【弐陸の陣】大きな下げ相場で大きな利益を得るためのFXオプション仕掛け
豪ドル円の崩れを想定したFXオプションの仕掛けを本日2本入れています。
最初に書いておくと、2本のうち1本は「誤注文で約定してしまった」ものです。
その「誤注文」を損失少なく撤収するために作ったのが1本目の仕掛けです。単純に損きりしなかった理由は記事中で書きます。
2本目が本当に仕掛けるつもりだった仕掛け、名付けて【弐陸の陣】です。
大きく下げたときに大きな利益を得るための仕掛けです。
FXオプションで買いポジションを作る時に障害となる手出しもなしにしています。
2本の仕掛け時に発生したプレミアム受取利益合計が242,400円です。
まとめると、以下のようになります。
- 1本目:誤注文撤収のための仕掛け(+218,800円)
- 2本目:【弐陸の陣】豪ドル円下げを想定した仕掛け(+13,600円)
では、1本目から説明させていただきます。
誤注文撤収のための仕掛け
本日作った4本のFXオプションポジションです。画像上2本の薄赤色のポジションが「誤注文撤収のための仕掛け」です。
本当は、薄青色の権利行使価格71円のポジションだけを作りたかったのです。
それをうっかりして、権利行使74円でプットオプション売りポジションを作ってしまったんです。
FXだったら、そのまま反対決済してポジションを作りなおすところです。
でも、FXオプションはスプレッドが少々広目なので、そのまま反対売買して決済すると20万通貨で3万円くらいの損失を出すという状況でした。
このまま損失を出すのが悔しかったので、「日数経過すれば損失を減らせそうな仕掛け」を入れたというのが、この仕掛けです。
- 豪ドル円プットオプション売り20万通貨:権利行使価格74円・権利行使日12月30日・プレミアム受取443.400円
- 豪ドル円プットオプション買い20万通貨:権利行使価格74円・権利行使日9月2日・プレミアム支払224,600円
- 差引プレミアム受取額:218,800円
最初に仕掛けたプットオプション売りも次に仕掛けたプットオプション買いも権利行使価格は74円と同じです。
権利行使日が違います。
プットオプション売りは権利行使日が12月30日と長くプレミアムも高いのですが、プットオプション買いのほうは権利行使日が9月2日と短めでありプレミアムも安くなっています。
一応、FXオプションでの両建ての形です。
FXの場合このままで損失が減るということは考えられないのですが、FXオプションでは作り方と相場展開次第で損失を減らせるかもしれない仕掛けが作れます。
とはいえ、所詮は誤注文のごまかしのようなものです。
偉そうな説明はさておき、どのような見通しになるかを書かせて頂きますね。
この両建てポジションは、最終的に仕掛け時に得た利益218,800円よりも少ない損失で済めば誤注文撤収成功ということになります。
それは、9月2日の権利行使日の結果と相場状況できまります。
ここでは、通常の相場変動で想定される展開を書かせていただきます。
パターンは3つあります。
上げ相場では、プットオプション売りは利益増加となる一方でプットオプション買いが損失になります。
ボラティリティに変化がなければ、豪ドル円76円以上くらいを目安でプットオプション売りの最終利益額がプットオプション買いの最終損失額を上回るだろうとみています。
上げ相場では、プットオプション買いが利益を増やす一方でプットオプション売りは含み損を増やしていきます。
ただ、プットオプション売りの含み損増加は為替下落スピードに比べると鈍くなる傾向があります(損失抑制効果)。
豪ドル円下落時には、プットオプション買いポジションは権利行使によりFXでの豪ドル円買いポジションが発生します。
ボラティリティに変化がなければ、豪ドル円72円以下くらいを目安にしてプットオプション売りポジションの最終損失額をプットオプション買いポジションから発生した豪ドル円売りポジションの利益が上回るだろうとみています。
上げ相場にせよ下げ相場にせよ権利行使日9月2日までに2円くらい動いてくれれば、この誤注文撤収の仕掛けは最終利益を確保して成功するだろうとみています。
多分、そろそろ動くだろうとみているのですが、動かない可能性もありますよね。
この場合、この仕掛けでは最終利益とはならない可能性が高いです。
その時は、残った12月30日期日のプットオプション売りポジションは、「損きり」するか「さらに活用できるようであれば活用する」のどちらかで検討します。
3月のようにボラティリティが異常に高くなると、この3パターンの前提が全て崩れる可能性もあります。
相場展開に応じて柔軟に攻めていければと思っています。
【弐陸の陣】大きな下げ相場を狙った仕掛けの内容
本当に作りたかった仕掛けが、薄青色の2本です。
売り20万=弐拾萬・60万=陸拾萬の二文字をとって【弐陸の陣】(ニロクノジン)と呼ぶことにしました。
豪ドル円が大きく崩れたときに利益を出すための仕掛けです。
- 豪ドル円プットオプション売り20万通貨:権利行使価格71円・権利行使日12月30日・プレミアム受取額261,400円
- 豪ドル円プットオプション買い60万通貨:権利行使価格71円・権利行使日9月2日:プレミアム支払額247,800円
- プレミアム差引損益:261,400円ー247,800円=13,600円
プットオプション売りは、「上げ相場で利益・下げ相場で損失」で「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。
プットオプション買いは、「上げ相場で損失・下げ相場で利益」で「利益限定なし・損失限定」という性質を持ちます。
この仕掛けは、利益限定なしのプットオプション買い数量を多くしていることで下げ相場で大きな利益を出すことを狙ったものです。
プットオプション売りを組み入れたことで、この仕掛けを作るための費用はかけずに済みます。
権利行使価格71円ですので、豪ドル円が71円以下に下がるような展開にならなければ出番はありません。
プットオプション買いの権利行使日9月2日までに下げることがなければ、プットオプション買い60万通貨のポジションは消滅します。
その後、プットオプション売り20万通貨が残るのです。これを「損きり」するかどうかは状況に応じて考えます。
9月2日の段階で、豪ドル円が80円くらいに上昇するなど、71円まで下がりそうになければそのまま放っておくということも有り得ます。
【弐陸の陣】(ニロクノジン)の意味
FXで下げ相場にきっちり売りポジションを作れる方は、こういう仕掛けは要らないんです。
でも、私のような小心者は大きな下げ相場であればあるほど、売りポジションを作るときに足がすくんでしまうときがあるのです。
決局売りで攻めきれずに後で悔しい思いをする訳です。
私のようなタイプは、「そろそろ崩れそうだ」と感じたときにこういうFXオプションの仕掛けを予め入れておくことで、下げ相場でも利益を得られるような形を作っておけます。
こういう仕掛けは、過去にも作っています。
2020年1月のものです。
今回は、プットオプション売り20万ープットオプション買い60万ですので、差引40万通貨の豪ドル円売りポジションと同等の威力があります。
大雑把な想定利益はこうなります。
- 豪ドル円67円:40万通貨×4円=160万円利益
- 豪ドル円65円;40万通貨×6円=240万円利益
- 豪ドル円63円:40万通貨×7円=280万円利益
現実に下がらない限り、狸の皮算用にすぎないのでこの辺で止めておきます。
私の豪ドル円見通しは、「下げ方向」のままです。
大きく下げるかどうかはわかりませんし、大きな下げを期待もしていません。
こういう仕掛けをしたからといって、大きな下げを期待すると相場見通しを誤る元になるからです。
普段の売買判断は、いつも通りにやって、少しでも利益を上乗せしていけるよう地道にやっていくつもりです。
FX運用のメイン口座は、くりっく365を使用しています。
このFXオプション仕掛けは、サクソバンク証券を使っています。
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