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ツナギ売りの真髄 FXの始め方スワップポイント編 第4回

ツナギ売りの真髄なんて書くと難しそうですが、仕組みはとても簡単です。株式投資で使われる「ツナギ売り」は、FXで更に有効に使えます。FXは、売りと買いの両方から「ツナギ売り」が仕掛けられるので覚えておくと重宝するかもしれません。

両建てのもう一つの利用法  ツナギ売り

ツナギ売り 真髄

前回スワップポイント差を利用した運用法では、両建てで利益をだしていくスワップポイントサヤ取りの復習をしました。今回は、もう一つの両建て利用法をご紹介します。

 

スワップポイント差のもう一つの堅実な利用法として「ツナギ売り」があります。これは、株式投資などで使われる方法でもあるのですが、信用取引の金利が売りでも買いでも取られるようになった現在では、FXのほうが利用価値が高くなっています。

 

過去記事:利益増加のための両建 FX版ツナギ売り

 

この「ツナギ売り」の仕組みもシンプルです。前回同様NZドル円でご説明します。

 

例えば、単純なスワップ投資でNZドル円の買いポジションを保有していたとします。順調に含み益がでてきて、そろそろ決済しようかというところにきたら「ツナギ売り」の出番です。ここで単純に決済してしまえば、普通に利益が出てポジションゼロということになりますよね。

 

「ツナギ売り」は、ここで売り決済ではなく、売りポジションを作ります。

 

これにより単純な決済をするよりも利益を増やす仕組みが出来上がります。売りポジションはスワップポイント負担の少ない業者を使います。

 

参考:スワップポイント比較 2014年最新版

 

前回使った表で同様にやると以下のようになります。2014年8月現在では以下の組合せが最適です。

 

  • 買いポジション くりっく365  +90円
  • 売りポジション DMMFX    ー55円
  • スワップポイント差         35円

 

買いポジション口座が仮にくりっく365であれば、売りポジションをDMMFXで作ることで、1万通貨あたり1日35円のスワップポイント差受取りが発生することになります。

 

この両建てにより、利益が更に増加する仕組みが出来上がります。既にお気づきの方も多いと思いますが、この両建ての形は、前回のスワップポイントサヤ取りと同じです。

 

スワップポイントサヤ取りは、同時に両建てするのが基本なのですが、この「ツナギ売り」は、片方のポジションに充分に利益が乗った後に両建てするところが違います。単純に決済すれば「為替売買による決済利益」で終わりでした。

 

でも、ツナギ売りをして両建状態にすることで「スワップポイン差利益」が更に入ってくることになります。

 

この後のやり方は、人それぞれです。ある程度利益を増やしたところで両建てを一緒に決済してポジションをゼロにするケースや、値が動き出した後に片方のポジションだけを決済して取引を繋げていくケースと両方あります。

 

いずれにせよ、スワップポイント差を利用することで利益を増やしていくという流れが作り易くなります。


株式でも商品先物でもできる

このスワップポイント差を利用した運用法は、私が開発したものではありません。昔から、商品先物や株式投資でセミプロ以上の人たちの間ではよくやられているやり方をFX用にアレンジしただけです。商品先物の「限月間サヤ取り」や信用取引の売りで金利が受取れる時期などは株式投資でも両建てして利益をだすという方法があります。

 

補足しておくと、両方とも現在の日本の市場ではやりにくいあるいは出来なくなっています。商品先物の商いが薄くなりすぎたり、金利が低すぎて信用取引で売りポジションでも金利支払がでてしまうためです。

 

今後日本の金利が上昇局面に入ると、信用取引が売りポジションで金利受取が出来るようになる可能性があるため、そのときには株式投資で両建運用法が使えるようになるかもしれません。

 

ちなみにここでのサヤ取りは、〇〇△◇で紹介しているサヤ取りとは、別の種類のサヤ取りです。

 

参考:〇〇△◇ 詳細

 

昔からこのやり方は、薄利ゆえに短期で大きく稼ぎたいという投資家には見向きもされずバカにされている運用法でもあります。でも、相場で大きな資産を作る人たちほどこれと似たようなやり方でコツコツ積み上げていくケースも多いのです。

 

この薄利の積み上げは案外大きいのです。

コツコツ積み上げる

「スワップポイントサヤ取り」と「ツナギ売り」の2つの事例でスワップポイント差を利用した売買について説明させていただきました。

 

このスワップポイント差を利用した売買は、主力運用法としてやるとするとかなり物足りないかもしれません。でも、コツコツやっていくと結構利益が積みあがります。

 

参考:スワップポイントサヤ取り これまでの利益

 

2014年8月現在、これまでの利益累計は110万円を超えました。毎年の利益額は小さいのですが、確実性が高いため減ることがほとんどなく増やしていけるのもこの運用法のメリットです。

 

利益率は低くなるのですが、いいこと多い運用法という気もしますよね。でも、この利益率はリスクとリターンの関係からいけば、妥当な線という気がしているので無理さえしなければこの調子でやっていけるだろうと思っています。

 

でも、リスクもあります。為替変動で大損することはないのですが、注意すべき点があります。両建て運用法には、通常の最良トレードとは違う注意点がいくつかあるので、復習としてまとめさせていただきます。

FXの始め方スワップポイント編 目次

2014/08/20


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