スワップポイント売買同値でできる唯一の自動売買 FXの始め方スワップポイント編 第7回
理想的な自動売買ができる可能性が高い口座です。ただ、成功報酬型など他とは違う留意点があります。
自動売買はスワップポイント売買同値が理想
ミラートレーダーなどの自動売買で理想的なスワップポイントは、「スワップポイント売買同値の口座」です。売りポジションでも買いポジションでもスワップポイントが同じ金額で差が0円であれば、前回のスワップポイント受払計算では負担ゼロ円となります。
前回記事:ミラートレーダー スワップポイント差比較が重要な理由
例えば、スワップポイント売買同値の代表口座としては以下があります。
- くりっく365
- DMMFX
- FXトレードフィナンシャル 高速FX口座
でも、これらはいずれも自動売買でもミラートレーダー口座でもありません。ミラートレーダー口座では、FXTFミラートレーダーなどの2円がもっとも小さいものになっています。ただ、比較対象を「選択型自動売買」に拡げると少し状況が違ってきます。
選択型自動売買とは、ミラートレーダーみたいに予め用意されたストラテジーを選ぶだけの自動売買の別名です。代表格はミラートレーダーなのですが、他にもエコトレFXやアルゴトレード365などもこの選択型自動売買に入ります。
実は、アルゴトレード365が「スワップポイント売買同値口座」となっています。
自動売買 唯一のスワップポイント売買同値口座
アルゴトレード365は、岡三証券が提供するくりっく365のレートを利用した選択型自動売買です。売買レートもスワップポイントもくりっく365と同じなので、スワップポイント差もゼロ円となっています。
売買システム(ミラーのストラテジーと同じ意味)を選ぶだけなので、システムが苦手でも全く問題ありません。そして成績もなかなか良いものが揃っています。
ここが、MT4を含めた自動売買で唯一のスワップポイント売買同値口座です。この有利な条件は知ってはいたのですが、これまではミラートレーダー攻略に集中してて手が回りませんでした。昨年前半まで使っていたのですが、いろんな自動売買に手を拡げすぎて管理が出来なくなっていたという事情もあります。
アルゴトレード365は、スプレッドもくりっく365と同じなため、ミラートレーダーよりも狭い傾向にあります。そして、スワップポイント差もゼロなのでこの部分の負担の心配もいりません。売買手数料も無料です。
でも、一つだけ留意事項があります。
アルゴトレード365は、成功報酬型になっていることです。成功報酬型というのは、アルゴトレード365で利益が出た場合のみ、決済取引ごとに得た売買利益の10%を報酬として徴収される仕組みです。
スワップポイント差と成功報酬、どちらが負担が重くなるかは微妙なところですね。私が昨年まで使っていたアルゴトレード365では、まだ成功報酬型は導入されていなかったのでこの影響は実際に使ってみないとわからないです。
今のところ、私のサイトでもリアルマネーでの稼動に向けて検証を続けていところです。
岡三証券のくりっく365は、通常のくりっく365口座とアルゴトレード365の両方が利用できる仕組みになっています。当然のことながら裁量トレードとしてくりっく365を利用することもできます。
最近のくりっく365
おまけとして、最近のくりっく365の特徴と傾向を書かせていただきます。くりっく365は、昨年手数料無料化の取組が行われてかなり浸透してきています。
ただ、それと同時にスプレッドの拡大も起きたため、米ドル円やユーロ円など主要通貨でもスプレッドが3銭と店頭FX口座とはかなりの開きがでている状況です。逆によくなったのは、マイナー通貨です。南アフリカランド円は、スプレッド・スワップポイントともに最強水準で提供されていて、人気が集まっています。
そのため南アフリカランド円は、くりっく365の通貨別取引数量では米ドル円・豪ドル円の次くらいの売買数量があります。くりっく365のスワップポイントは、他の通貨でも高目の傾向があります。この高さは、スワップポイントサヤ取りにも使えそうなので注目しています。
例えば、現在であれば南アフリカランド円の他にNZDUSDも面白そうです。
参考:NZDUSD10万両建
これ以外では、資産倍増計画などのスワップ投資の長期放置系ポジションでくりっく365を使っています。
米ドル円やユーロ円などのスプレッドをもう少し狭くしてくれると、くりっく365復活に勢いがつくはずなんですけどね。その部分は今後に期待したいと思います。