米ドル円プットオプション売り2万通貨追加
FXオプション+FXの組み合わせでやっている米ドル円三方よし戦略、9月のポジションの追加しています。
売買状況とこれまでの損益状況・今後の方針をまとめました。
米ドル円プットオプション売り 2万通貨
昨日、米ドル円プットオプション売りを2万通貨作成しています。
新規ポジションは、こんな感じになっています。
- 作成日:2019年9月5日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:106.560円
- 権利行使価格:106.00
- 権利行使期日:2020年1月8日
- 売買数量2万通貨
- プレミアム:1.918
- 利益上限:1.918×2万通貨=38,360円
画像上「満期日」となっているのが、権利行使日です。
2020年1月ですので、期間にして4か月保有予定のポジションです。。
2019年9月段階で2020年というのは、ちょっと不思議な感じがします。
このポジションは、「米ドル円三方よし戦略」に基づいて作成したものです。
米ドル円三方よし戦略 概略
この取引は、FX+FXオプションによる連携運用で資産を増やしていく運用法「米ドル円三方よし戦略」です。
参考記事:米ドル円三方よし戦略
この米ドル円三方よし戦略は以下の特徴があります。
- 米ドル円が上がってよし
- 米ドル円が下がってもよし
- 米ドル円が動かなくてもよし
米ドル円相場がどのように動いても、自分にとっては良い結果になるはずなのでが、この運用法のポジションです。
伊藤忠商事の経営理念などで有名な近江商人の「三方よし」にあやかり、「米ドル円三方よし戦略」と呼んでいます。
FXオプションを使うことで、これが可能になります。今回の戦略は、以下のような方に有効です。
- 長期的には円安になるだろうとみている。
- でも、短期的には円高もありそうだ。
- 円高時に米ドル円買いポジションを有利な値でつくりたい。
- もしくは、このまま円安になっても利益をとりたい。
こう考えている方には、米ドル円がどのように動いても三方よしとなるのが今回の戦略です。
こう考えていない方には、三方よしになるとは限らないかもしれないのでご注意ください。
日米の経済成長格差を見る限り、一時的には円高傾向となっても、長期的には円安傾向になるのが自然だろうと私はみています。
米ドル円買いポジションを持ち続ければ長期的に問題はないと思っています。でも、超長期保有というのはそれなりのリスクも取り続けないといけません。
出来るならば「買いポジションを米ドル円が下がったところで作っておきたい」という気持ちもあります。今回の「米ドル円三方よし戦略」でそれができるかもしれません。
やり方は簡単です。
米ドル円のプットオプション売りを長期保有するだけだからです。
プットオプション売りの仕組み
米ドル円プットオプション売りは上図のような性質を持ちます。「売り」の性質上、オプション値が上がれば損失・下がれば利益となります。
FXオプションの仕組みは下記ページにてまとめています。
参考記事:FXオプションの仕組み
今後の値動きでどうなるかを列挙するとこうなります。
- 期日までは、米ドル円上げなら下がり(利益増あるいは損失減))、米ドル円下げなら上がる(利益減あるいは損失増)。
- 日数が経てば時間的価値減少とともに下がりやすい(利益増または損失減)。
- 利益が取りやすいものの利益上限は限定される。
- 大きな円高となれば、相応の含み損となる。
- 米ドル円が期日に権利行使価格よりも上がればプレミアム分の利益を受け取れる。
- 米ドル円が期日に権利行使価格よりも下がればプレミアム分の利益を受け取って買いポジションが発生する。
つまり、「米ドル円三方よし戦略」に合わせて表現しなおすとこうなります。
- 上げてよし:単純に利益」となります。
- 下げてよし:利益+現在値よりも安値で米ドル円買いポジションを保有できます。
- 動かなくてよし:時間的価値減少により利益が増え易くなります。
なんか・・・・本当にそうなるの?・・・・って感じですよね(笑)。
どうなるかは、今後の状況でお見せしていきます。
尚、要注意は下げ相場です。
米ドル円プットオプション売りは、米ドル円買いポジションと同じ宿命を負っています。つまり、米ドル円下げ相場では含み損となるということです。
この含み損も、現在値で米ドル円買いポジションを作ったよりは少なくて済むのですが、10円・20円の円高となればそれなりの含み損となりえます。
このリスクは、資金管理や損きりで臨機応変に対応していきます。
この戦略での大切な条件は、プットオプション売りの権利行使価格を現在値よりも安値を選ぶことです。
こうすることで短期的に円高になりそうだと思ったときには、「現在値よりも安値で米ドル円買いポジションを作る布石」としてFXオプションが使えることになります。
まあ、この説明は実際にポジションを作って、その推移を見ていかないとわからない部分もあります。
今後も、この戦略で作ったポジション状況をお見せしながら、解説させていただきます。
米ドル円三方よし戦略 FXオプション保有ポジション状況
ここでは、現実のポジションをもとに、プットオプション売りの2つのポイントを解説させていただきます。
- 下げ相場:含み損を抑制する効果がどのようなものか
- 上げ相場:利益が限定されるということがどのようなものか
つまり、相場が下落したときにFXでの含み損よりも小さくなる、または利益になってしまうという特徴です。
FXオプションの損益状況
現在「米ドル円三方良し戦略」で保有中のポジションがこちらです。
米ドル円三方よし戦略で保有中のFXオプションポジションが4本、FXポジションが1本の合計5本です。
米ドル円現在値は107.01円です。
上から2番目のポジションです。
- 作成日:2019年4月26日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:111.600円
- 権利行使価格:111.00円
- 権利行使期日:10月9日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:2.046
- 利益上限:2.046×10万通貨=204,600円
プレミアム現在値は4.303です。
2019年9月6日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 204,600円 |
含み損 | ー430,300円 |
差引損益 | −225,700円 |
ポジションを作ったときの米ドル円値は111.60円でした。
111.60−現在値107.01円ですので、そこから4.59円下落しています。10万通貨のFX買いポジションであれば459,000円の含み損となっているはずのポジションです。
それが225,700円に抑制されています。
下から2番目のポジションです。
- 作成日:2019年7月5日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:107,825円
- 権利行使価格:107.00円
- 権利行使期日:11月6日
- 売買数量3万通貨
- プレミアム:1.547
- 利益上限:1,547×3万通貨=46,410円
プレミアム現在値は1.499です。
2019年9月6日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 46,410円 |
含み損 | ー44,970円 |
差引損益 | 1,440円 |
このポジションは、作成時の米ドル円値107.825円です。
現在値は、107.01円ですので、81.5銭の下落です。
売買数量3万通貨ですので、FXポジションであれば24,450円の含み損となっているところです。
それが1,440円の含み益となっているのは、日数経過によって時間的価値減少がプレミアム下落となって利益増加に寄与しているためです。
3番目のポジションです。
- 作成日:2019年8月9日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:105.954円
- 権利行使価格:108.00円
- 権利行使期日:12月11日
- 売買数量5万通貨
- プレミアム:3.491
- 利益上限:3.491×5万通貨=174,550円
プレミアム現在値は2.501です。
2019年9月4日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 174,550円 |
含み損 | ー125,050円 |
差引損益 | 49,500円 |
このポジションは、作成時の米ドル円値105.954円です。
現在値は、107.01円ですので、1.056円の上昇です。
売買数量5万通貨ですので、FXポジションであれば52,800円の含み益となっているところです。
プットオプション売りは、上限利益が決まっています。このため、米ドル円上昇期の利益はFXポジションよりも小さくなりがちになります。
一番下のポジション、今回作成したものです。
- 作成日:2019年9月5日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:106.560円
- 権利行使価格:106.00
- 権利行使期日:2020年1月8日
- 売買数量2万通貨
- プレミアム:1.918
- 利益上限:1.918×2万通貨=38,360円
プレミアム現在値は1.770です。
2019年9月4日現在、このポジションの損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 38,360円 |
含み損 | ー35,400円 |
差引損益 | 2,960円 |
このポジションは、作成時の米ドル円値106.56円です。
現在値は、107.01円ですので、45銭の上昇です。
売買数量2万通貨ですので、FXポジションであれば9000円の含み益となっているところです。
プットオプション売りは、上限利益が決まっています。このため、米ドル円上昇期の利益はFXポジションよりも小さくなりがちになります。
FXポジション状況
現在保有中のポジションは、米ドル円買いポジション10万通貨です。
FXオプションの権利行使日にFXポジションとなったものを、くりっく365口座に移動させて保有しています。
参考記事:FXの実質買値を下げる方法と手順の事例
このポジションは、昨日移動したばかりのものです。
FXポジションをサクソバンク証券からくりっく365に移動させたのは、「くりっく365の米ドル円スワップポイントが長年高水準を継続している実績」があるためです。
これらポジションの損益推移などを状況を最後にまとめさせていただきます。
利益確定分成績と今後の予定
ここまでの損益推移をグラフにしてみました。
項目 | 損益 |
---|---|
FXオプション損益 | 795,790円 |
FX損益(確定分) | −561,377円 |
FX+FXオプション(含み損益) | −635,720円 |
総合損益 | −366,577円 |
- 運用開始日:2019年3月21日
これまでよりは見やすくなったかと思います。
この運用も始めてから半年になろうとしています。
損益を取り続けてきたことで、「長く続けていく自信」は持てました。
含み損ではあるのですが、これは「円高期に米ドル円買いポジションを作り続けた」のでしょうがないところ」と思っています。
しかし、円高のお蔭で「FXオプションの含み損抑制効果と限界」をしっかりと確認することもできたのは大きな収穫です。
この米ドル円三方よし戦略の大まかな流れも出来てきました。
- 円高期はFXオプションで含み損を抑制しながら安値のFX買いポジションを作っていく。
- 円安機は安値のFXポジションの利益確定期
売買の流れとしては、FXオプション サヤすべり取りと呼んでもいいかもしれません。
これまでの経過を元に、「毎月の売買数量」「資金管理ルール」など売買ルールを固めていきます。
年末に向けて、手堅い収益源に出来そうです。
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