FXトレーダーがリスクを取り続ける意味
FXトレーダーとして成長していくために、大切なことは「リスクを取り続けること」です。その理由についてまとめてみました。
リスクはとり続けなければならない。
FXトレーダーとしてやり続けなければいけないことがあります。私の心の中にあったこの気持ちを一言でまとめてくれた言葉を見つけました。
将棋の世界は、リスクをとらなければ棋士の成長は止まってしまう〜羽生棋士
これなんですよね。
考えてみれば至極当然のことです。
FXトレーダーは、日々リスクを取り続け己を成長させていかねばなりません。
無論、スワップポイントサヤ取りのように同じ通貨ペアを両建てして為替変動リスクをほとんどとらずに安定した利益を出す方法もあります。
でも、この運用法では大きく稼ぐことは難しいです。低リスクであるが故に利益率も限られます。
利益率を大きく上げるには、裁量トレードの腕を磨かねばなりません。
その基本姿勢が「リスクを取り続ける」ということです。
でも、この言葉だけであれば「俺はとり続けている。何を当然のことを言っているのだ!」と叱られてしまいそうです。
そうなんです。
リスクを取り続けるという基本姿勢とともに重要となることがあります。それは「リスクの取り方」です。日々どうやってリスクを取り続けて自分を磨いていっているのかがとても大切です。
私がやっている日々のリスクの取り方は、将棋界における羽生棋士のやり方・考え方と似ている部分があります。彼は著書で以下のように書いています。
将棋の対局中では、どのように考え次の決断を下すのか。私は三つのことを駆使して対局にのぞんでいる。一つは「直感」。そして「読み」。もう一つが「大局観」である。これらを組み合わせて次の手を考えている。
将棋の対局とFXのトレードは、同じ真剣勝負の世界です。
そこで羽生棋士が決断のために重視している3つの要素が重なる部分です。
- FXにおける大局観:運用対象通貨(私は豪ドル円)には、大きな流れがあります。私は、大きな流れの中で今の値動きはどの位置にいるのかということを意識してやっています。
- FXにおける直感:私の場合、毎日の場帳・グラフ記入が羽生棋士の「直感を磨く」ことにあたります。
- FXにおける読み:大局観と直感とともに流れを読んで売買判断をくだすもとになります。
歴史は繰り返す、されどまったく同じ歴史は繰り返さない。
この考えは、相場世界において大切です。FXの評論家は、今の相場を過去の相場に置き換えたがるものです。そこから、今後の値動きを予測するのですが、それが当たることはまずありません。
でも、大きな値動き変動を後から見ると過去の局面と似たようなことになっていることが多いのも事実です。
その大雑把な局面をボンヤリとみるのがFXにおける大局観の役割です。利益を出さねばならない以上、後からわかるのでは意味がありません。
為替変動の中にいるときにボンヤリとでも感じられるようになることが重要です。
ボンヤリというのがわかりにくいと思いますが、例えば「今は上げの後期あたりかな」という感覚です。現在の豪ドル円で私が感じている大局観は「豪ドル円下げの後期または上げの初期かな」というところです。
日々記入している場帳・グラフ記入で、更に細かい部分をみていきます。具体的には、最終的に「買い」「売り」「様子見」「休み」などの売買判断ができるところです。
これらを総合してところに私の「読み」があります。
リスクは取り過ぎればよいものでもありません。バランスが大切になります。そのバランスは、運用法によって違ってきます。私のサヤすべり取りは、スキャルピング系のような大きなリスクは取らずに済みます。
己の領分をわきまえて、これからも利益を出していくつもりです。