は、特に商品相場で顕著です。

 

FXやCFD取引には限月取引は現状ありません。

 

2020年末くらいから始まるくりっく株365の新制度が、この限月の変形バージョンのような感じです。

 

発表内容を読んだ限りでは、「2本の限月が存在する時期が発生する」ということのようです。

 

もしも先物の限月に近いようであれば、これは「収益ポイントを増やすチャンス」にもなりえます。

 

制度の実施によって、新しいサヤ取りが出来るようになるかもしれないからです

 

 

説明を読むと、日経225で年度別に2つの年度の売買が出来る時期が6ヶ月あります。

 

ここの値動きがどうなるか、サヤ取り派は注目しています。

 

配当取りなどの長期保有運用される方にはとても評判の悪い制度改正ですが、サヤ取りをする方によっては「収益チャンス追加」となるかもしれません。

 

少なくとも、これら改革のお蔭で「スプレッド縮小」が実現しているので、この辺の取引条件改善はどんどん利用していきたいところです。

 

市場間サヤ取り(同銘柄サヤ取り)

 

同じ銘柄で市場によって値が違うときに両建てで利益を得る方法です。

 

  • 伊藤忠商事:東京市場で100円
  • 伊藤忠商事:大阪市場で120円

 

こういう状況があったとしましょう。

 

ここで伊藤忠商事株を「東京市場買いー大阪市場売り」という両建てをすれば、ほぼノーリスクで利益を得られます。

 

昭和初期までは、この手の取引はよくあったようです。

 

当時は、現代とは違い電話などの通信事情も悪く移動にも時間がかかりました。

 

「東京」「大阪」「ニューヨーク」など市場が違えば値も違うのは当たり前でした。

 

ネットや高速計算が出来るパソコンなども無かった時代なので、このサヤ取りをすることが可能だったのです。

 

このサヤ取りは、1回1回の利益こそ少ないものの、ほぼ確実に利益が取れます。

 

既にお気づきの方もいるかもしれませんが、「FX口座間にも為替レートの差」があります。

 

これが大きく開くこともあるようで、そこを狙った売買をされている方もいるようです。

 

一度、そういう売買をされている方に会ったことがあります。

 

この売買チャンスは一瞬しかないので、自動売買システムを組んで24時間相場を監視する環境を作ってやっているそうです。

 

ネットのスピードも重要になるため、「FX口座の為替レートを0.00・・・1秒でも早く取得できる」ことも工夫する必要もあると話されていました。

 

当然ですが、こういうのは私達一般投資家の誰もが真似できるものではありません。

 

私達が出来る比較的手軽にできる「市場間サヤ取り」もあります。

 

例えば、この2つです。

 

  • くりっく株365とCFD口座との市場間サヤ取り
  • スワップポイントサヤ取り

 

補足させて頂きます。

 

くりっく株365とCFD口座との市場間サヤ取り

 

くりっく株365とGMOクリック証券CFD取引口座などのCFD口座では同じ銘柄なのに値動きが違うものになっていることがあります。

 

例えば、私がたまに仕掛けているのはこれです。

 

  • くりっく株365「日経225」
  • GMOクリック証券CFD取引「日本225」

 

どちらも日経225先物をもとに値が動いているのですが、その価格差は日々変化しています。

 

理論上「ほぼ同じ値」になるはずなのに、現実には違う。

 

そういうところに、市場間サヤ取りのチャンスがあります。

 

この価格差変動をみながら、たまに売買を仕掛けています。

 

このサヤ取りの現況は、「有難い事」と「残念な事」の2面あります。

 

「有難いこと」は、スプレッドが縮小中ということです。2口座合わせてのスプレッド負担は手数料負担を入れてもスプレッド20前後まで減ってきています。

 

スプレッドが縮小すればするほど、単純に利益は増やせます。

 

ただ「残念な事」があります。

 

それは、くりっく株365の値動きが、他のCFD取引と似通ってきていることです。

 

実は、昨年くらいまでのくりっく株365の値動きは「先物に近い値動き」ではあるのですが、「独自の動き」をすることも多かったのです。

 

くりっく株365だけが500くらい高くなったりした時期もありました。

 

そこが、このサヤ取りの狙い目でした。

 

それが最近、無くなっています。それでもサヤ変動は存在しているので、いずれは収益化できる時期もくるかもしれません。

 

ここは「研究中」です。

 

スワップポイントサヤ取り

 

もう一つが「スワップポイントサヤ取り」です。

 

これは、今でも普通にやれています。

 

FX口座は、それぞれスワップポイントが違います。この差を利益に変えていくのがスワップポイントサヤ取りです。

 

 

毎日更新しているこのページをみて頂くと、同じ通貨ペアでも結構なスワップポイント差があることが確認できます。

 

これを両建てポジションを作ることで、収益化できます。

 

為替レートのサヤ取りのように一瞬の値動きを24時間監視していくようなことをする必要はありません。

 

誰でも、売買注文を出せる環境があれば利益を狙っていけます。

 

  • 米ドル円 1万通貨スワップポイント
  • A口座:買い 100円
  • B口座:売り −70
  • スワップポイント差 30円

 

こういう状態のときに、「A口座買いーB口座売り」の両建てポジションを作ります。

 

こうしておけば、翌日にはスワップポイント差30円分が利益となります。あとは、日々両建てポジションを維持することで利益が積み上がっていきます。

 

霞を取るような利益ではありますが、ずっと続けていけばその利益の積み上げは大きなものになっていきます。

 

私の場合でも、2010年からの利益累計は約538万円になっています。

 

以上が、私達個人投資家が普通にできるサヤ取りの大まかな分類です。


2019年版 スワップポイントサヤ取り目次

2019/11/19


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