当ページは、アフィリエイト広告を含みます。

日経225−NYダウサヤ取り 禁止事項と留意点

日経225−NYダウサヤ取り売買の基本事項については前回までで説明を終わりました。なにも、難しいことはやっていません。誰にでも出来る内容ですので、お気に召した方は場帳・グラフ準備など始めてみてください。

 

今回は、実践上留意していくべき禁止事項や注意点などについて紹介させていただきます。

 

初めての方は、最初から読み直すことをお勧めいたします。

 

NYダウ配当金生活 当初の予定と運用記録

くりっく株365サヤ取り2018 連載バックナンバー

配当相当額について

日経225−NYダウサヤ取りでは、配当相当額もかなりの頻度で発生します。それぞれ特徴があるので、留意点としてまとめておきます。

 

日経225 配当相当額の特徴

 

日経225は、3月末と9月末の2日間に大型配当相当額が集中しています。

 

例年、2日間で日経225銘柄1年分の約70%が発生するというとても大きなものです。

 

この時期の配当相当額は、サヤ取りににとっても大きな影響があります。2017年9月の日経225配当相当額は約13000円でした。これは、値の変動に換算すると130に相当するからです。

 

私が8月に決済したポジションでは、10枚で利益が70万円ほどありました。この70万円を値の変動に換算すれば700です。

 

1日の配当相当額が130の値動きに相当するわけなので無視できないレベルであることがご理解いただけると思います。

 

「配当落ち」という仕組みからは、計算上はプラスマイナスゼロなのですが現実には配当落ち分はすぐに埋めてしまうことが多い傾向にあります。

 

参考:配当落ちとは・・くりっく株365ミニ知識

 

1年間の配当相当額合計は、約3万円前半です。

 

NYダウ 配当相当額の特徴

 

一方、NYダウは、2・5・8・11月が大型配当相当額発生時期になっています。集中度は日経225ほどではありません。

 

1年間の配当相当額合計は、約5万円です。

 

NYダウと日経225の配当相当額の差は1万円後半くらいあるので、日経225売り−NYダウ買いというサヤ取りポジションを1年間保有し続ければ、その配当相当額の差額分だけ利益が出る計算になります。

 

今後の配当相当額の取り扱いについて

 

これまで、私のくりっく株365サヤ取りでは、日経225は売りポジションとなることが多いので、3月と9月は大きなマイナス配当相当額が発生する月として警戒してきました。

 

ただ、今後はこの辺は売買判断の上ではあまり気にしないでいくつもりでいます。

 

これは、日経225の大型配当相当額が発生する時期でも、仕掛けのチャンス到来と判断すれば売りポジションを作っていく可能性も今後はあるという意味です。配当相当額の多寡を気にしすぎると、肝心のサヤ変動の見方が狂う可能性を考慮しての方針です。

 

読者の関心が高いところですので、ブログ記事としては「大型配当額発生月」などのテーマは定期的に取り上げていくつもりです。

 

でも、サヤ取りの売買判断ではあまり気にしないようにしているというのは連載をもとにサヤ取りを始めようとお考えの方はご理解下さいませ。

各種ニュースの取り扱い

各種指標発表など、為替・株式ニュースを元にした予想などはしません。情報収集そのものも不要です。

 

その理由は、このサヤ取りが「これから日経225が下がりそうだから売る」という類のものではないからです。

 

仮に、日経225の値動きがある程度的確につかめたとしても、それだけではこのサヤ取りの収支を良くすることはできません。

 

もしも、「日経225の値動きをある程度的確に掴める」自信があるのであれば、単純に日経225の売買をする方が大きな利益になります。

 

この事情は、NYダウについても同じです。

 

サヤ取りは、2銘柄の価格差(サヤ)変動を利益に変えていく売買です。相場全体の上げ下げとは違うため、個別銘柄の値動き予想は不要です。

 

政治・経済ニュースに一喜一憂することなく、サヤ変動だけを見て淡々と売買をしていくのがサヤ取りの理想形です。

思い付き売買禁止

日中値の変動をみていると売買したくなるときがあります。こういう思い付き売買は禁止としています。

 

おそらく、裁量トレードでもほとんどのトレーダーがこの部分は禁止事項だろうと思います。

 

説明するまでもないかもしれませんが、この手の売買は大体裏目に出ますので、ご注意ください。

月曜日の新規ポジション禁止

日経225−NYダウサヤ取りでは、月曜日の新規ポジション作成はしません。

 

この項目を意外に感じる方も多いかもしれません。

 

相場運用でよくやってしまうのが「週末の熟慮が裏目にでる」というケースです。含み損を抱えているような時など、週末に「これはとびきりの名案!」という一手を思い付き月曜日に実行してしまう時があります。

 

でも、こういう熟慮は裏目に出やすいものでもあります。

 

そして、月曜日の朝はただでさえ気合いが入りやすいものでもあります。気合いが入り過ぎた積極的な気持ちで場帳・グラフを見ていると、「ここは勝負かな」という余計な闘争心を出してしまうこともあります。

 

いずれの場合でも、相場運用ではこういう心理状態は良い結果を生みません。

 

「こういう時は売買しない」と決めてはいても、人の気持ちは制御できないところがあります。特に、月曜日は無意識のうちに精神状態が高揚しやすいので要注意なのdす。

 

なので、私のルールでは月曜日に新規ポジションを作るのは禁止としています。

 

これは、私の師匠林輝太郎の株式投資・商品先物運用での基本事項でもあります。日経225・NYダウ共に株式投資のCFD版のようなものですので、その教えを受け継ぎます。

 

ただ、利益確定・損きりなどの決済は実行可能です。

くりっく株365サヤ取り 目次

2017/10/18


記事がお気に召しましたら、共有・拡散お願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加   
TOPへ