ダブル利益蓄積中 2019年12月5日運用状況
FXオプションからのスワップ投資2019年12月5日状況です。
この運用法は以下の特長があります。
FXオプションからのスワップ投資 5つの特長
- 安値でFXポジションを作るのに有効
- FXオプションを使って、FXポジションの買い平均値を下げる
- FXオプションでプレミアム受取利益が発生。
- FXポジション変更後はスワップ投資でスワップポイント+為替利益を狙う
- 月5〜10万円のスワップ+プレミアム受取(2019年11月10〜20万より変更)による定期収入
- 米ドル円上昇時はFX買いポジションでの不定期利益
米ドル円の値動きが緩慢でゆっくりです。こういう時は、ダブル利益が見えやすい時期です。
ダブル利益とは何か?
前週から今週にかけて、FXオプションからのスワップ投資運用口座での売買はありませんでした。
前週記事時点に比べて、米ドル円は50銭くらい下落しています。
こういう何もしていない期間は、この運用法の特長であるダブル利益がどれくらいでているのかが見やすい時期でもあります。
ダブル利益とは「FXのスワップポイント+FXオプションプレミアム利益増加」のことです。
今回記事の最後部分「FXオプション効果の測定+全体のまとめ」のところで、その効果を計算しています。
既にFXオプションの知識などがあり、この運用記事を定期的にご覧いただいている方は、その部分だけでもお読みになってみてくださいませ。
この運用法記事に成れていない方は、この次の「FXオプションからのスワップ投資 概略」からお読み頂くのがおすすめです。
FXオプションからのスワップ投資 概略
この取引は、「FXオプションからのスワップ投資」と呼んでいます。
- FXオプションを使って安値で米ドル円買いポジションを作る
- スワップポイント+プレミアム利益を受取りながら上昇期を待つ
- 上昇期には利益をだして資金を増やしていく
こういう流れを、このブログでお見せしていければと思っています。
参考記事:【FXオプションからのスワップ投資】とは
米ドル円などの先進国通貨は、上げたり下げたりを繰り返しています。
新興国通貨のように値を下げ続けるような展開にはなりにくいという特徴があります。
理論上は、「米ドル円を安値で買いポジションを作ってスワップポイントを受取続けながら大きく上昇するのを待つ」というやり方はとても有効です。
とはいものの、「安値で米ドル円買いポジションを作る」というのは狙ってもなかなか出来るものではありません。
FXオプションを活用することで、「現在値よりも数円下の値でポジションを作る」ことが可能になります。
「現在値よりも数円買値を下げたポジション」を作っていけば、今までよりも安定感のあるなスワップ投資をやっていけるようになります。
それを現実の運用記録を元に公開しているのが、この運用記事です。
具体的には以下の手順で行います。
- 現在値よりも安値の権利行使価格で米ドル円プットオプション売りを作成(プレミアム受取利益発生)
- 権利行使日、米ドル円が権利行使価格よりも安値であれば米ドル円買いポジション発生
- 権利行使日、米ドル円が権利行使価格よりも高値であればポジション消滅で終了
- 発生した米ドル円買いポジションでスワップ投資開始
FXオプション活用といっても、やり方は簡単です。
米ドル円のプットオプション売りを長期保有するだけだからです。
プットオプション売りの仕組み
米ドル円プットオプション売りは上図のような性質を持ちます。「売り」の性質上、オプション値が上がれば損失・下がれば利益となります。
FXオプションの仕組みは下記ページにてまとめています。
参考記事:FXオプションの仕組み
今後の値動きでどうなるかを列挙するとこうなります。
- 期日までは、米ドル円上げなら下がり(利益増あるいは損失減))、米ドル円下げなら上がる(利益減あるいは損失増)。
- 日数が経てば時間的価値減少とともに下がりやすい(利益増または損失減)。
- 利益が取りやすいものの利益上限は限定される。
- 大きな円高となれば、相応の含み損となる。
- 米ドル円が期日に権利行使価格よりも上がればプレミアム分の利益を受け取れる。
- 米ドル円が期日に権利行使価格よりも下がればプレミアム分の利益を受け取って買いポジションが発生する。
プットオプション売りは、米ドル円が大きく下げればオプションポジションを作ったときの米ドル円値よりも安値でFX口座での米ドル円買いポジションへと変身します。
上昇してしまった時は、FX口座での米ドル円買いポジションは発生しないのですが、プットオプション売りポジション作成時のプレミアム受取分は単純に利益になります。
このプレミアム受取利益も、積み上がると大きなものになります。
この辺は、現実のポジションに合わせて運用記事の中で解説させていただきます。。
尚、要注意は下げ相場です。
米ドル円プットオプション売りは、米ドル円買いポジションと同じ宿命を負っています。つまり、米ドル円下げ相場では含み損となるということです。
この含み損も、現在値で米ドル円買いポジションを作ったよりは少なくて済むのですが、10円・20円の円高となればそれなりの含み損となりえます。
このリスクは、資金管理や損きりで臨機応変に対応していきます。
FXオプションからのスワップ投資 保有ポジション状況
この運用で保有しているポジションは、「FXオプションのポジション」と「FXポジション」の2種類に分かれます。
FXポジションは、FXオプションの権利行使によって発生したものをくりっく365口座に移動させたものです。
それぞれの状況を定期的に確認しています。
FXオプション部分(12月5日)
ここでは、現実のポジションをもとに、プットオプション売りの2つのポイントが確認できます。
- 下げ相場:含み損を抑制する効果がどのようなものか
- 上げ相場:利益が限定されるということがどのようなものか
つまり、相場が下落したときにFXでの含み損よりも小さくなる、または利益になってしまうという特徴です。
現在保有中のポジションがこちらです。
保有中のFXオプションポジションは3本あります。
米ドル円現在値は108.840円です。
1番上のポジションです。
- 作成日:2019年8月9日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:105.954円
- 権利行使価格:108.00円
- 権利行使期日:12月11日
- 売買数量5万通貨
- プレミアム:3.491
- 利益上限:3.491×5万通貨=174,550円
プレミアム現在値は0.118です。
2019年12月5日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 174,550円 |
含み損 | ー5,900円 |
差引損益 | 168,650円 |
このポジションは、12月11日に権利行使日を迎えます。
権利行使価格108円に対して現在値が109円半ばのため、プレミアム価値はほぼゼロになってきています。
プレミアムは、「確率的に権利行使価格を割る可能性が薄くなれば、価値がゼロに近づいていく」という性質があります・
投資家的には、「12月11日まであと2週間近くあるから108円割れの可能性も高い」という気もします。
でも、FXオプション提供側としては「かなりの確率でゼロになるだろう」というのがこのポジションの状況ということです。
利益増加といってもあと4,900円ほどですが、満期日まで保有して確定させる方針です。
2番目のポジションです。
- 作成日:2019年9月5日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:106.560円
- 権利行使価格:106.00
- 権利行使期日:2020年1月8日
- 売買数量2万通貨
- プレミアム:1.918
- 利益上限:1.918×2万通貨=38,360円
プレミアム現在値は0.163です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 38,360円 |
含み損 | ー3,260円 |
差引損益 | 35,100円 |
このポジションの権利行使価格は、106.00円です。
このまま2020年1月8日の権利行使日に米ドル円が権利行使価格106円以上であればプレミアム価値はゼロ円となり、このポジションで得たプレミアム利益受取38,360円の満額受取が確定することになります。
あと1か月半、のんびり保有継続します。
一番下のポジションです。
- 作成日:2019年11月22日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:108.610円
- 権利行使価格:109.000円
- 権利行使期日:12月18日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.326
- 利益上限:0.325×10万通貨=32,600円
- 損益分岐点:109.000+0.326=109.326円
前2本は、プットオプション売りで「上げ相場利益・下げ相場損失」というポジションでした。
3番目のこのポジションは、コールオプション売りですので「下げ相場利益・上げ相場損失」というポジションになります。
プレミアム現在値は0.399です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 32,600円 |
含み損 | ー39,900円 |
差引損益 | ー7,300円 |
途中決済すればー7,300円の損失がでるのですが、米ドル円現在値は損益分岐点の109.326円より下にあります。
現在値近辺で満期まで推移すれば、含み損は消えて利益のみ残るという状況です。
権利行使日まであと2週間弱、利益になる確率が高いポジションとなっています。
もしも、権利行使日に上昇して損きりとなるようであれば、FXポジションの含み益と相殺することも検討します。
FXポジション部分(12月5日)
累計スワップポイントが134,280円まで増えました。現状、毎週約1万円くらいの増加ペースです。
保有ポジションのうち20万通貨は、FXオプションの権利行使日にFXポジションとなったものを損きりして、くりっく365口座で建て直したものです。
参考記事:FXの実質買値を下げる方法と手順の事例
FXポジションをサクソバンク証券からくりっく365に移動させたのは、「くりっく365の米ドル円スワップポイントが長年高水準を継続している実績」があるためです。
このポジションは、長期保有前提でスワップポイントを受取ながら上昇期を待っているところです。
本日のくりっく365米ドル円スワップポイントは3日分で156円、1日換算で約52円です。
30万通貨の買いポジション保有中なので、52×30万通貨=1日1,560円、月換算で46,800円くらいのスワップポイント発生ペースになっています。
ちなみに、サクソバンク証券の米ドル円買いスワップポイントは32円です。くりっく365より1日あたり20円少ないです。
30万通貨で1ヶ月保有した場合、くりっく365の方が約1.8万円ほどスワップポイントが多くなる状況です。
毎月1.8万円ですので、年換算では約21.6万円になります。
この差は大きいです。
FXオプション効果の測定+全体のまとめ
項目 | 損益 |
---|---|
FXオプション損益 | 916,595円 |
FX損益(確定分) | −1,026,427円 |
FX+FXオプション(含み損益) | 668,280円 |
総合損益(含み損益考慮) | 509,388円 |
米ドル円現在値 | 108.840円 |
- 運用開始日:2019年3月21日
- 運用通貨:米ドル円
- 買いポジション最大40万通貨(FX+プットオプション売り合計
- 運用資金1200万円(1万通貨あたり30万円)
保有ポジション全体での総合損益は509,388円です。
米ドル円相場は前週109.375円⇒108.84円と53.5銭下落しています。
ここは、FXで30万買いポジション保有中なので、30万通貨×53.5銭=160,500円総合損益が減少する局面でもあります。
でも、実際の総合損益は632,978円⇒509,388円と125.590円の減少にとどまっています。
160,500−125,590=34,910円の差は、スワttプポイント累積分が10000円相当+FXオプションによる効果によるものです。
毎週のようにこういう効果が見えるものではありませんが、こういう積み上げを続けていけば、総合損益は利益が増えやすくなるだとうとみています。
少々キツイ円高相場が到来しても、FX単独の場合よりは含み損増加も抑えていける見通しです。
FXオプションは、スワップ投資をパワーアップさせるのに適した投資商品です。こういうダブル利益が得られる流れも、どなたにでも作れます。
これからも、今後の運用でお見せしていきたいと思っています。
米ドル円売買で使用中、くりっく365は米ドル円で長期間高水準提供を続けています。
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