サヤ取りだから低リスクではない
サヤ取りだからリスクは低いというのは幻想です。
サヤ取りには、「リスクの高いサヤ取り」と「リスクの低いサヤ取り」の2種類あります。
2種類のサヤ取りの違いと、NYダウー日経225が低リスクである本当の理由をまとめました。
全てのサヤ取りが低リスクは幻?
NYダウと日経225の価格差(サヤ)を利益に変えていく運用法が、ここでやっているNYダウー日経225サヤ取りです。
これは、運用法の分類上は「異銘柄サヤ取り」と呼ばれています。
他にも、同銘柄サヤ取りというものもあり、これはスワップポイントサヤ取りがそれにあたります。
スワップポイントサヤ取りは、豪ドル円という同じ通貨ペアで両建てを行うため、為替変動リスクを抑え込んだ運用が可能になります。このため、リスクはあるものの、余裕資金を十分に持たせることで、かなりの低リスク運用ができます。
これに対して、ここでやっているNYダウー日経225サヤ取りは、大きなリターンは望めるものの、スワップポイントサヤ取りよりはリスクの高いサヤ取りになります。
それでも、一般的にサヤ取りは、低リスクで比較的安全と言われています。
NYダウと日経225と関連性の強い2国間の株価指数の両建て売買だから損をしにくいという側面があるなどがその理由になっています。
それでもリスクはありますし、損をしない訳ではありません。
実際、2019年にこんな損きりも出しています。
これは、年初にNYダウの下落を狙って、一時的に「NYダウ売り」だけを入れたのが、失敗の始まりでした。サヤ取りとしてはルール違反したために、その後の売買がおかしくなったのだと反省しています。
こういう損きりは出しているものの、私自身はNYダウー日経225のサヤ取りを続けています。
実際に売買して実感できる理由
私が続ける理由として、「サヤ取りは、暴騰・暴落に巻き込まれにくい」ということがあります。
NYダウや日経225の暴騰・暴落とその価格差(サヤ)変動は別の流れになっているんです。
こういうのは、市販のサヤ取り教科書には書いてありません。
例えば、7月末から8月にかけてのNYダウの大きな下げ相場です。
暴落というほどではないかもしれませんが、27400期の円⇒25000近辺まで短期間で2400も下げました。
これだけ下げても、私の運用には大きな変化はありません。
8月前半に1回利益確定を出しただけです。
記事タイトル上は、「助かった」という感じなんですけどね(汗)。
雰囲気に呑まれて大損というリスク
「NYダウや日経225の暴騰・暴落と、その価格差(サヤ)変動は別の流れになっている」というのは、現実の運用上は結構大きなメリットなんです。
それは、「周囲の雰囲気に呑まれずに済む」からです。
暴騰・暴落のときって、独特の雰囲気があるんですよね。
暴騰にせよ、暴落にせよ、その値動きが大きければ大きいほど、投資家の熱狂的売買や阿鼻叫喚が激しくなります。
投資家としては、日中値動きを見ているだけで、その独特の雰囲気に呑まれやすくなるものです。
だれでも一度は経験していると思うんです・
- 大天井で買いポジションを持ってしまって、その後の大損の種を作った。
- 大暴落でびびって損きりしたらそこが底だった。
私も何度も経験あります。
でも、サヤ取りでは少ないんです。
この理由が大事です。
良く言われることですが・・・
投資というものは、冷静に売買判断が出来れば大きく負けることは少なくなります。
運用法がどのようなものであっても、「いつも冷静に売買できる」ならそれだけで負けにくくなるものです。
でも、そう簡単には出来ません。
暴騰・暴落の独特の雰囲気に呑まれずに冷静に売買をするというのは、それだけ困難なことだからです。
サヤ取りの売買タイミングは、暴騰・暴落とは別のものになります。それ故に、興奮することもなく絶望に打ちひしがれることもありません。
この良さは、実際の売買をお見せしながら感じていただけるように記事を書いていくつもりです。
NYダウー日経225のサヤ取りで使っているのはくりっく株365です。
この後、「ここまでの成績」「サヤ取り 次の売買タイミング」と続きます。
サヤ取り売買に興味があれば、最後までお付き合いくださいませ。
NYダウー日経225サヤ取り ここまでの成績
- 運用原資:7,797,081円
- 2019年運用元金 9,819,128円(くりっく株365とGMOクリック証券CFD口座合計)
運用原資は、運用開始時資金+追加入金の合計額です。
年度 |
損益額 |
累計損益額 |
---|---|---|
2017年 |
1,202,919円 |
1,202,919円 |
2018年 |
819,128円 |
2,022,047円 |
2019年 |
-1,098,345円 |
922,702円 |
始めてから3年目です。
ルールを守っていけば大怪我をしないという自信はあるのですが、たまに我慢出来なくなってしまうところがあります。
私の悪いクセであり未熟なところです。
2019年以降、この未熟さを克服することが私の課題です。
サヤ取り 次の売買タイミング
NYダウー日経225の売買判断に使っている場帳(NYダウ・日経225の価格差を記入する帳簿)の最近の状況です。
月日 |
NYダウ |
日経225 |
価格差(サヤ) |
---|---|---|---|
8月1日 |
26536 |
21003 |
5533 |
8月2日 |
26444 |
20902 |
5542 |
8月5日 |
25532 |
20177 |
5355 |
8月6日 |
25921 |
20611 |
5310 |
8月7日 |
25934 |
20581 |
5353 |
8月8日 |
26366 |
20769 |
5597 |
8月9日 |
26258 |
20504 |
5754 |
8月9日 |
26258 |
20504 |
5754 |
8月12日 |
25863 |
20260 |
5603 |
8月13日 |
26318 |
20737 |
5581 |
ここのところ方向性のない動きが続いています。
7月からの流れを辿った感じでは、「徐々に縮小」の動きかなと思っています。
次の仕掛け場としては、もう少し縮小したところを狙っています。
- NYダウー日経225の価格差(サヤ)縮小⇒拡大をねらった仕掛け:日経225売りーNYダウ買い
- NYダウー日経225の価格差(サヤ)拡大⇒縮小をねらった仕掛け:NYダウ売りー日経225買い
ここで狙っているのは、前者の日経225売りーNYダウ買いの仕掛けです。
ここのところ短期変動が続いているので、早ければ数日後にでも次の仕掛けタイミングになるかもしれません。
毎日1分程度のこの場帳記入を続けながら、その時期を待ちます。
日中の値動きは見ませんし、売買判断の参考にはしません。1日単位の大きな流れを見ながら売買を続けていきます。
ルール違反をせずに、いつもの売買で利益を積み上げていくつもりです。
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