当ページは、アフィリエイト広告を含みます。

南アフリカランド円 50年史

南アフリカランドの過去の値動きで正確なものをみつけたので紹介させていただきます。タイトルで50年と書いたのですが、正確には1971年ごろからの44年間までしかみつかりませんでした。端数は切り捨てて40年分でいろいろと計算をしてみたので参考になれば幸いです。

南アフリカランド 50年の値動きでみる「絶望」と「希望」

南アフリカランド 50年史 1

 

南アフリカランド円の過去の値動きをまとめておこうとできるだけ正確な過去データをあつめようと探してみました。1970年代からの値動きグラフがこちらです。USD/ZAR Historical chartsから拝借してまいりました。

 

これは、USDZARの値動きです。当時、個人でのFX取引がなかったこともあるのでしょうがZARJPYのグラフは見つかりませんでした。でも、凄い右肩上がりのグラフですねぇ。USDZARが急激な右肩上がりということは、ZARJPYは急激な右肩下がりだったということを意味します。

 

具体的な値動きを探したところ他のサイトで見つけました。

 

南アフリカランド 50年史 2

 

USD ZAR Historical Data - Investing.comから拝借したものです。1975年のUSDZAR値は0.86台なんですね。ちなみに、1975年の米ドル円レートは360円の固定相場が終わって円高進行している時期で1米ドル=約300円くらいのときです。

 

ここから40年前の1975年10月時のZARJPYレートを計算してみましょう。

 

1975年10月のZARJPY推定値=300÷0.8672=345円

 

なんとまあ、ZARJPY=345円もしていたんですねぇ。現在の南アフリカランド円は、8.9円なので38分の1ということになります。南アフリカランドは、基本的に下げやすい傾向があるというのは理解しているつもりなのですが、過去の値動きをみるとそれが顕著にでてきます。

 

でも、これだけで終わると「南アフリカランドって買ったらダメだ!」という結論だけで終わりになってしまいます。

 

もう一つ面白いことがあるんです。

40年間、スワップ投資をしたらどうなるのか?

南アフリカランドで40年間スワップ投資をしたらどうなるのかについても考えてみました。スワップポイントを加味したら、南アフリカランド円の下落部分も少しは緩和されるかもしれないという発想です。

 

ただ、この40年間は日本円がとても強かった時期でありスワップポイントがかなり高かったとしても38分の1に下落した南アフリカランド円では到底勝負になりません。

 

もしかするとと期待できるのがUSDZARです。USDZARの40年間の上昇は、13.6229÷0.8672=15.709倍です。USDZARでスワップ投資をするというのは「USDZAR売りポジション」を保有する意味です。

 

一見、絶望的なほどの差ですが40年間という年月を加味するとそれほどでもないんです。特に、南アフリカランドは昔から高金利通貨でもあり10%を超えていた時代もあります。ただ、スワップポイントは二国間の金利差です。米国金利が5%で南アフリカ金利が13%であればスワップポイントは差引8%くらいとなります。

 

計算しやすいレートとして7.2%とします。7.2%は、ご存知の方も多いかもいしれませんが、10年複利で2倍となります。

 

  • 10年 2倍
  • 20年 2×2=4倍
  • 30年 4×2=8倍
  • 40年 8×2=16倍

 

つまり、40年前に0.8672のレートでUSDZAR売りポジションを作成したとします。その後含み損がでつつもスワップポイントを受け取り続けたら現在の損益分岐点はどうなっていたかという計算です。

 

損益分岐点:0.8672×16倍=13.875

 

机上の計算ではありますが、面白い結果です。

 

13.875という計算結果は、現在の13.6229であれば累積スワップポイントのお蔭で利益となっていることになります。

 

無論、複利計算なのでこれを実現するにはスワップポイント累積とともにポジションも増やしていることが条件です。そして、2000年前半に既に13台という値もあったのでロスカットされないための証拠金は相当積み上げておいたという前提での計算です。

 

値動きをみると2年で2倍に飛んだ時期もあります。1983年7月1.0860だった値が1985年8月には2.77と2.56倍となっています。南アフリカランド円に置き換えて考えると現在の8.9円が2年間で3.476円まで下落するのと同様の値動きです。

 

この値動きに耐えるとなるとレバレッジ2倍でも難しいです。

 

ただ、40年間の値動きの観察をすることで大きく下げたあとには相当のリバウンドがあることもわかります。買いを狙うには、その辺までじっくり待つというのが南アフリカランド円の基本戦略となります。

 

リバウンドが大きいので、素直に南アフリカランド円を売るとしてもある程度戻しているときが良いです。長期戦になることも考慮すれば、売りスワップポイント負担の小さいDMMFXFXプライム byGMO辺りを使うのが良さそうです。

 

暴落時の買いねらいであれば、高スワップポイントのくりっく365でいきます。

 

南アフリカランドは、変動幅は激しいものの値動き自体は素直です。暴落気味の特徴があることをおさえて着実に攻略していきましょう。

 

2015/10/26


記事がお気に召しましたら、共有・拡散お願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加   
TOPへ