高ボラティリティ+円高相場攻略中 FXオプションからのスワップ投資
高ボラティリティと円高の激しい値動きが続きます。
追記:ただ、高水準のボラティリティが続くと売りポジション側の投資家には不利な状況も起こりかねません。の記事を書いた日の夕方に、それに気づいたため保有ポジションの一部を損きりしています。
この記事を読まれる方は、是非上記記事も併せてお読みになって下さいませ。
高ボラティリティを攻略するつもりであれば、FXオプションが大きな力を発揮します。今回、その特徴を生かした売買をしています。
ポジションの立て過ぎに注意しながら売買をしています。
この運用法は以下の特長があります。
FXオプションからのスワップ投資 5つの特長
- 安値でFXポジションを作るのに有効
- FXオプションを使って、FXポジションの買い平均値を下げる
- FXオプションでプレミアム受取利益が発生。
- FXポジション変更後はスワップ投資でスワップポイント+為替利益を狙う
- 月5〜10万円のスワップ+プレミアム受取(2019年11月10〜20万より変更)による定期収入
- 米ドル円上昇時はFX買いポジションでの不定期利益
では、売買内容からご覧くださいませ。
円高と高ボラティリティ相場を活用した売買
新コロナウイルス騒動によって円高が進むと同時に、ボラティリティも高水準になっています。
ボラティリテイの上昇の影響はFXオプションでは顕著にでてくるため、それを利用した売買も有効になります。
この流れで、今回2つの売買を行っています。
乗り換え売買
権利行使価格106円のプットオプション売りを決済して権利行使価格105円のプットオプション売りを新規ポジションで作成しています。
これによって、権利行使価格と権利行使期日が変わりました。
- 権利行使価格 106円⇒105円
- 権利行使期日 3月25日⇒5月27日
権利行使価格が105円に下がったことで、将来発生する米ドル円買いポジションも106円⇒105円と1円安値のものにできます。
プットオプション売り⇒米ドル円買いポジションとなる条件は、米ドル円値が権利行使日に権利行使価格を下回ることです。
この後円安に反転して、権利行使日に105円以上であれば利益受取のみになります。
新規コールオプション売り
短期のお小遣い稼ぎとして仕掛けたポジションです。
高ボラティリティの時期は、FXオプションのプレミアム価格が大きく上昇します。このため「売り」を仕掛けると、いつもよりも多くのプレミアム受取をすることができます。
このポジションは、そのプレミアム受取を狙ってしかけたものです。
仕掛けた内容はこちらです。
- 作成日:2020年3月12日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:104.69円
- 権利行使価格:107.00
- 権利行使期日:3月25日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.548
- 利益上限:0.548×10万通貨=54,800円
- 損益分岐点:107.000+0.356=107.548円
権利行使日3月25日に米ドル円が107円以下であれば、54,800円の満額利益が確定するポジションです。
3月12日から権利行使日の3月25日まで10営業日です。
米ドル円現在値は104円半ばですので、今のところかなり分の良い勝負とみています。
まあ、最近の為替相場は何が起こるかわからないので明日にはこの有利不利が逆転しているかもしれません。
今後も状況をみながら、ゆっくりと仕掛けていきます。
「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。
FXオプションからのスワップ投資 保有ポジション状況
この運用で保有しているポジションは、「FXオプションのポジション」と「FXポジション」の2種類に分かれます。
FXポジションは、FXオプションの権利行使によって発生したものをくりっく365口座に移動させたものです。
それぞれの状況を定期的に確認しています。
FXオプション部分(3月12日)
現在保有中のポジションはこちらです。
保有中のFXオプションポジションは5本です。
米ドル円現在値は104.755円です。
- 作成日:2020年1月9日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:109.110円
- 権利行使価格:109.00
- 権利行使期日:2020年6月24日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:2.001
- 利益上限:2.001×10万通貨=200,100円
- 損益分岐点:109.00−2.001=106.999円
プレミアム現在値は5.682です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 200,100円 |
含み損 | −568,200円 |
差引損益 | −368,100円 |
プットオプション売りは、「上げ相場で利益・下げ相場で損失」となり「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。
現在のような相場下落期には含み損となるのですが、それでも普通にFXで買いポジションを作ったときよりは含み損を減らせる効果(含み損抑制効果)があります。
- 作成時点の米ドル円:109.110円でFX買いポジションを作っていれば、現在の含み損は435,500円相当(スワップ考慮なし)
- FXオプションを使ったことで含み損は−368,100円
FXで買いポジションを保有しているより7万円程度含み損を少なくできています。
この期間高スップポイント口座であればスワップポイントが3万程度発生したかもしれないということを考慮すると、その効果は4万円くらいに縮小します。
- 作成日:2020年3月10日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:105.400円
- 権利行使価格:105.00
- 権利行使期日:2020年5月27日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:2.369
- 利益上限:2.369×10万通貨=236,900円
- 損益分岐点:105.00−2.369=102.631円
プレミアム現在値は3.240です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 236,900円 |
含み損 | −324,000円 |
差引損益 | −87,100円 |
1本目と同じプットオプション売りです。性質などは同じですので説明は割愛させていただきます。
- 作成日:2020年3月12日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:104.69円
- 権利行使価格:107.00
- 権利行使期日:3月25日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.548
- 利益上限:0.548×10万通貨=54,800円
- 損益分岐点:107.000+0.356=107.548円
プレミアム現在値は0.880です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 54,800円 |
含み損 | −88,000円 |
差引損益 | −33,200円 |
コールオプション売りは、「上げ相場で損失・下げ相場で利益」で「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。
このポジションの損益分岐点は107.548円です。
3月25日権利行使日に米ドル円がこの値を超えていない限り、最終利益を確保できる予定です。
- 作成日:2020年2月14日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:109.841円
- 権利行使価格:110.000円
- 権利行使期日:3月25日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.467
- 利益上限:0.467×10万通貨=46,700円
- 損益分岐点:110.00+0.467=110.467円
プレミアム現在値は0.261です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 46,700円 |
含み損 | −26,100円 |
差引損益 | 20,600円 |
コールオプション売りは、「上げ相場で損失・下げ相場で利益」で「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。
権利行使価格110円ですので、米ドル円現在値からみると「ほぼ安全圏」という感じもしますが、まだまだわかりません。
- 作成日:2020年2月28日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円::109.405円
- 権利行使価格:109.500円
- 権利行使期日:3月25日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.744
- 利益上限:0.744×10万通貨=74,400円
- 損益分岐点:109.50+0.744=110.244円
プレミアム現在値は0.304です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 74,400円 |
含み損 | −30,400円 |
差引損益 | 44,000 |
これも権利行使価格109.50円で、米ドル円がここから5円以上上昇しない限り最終利益が確保できるポジションです。
FXポジション部分(3月12日)
現在保有中のポジションは、米ドル円買いポジション20万通貨です。
この保有ポジションのうち10万通貨は、FXオプションの権利行使日にFXポジションとなったものを損きりして、くりっく365口座で建て直したものです。
参考記事:FXの実質買値を下げる方法と手順の事例
FXポジションをサクソバンク証券からくりっく365に移動させたのは、「くりっく365の米ドル円スワップポイントが長年高水準を継続している実績」があるためです。
- くりっく365 140円(3日分)⇒1日換算46.67円
- サクソバンク証券 28円
スワップポイント差は18.87円あります。
2020年3月12日 総合損益とここからの方針
項目 | 損益 |
---|---|
FXオプション損益 | 1.683,395円 |
FX損益(確定分) | −733,002円 |
FX+FXオプション(含み損益) | −1,625,170円 |
総合損益(含み損益考慮) | −674,277円 |
米ドル円現在値 | 104.690円 |
- 運用開始日:2019年3月21日
- 運用通貨:米ドル円
- 買いポジション最大40万通貨(FX+プットオプション売り合計
- 運用資金1200万円(1万通貨あたり30万円)
ここのところの円高により、総合損益はー676,577円となっています。
米ドル円買いを基本とした売買ですので、ここはやむを得ないところと覚悟しております。
この時期に意識していることは2つです。
- 安値での買いポジションを仕掛けていくチャンス
- 高ボラティリティを利用した売買を仕掛けるチャンス
今回記事前半でまとめた「ポジション乗り換え」は、「安値で買いポジションを仕掛けていくチャンス」として実施したものです。
もう一つの「コールオプション売り」は、高ボラティリティを利用した仕掛けです。
現在は円高であると同時に、ここ数年で最高水準のボラティリティとなっていて、FXオプションのプレミアムが上昇しています。
プレミアムが上昇しているということは、「売り」でいつよりも多額のプレミアム受取ができるということでもあります。
今回のように現在値から数円離れたFXオプションの「売り」を仕掛ける好機といえます。
無論、ボラティリティが高いなりのリスクもあります。
こういう時期は1日で数円の値動きをすることもあるので「余裕で利益」と思っていたのに、大きな動きで一気に損失になることだってあります。
想定内が想定内でなくなる時期でもあるので、注意しながら売買を続けてまいります。
米ドル円売買で使用中、くりっく365は米ドル円で長期間高水準提供を続けています。
「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。
FXオプション運用の主要ページ
FXオプションかわのスワップ投資 関連ページ
サイト内他記事