米イラン衝突・回避に対応「一の型」でのポジション投下
米イラン衝突が一段落ついた感じがでてきています。それに合わせて「FXオプションからのスワップ投資」もポジション操作をしています。
1月9日の売買と全体のポジション状況をまとめました。
この運用法は以下の特長があります。
FXオプションからのスワップ投資 5つの特長
- 安値でFXポジションを作るのに有効
- FXオプションを使って、FXポジションの買い平均値を下げる
- FXオプションでプレミアム受取利益が発生。
- FXポジション変更後はスワップ投資でスワップポイント+為替利益を狙う
- 月5〜10万円のスワップ+プレミアム受取(2019年11月10〜20万より変更)による定期収入
- 米ドル円上昇時はFX買いポジションでの不定期利益
混沌とした世界情勢に対応しながら利益増加を目指してやっています。
本日の売買
1月9日は、「プットオプション売り1本の満期」と「新規プットオプション売り」を作っています。
満期となったポジション
昨日の権利行使日に1本のポジションが満期になりました。
- 作成日:2019年9月5日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:106.560円
- 権利行使価格:106.00
- 権利行使期日:2020年1月8日
- 売買数量2万通貨
- プレミアム:1.918
- 利益上限:1.918×2万通貨=38,360円
権利行使価格米ドル円106円のポジションですので、満期日のプレミアムはゼロとなっています。
プットオプション売りですので、仕掛け時に受け取った1.918×2万通貨=38,360円は満額利益確定です。
「一の型」での仕掛け:プットオプション売り10万通貨
1月9日の朝作成したプットオプション売りポジションです。
「FXオプションからのスワップ投資」の3つの仕掛けのうち「一の型」による仕掛けです。
プットオプション売りですので「上げで利益・下げで損失」になり「利益は限定・損失は限定なし」という性質を持ちます。
- 作成日:2020年1月9日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:109.110円
- 権利行使価格:109.00
- 権利行使期日:2020年6月24日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:2.001
- 損失上限:2.001×10万通貨=200,100円
- 損益分岐点:109.00−2.001=106.999円
プットオプション売りは、最初に最大利益となるプレミアムを受け取れます。
今回の受取額は200,100円です。
満期日となる権利行使日に、米ドル円が権利行使価格109円超以上なればプレミアム価値はゼロとなり、本日受け取った200,100円の満額受取が確定します。
調度、先程「満期となったポジション」で書いたような状況です。
逆に、米ドル円が109円を割った場合は、権利行使価格109円でFX口座に米ドル円買いポジションが発生することになります。
参考記事:FXの実質買値を下げる方法と手順の事例
この記事の中での「9月4日 権利行使期日で米ドル円買いポジション発生」のところと同じ状況です。
プレミアム受取はどのままで米ドル円買いポジションを作れるため、「米ドル円買いを有利にやっていく方法」として使っています。
今回のポジションは、「米イラン衝突が回避できそうだ」という見通しで「米ドル円買いポジションを増やしておこう」という趣旨で行っています。
この後、大きな下げは想定していないものの、大きな上昇可能性も薄いとみています。
そういったときには、今回の「一の型」のような仕掛けでいきます。
「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。
FXオプションからのスワップ投資 概略
この取引は、「FXオプションからのスワップ投資」と呼んでいます。
- FXオプションを使って安値で米ドル円買いポジションを作る
- スワップポイント+プレミアム利益を受取りながら上昇期を待つ
- 上昇期には利益をだして資金を増やしていく
こういう流れを、このブログでお見せしていければと思っています。
参考記事:【FXオプションからのスワップ投資】とは
米ドル円などの先進国通貨は、上げたり下げたりを繰り返しています。
新興国通貨のように値を下げ続けるような展開にはなりにくいという特徴があります。
理論上は、「米ドル円を安値で買いポジションを作ってスワップポイントを受取続けながら大きく上昇するのを待つ」というやり方はとても有効です。
とはいものの、「安値で米ドル円買いポジションを作る」というのは狙ってもなかなか出来るものではありません。
FXオプションを活用することで、「現在値よりも数円下の値でポジションを作る」ことが可能になります。
「現在値よりも数円買値を下げたポジション」を作っていけば、今までよりも安定感のあるなスワップ投資をやっていけるようになります。
それを現実の運用記録を元に公開しているのが、この運用記事です。
具体的には以下の手順で行います。
- 現在値よりも安値の権利行使価格で米ドル円プットオプション売りを作成(プレミアム受取利益発生)
- 権利行使日、米ドル円が権利行使価格よりも安値であれば米ドル円買いポジション発生
- 権利行使日、米ドル円が権利行使価格よりも高値であればポジション消滅で終了
- 発生した米ドル円買いポジションでスワップ投資開始
FXオプション活用といっても、やり方は簡単です。
米ドル円のプットオプション売りを長期保有するだけだからです。
プットオプション売りの仕組み
米ドル円プットオプション売りは上図のような性質を持ちます。「売り」の性質上、オプション値が上がれば損失・下がれば利益となります。
FXオプションの仕組みは下記ページにてまとめています。
参考記事:FXオプションの仕組み
今後の値動きでどうなるかを列挙するとこうなります。
- 期日までは、米ドル円上げなら下がり(利益増あるいは損失減))、米ドル円下げなら上がる(利益減あるいは損失増)。
- 日数が経てば時間的価値減少とともに下がりやすい(利益増または損失減)。
- 利益が取りやすいものの利益上限は限定される。
- 大きな円高となれば、相応の含み損となる。
- 米ドル円が期日に権利行使価格よりも上がればプレミアム分の利益を受け取れる。
- 米ドル円が期日に権利行使価格よりも下がればプレミアム分の利益を受け取って買いポジションが発生する。
プットオプション売りは、米ドル円が大きく下げればオプションポジションを作ったときの米ドル円値よりも安値でFX口座での米ドル円買いポジションへと変身します。
上昇してしまった時は、FX口座での米ドル円買いポジションは発生しないのですが、プットオプション売りポジション作成時のプレミアム受取分は単純に利益になります。
このプレミアム受取利益も、積み上がると大きなものになります。
この辺は、現実のポジションに合わせて運用記事の中で解説させていただきます。。
尚、要注意は下げ相場です。
米ドル円プットオプション売りは、米ドル円買いポジションと同じ宿命を負っています。つまり、米ドル円下げ相場では含み損となるということです。
この含み損も、現在値で米ドル円買いポジションを作ったよりは少なくて済むのですが、10円・20円の円高となればそれなりの含み損となりえます。
このリスクは、資金管理や損きりで臨機応変に対応していきます。
FXオプションからのスワップ投資 保有ポジション状況
この運用で保有しているポジションは、「FXオプションのポジション」と「FXポジション」の2種類に分かれます。
FXポジションは、FXオプションの権利行使によって発生したものをくりっく365口座に移動させたものです。
それぞれの状況を定期的に確認しています。
FXオプション部分(1月9日)
ここでは、現実のポジションをもとに、プットオプション売りの2つのポイントが確認できます。
- 下げ相場:含み損を抑制する効果がどのようなものか
- 上げ相場:利益が限定されるということがどのようなものか
つまり、相場が下落したときにFXでの含み損よりも小さくなる、または利益になってしまうという特徴です。
現在保有中のポジションがこちらです。
保有中のFXオプションポジションは2本のみです。
「プットオプション買い30万通貨」と「プットオプション売り10万通貨」を保有しています。
米ドル円現在値は109.085円です。
- 作成日:2020年1月6日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション買い
- 作成時点の米ドル円:107.866円
- 権利行使価格:107.000円
- 権利行使期日:2月26日
- 売買数量30万通貨
- プレミアム:0.745
- 損失上限:0.745×30万通貨=223,500円
プレミアム現在値は0.270です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム支払損失 | 223,500円 |
含み益 | 81,000円 |
差引損益 | −142,500円 |
プットオプション買いは「下げ相場で利益・上げ相場で損失」となり「利益限定なし・損失限定」という性質を持ちます。
このポジションは「米イラン衝突」による米ドル円下落にに備えて作成したポジションです。
権利行使日の2月25日に、107円よりも下げるような局面となれば大きな利益となる可能性があります。
ただ、落ち着いた状況が続き、権利行使日に107円以上であればプレミアム価値はゼロとなり、ポジション作成時に支払ったプレミアム代金の全額損失となります。
- 作成日:2020年1月9日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:109.110円
- 権利行使価格:109.00
- 権利行使期日:2020年6月24日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:2.001
- 利益上限:2.001×10万通貨=200,100円
- 損益分岐点:109.00−2.001=106.999円
プレミアム現在値は2.141です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 200,100円 |
含み損 | −214,100円 |
差引損益 | −14,000円 |
本日作成したポジションです。
プットオプション売りは、「上げ相場で利益・下げ相場で損失」となり「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。
1本目ののプットオプション買いとは真逆のポジションです。
今回のように、ポジション作成したばかりのときは含み損なのですが、この部分は為替相場が大きく動かなければ日数経過とともに収支が改善されていきます。
FXオプションのプレミアムは「時間的価値」が加味されているため、日数経過により時間的価値が減っていくとプレミアムも下げやすくなるからです。
その辺は、この運用の過去記事や今回のポジション状況推移を定期的に観察していくことでお見せできると思います。
FXポジション部分(1月9日)
前回まで30万通貨の買いポジションだったのですが、「米イラン衝突」対応のために20万通貨減らしています。現在保有中のポジションは、この10万通貨のみです。
この保有ポジションは、FXオプションの権利行使日にFXポジションとなったものを損きりして、くりっく365口座で建て直したものです。
参考記事:FXの実質買値を下げる方法と手順の事例
FXポジションをサクソバンク証券からくりっく365に移動させたのは、「くりっく365の米ドル円スワップポイントが長年高水準を継続している実績」があるためです。
- くりっく365 213円(4日分)⇒1日換算53.25円
- サクソバンク証券 37円
スワップポイント差は16.25円あります。毎日発生するスワップポイントは僅かなものですが、積み上がると大きなものになります。
このポジションは、長期保有前提でスワップポイントを受取ながら上昇期を待っているところです。
全体まとめ
項目 | 損益 |
---|---|
FXオプション損益 | 893,195円 |
FX損益(確定分) | −735,302円 |
FX+FXオプション(含み損益) | 133,810円 |
総合損益(含み損益考慮) | 291,703円 |
米ドル円現在値 | 109.575円 |
- 運用開始日:2019年3月21日
- 運用通貨:米ドル円
- 買いポジション最大40万通貨(FX+プットオプション売り合計
- 運用資金1200万円(1万通貨あたり30万円)
今回の一連のポジション操作で実現益は30万円くらいでたものの、総合損益は減っています。
ここ数日でいろんな売買をしているので、現在のポジション状況を「売りー買い」の形でまとめてみましょう。
- プットオプション買い30万通貨
- FX口座:米ドル円買いポジション10万通貨
- プットオプション売り 10万通貨
「売り30万通貨ー買い20万通貨」という布陣です。
プットオプション買いで仕掛けている売り30万通貨は、満期日2月26日までです。
それまでに米ドル円の下げ局面が無ければ損失となるポジションですが、これは現在の世界情勢の下ではやむを得ない部分と思っています。
上げようと下げようと安定した運用を続けていくための必要経費というところです。
あとは、全体の大きな流れをみながら売買を続けていきます。
米ドル円売買で使用中、くりっく365は米ドル円で長期間高水準提供を続けています。
「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。
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