リピート系自動売買 私の7原則
私がどのリピート系自動売買口座でも重視している共通の7原則についてまとめています。
7原則 目次
- その1:運用通貨選定は長期見通し重視<
- その2:大きな逆行時は両建てで対応
- その3::レバレッジ目安 最大4倍
- その4:最初のうちは予備資金も用意
- その5:損きりは基本的にしない。
- その6:一度設定したら一定期間は変更検討はしない。
- その7:細かい複利運用はしない。
その1:運用通貨選定は長期見通し重視
まず、リピート系自動売買で仕掛けていく運用通貨のルールです。私は、「長期見通しのつけやすい通貨ペア」を選ぶようにしています。
政治経済の諸条件からして、「長期的にはこの通貨はこの方向へ動くだろう」と自分自身が納得できる通貨ということです。
ここでいう「長期」というのは、5年〜10年くらいのかなり長めの期間をいいます。
なので、途中段階では10円や20円ときには30円クラスの下げも考慮に入れた運用設定をしていきます。
自信があるというのが重要な部分になります。
「長期的には上がる」という見通しにに自信があれば買い設定を維持してこらえていくことができるからですもしも、長期見通しに自信がない通貨ペアで仕掛けると、相場が逆行して含み損が大きく増加する時期が到来したときに耐えられなくなります。
この心理状態への配慮はリピート系自動売買を続けていくうえで大切だと思っています。
「買い設定」で大きく下げた時は、「この後も底なしに下げるかもしれない」という気持ちになりやすいものです。その時に支えとなるのは「いずれ上昇期に入れば取り戻せる」という自信です。
その際、自信を持てない通貨ペアだと大きな支えがなくなり、「底なしに下げていったらどうしよう」という恐怖だけが積み上がっていきます。
私は、この恐怖に耐え続けることはできません。
この恐怖の時期を乗り越えられなければリピート系自動売買で最終的な勝ちは得られません。
恐怖を乗り越えるには希望が必要です。希望が絶えてしまえば、絶望となります。絶望の心境ではどんな運用もまともな判断はできません。
なので、恐怖に打ち克ちうるだけの自信が持てる通貨で運用することがとても重要になります。
現在のところ、この条件に合うのが「米ドル円買い」です。
私は、日米国力差は今後も拡大し続けるとみています。その影響は「円安」という形で現れることになるだろうと思っています。長期的に円安傾向とみているため、「米ドル円買い」を中心とした設定になっています。
その2:大きな逆行時は両建てで対応
相場逆行時には、反対ポジションの設定を作り両建てとすることもあります。2017年7月も、2口座で行っています。
私のリピート系自動売買戦略は、普段は買いポジションで利益をコツコツ貯めていき、下げ相場となったら「売り設定」を投下して更に利益の上乗せをしていくというものです。
「買い設定」だからといって、下げ相場を我慢するという選択肢しかないわけではありません。
売りポジションを作り両建てにすれば、買いポジションが値下がりで抱えた含み損を売りポジションの利益に変えていくことが可能です。
ただ、これはどなたにもお勧めできるものではありません。
慣れるまで少し練習が必要だからです。
私も、昨年2016年にも両建てで仕掛けているのですが最終的には収支トントンくらいで終わっています。
相場局面で「まだまだ下げる」と自信を持てる局面というのは、年に数回あります。でも、そこでポジションを実際に乗せて利益に繋げていくのは頭で考えているほど簡単なものではありません。
「まだまだ下げる」と感じてから仕掛けるまで躊躇したり、「もう終わりかな」と思いながらも仕掛けを外さなかったり、利益ではなく損失となってしまうことだってあります。
こうなってしまう理由はいくつかあります。
- 自信を持てる局面まで待てない。
- ちょっと利益がでると深追いしてしまう。
この両建て、最初は成功する人が多いです。なぜなら、タイミングを慎重に選んでじっくりと待ってからやるからです。
でも、1回成功すると「もっと儲けたい」という気持ちがでてきやすいものです。そうなると、どうでもよい局面でも「ここは自信を持てる局面」だと勘違いしてしまうことにもなります。
数回成功すると、「1回の利益をもっと増やしたい」という欲もでてきます。
この欲がふくらむと、少しくらい利益が乗っただけでは満足できないようになります。遂には、手じまいすべきタイミングなのにそのまま利益を追いかけて深追いして失敗の原因を作ることになります。
下げ相場を待って売り設定を仕掛けるようになると、こういった失敗は何度かすることになるはずです。
また、場合によっては純粋に「この売り設定は失敗」という時もでてきます。そういう時は、素直に「損きり」で逃げる方針です。
いずれの場合も、何度か失敗しながらコツを習得していくことになります。
失敗といっても、大失敗までいくことは稀です。なぜかと言えば、すでに買いポジションがあるところに売りポジションを乗せる形なので、売りポジションの失敗分を買いポジションの利益が補ってくれるからです。
「単純な売り」とは違う安心感のようなものがあります。
まあ、この感覚は私だけのものかもしれません。実際にやってみて「安心感なんで感じない」という方は、この両建て戦略はとるべきではありません。
この辺は、個々人のご判断でご活用ください。
うまくいけば、普段は「米ドル円買い」でコツコツ利益を出しながら、年に数回の自信を持てる下げ局面では「米ドル円売り設定」を仕掛けて両建てにして利益を上乗せできるようになります。
これが、私のリピート系自動売買運用の理想形でもあります。
その3:レバレッジ目安 最大4倍
リピート系自動売買のレバレッジは最大ポジション時で考えています。今の目安は、最大ポジション保有時でレバレッジ4倍程度です。
両建てにする場合でも、リスクの度合いを考慮して8倍以内くらいに抑えるようにしています。
最大ポジション時で考えているため、設定段階では少々高目のレバレッジにすることが多いです。
米ドル円(1米ドル=100〜110円)くらいの水準であれば、「100万円で4万通貨目安」くらいの感覚です。
繰り返しになりますが、最大ポジション時のレバレッジですので稼働開始時はこれよりも少し高目になります。
米ドル円レート設定も、稼働開始時はレバレツジは約4.5倍ぐらいでした。
最大ポジション保有時までに「利益確定分」や「スワップポイント累積分」などで資金増加した分も合わせてレバレッジ4倍以内に落ち着くようなイメージで考えています。
設定分の最大ポジションを保有している状況というのは、為替水準が大きく逆行したときです。通常は、稼働開始からそこに至るまでは相応の日数がかかります。
具体的に私の口座で説明させていただきます。
ループイフダンでの米ドル円設定であれば、米ドル円が107円近辺まで下げたときに最大ポジションを保有します。
この設定は、稼働後すぐに一気に20円くらい下げるようなことがあれば、最大ポジション時のレバレッジは4.5倍くらいとなって目安をオーバーしてしまいます。
でも、通常はそこまで落ちていく間に適度な往来相場もありますし、それまでの上げ相場も含めてそれなりの利益確定があるので運用資金も増えています。
私の設定で最大ポジションとなるのは、米ドル円が20円クラス以上の下げとなったときを想定しています。米ドル円の値動きをみると、こういう下げは1年に1回あるいは数年に1回程度しか起きません。
なので、通常時であれば設定してから最大ポジションまではそれなりの日数があると想定しています。
私の基準は、設定後ある程度経ってから最大ポジションとなったそときにレバレッジ4倍の範囲に収まっていれば良いということにしています。
この想定で昨年6月から設定変更をせずにループイフダン口座を動かしています。
2016年6月に100万円で運用開始して、現在6月末時点で運用資金は1,226,145円まで増えています。
米ドル円は一気に20円下げることはまずありません。
特に円高部分に関しては、ここから10円クラスの下げでも政治的な思惑が大きく絡みます。
日本経済の先行きを考えれば、急激な円高には国を挙げて抵抗しなければならない状況でもあります。その辺も併せて考えて、今の局面で一気に20円下げるようなことはまずないとみています。
スワップ投資よりレバレッジ高目
レバレッジ4倍というのは、スワップ投資をやっている方にはかなり高いリスクを取っているように感じるかもしれません。私自身、スワップ放置系口座ではレバレッジ1.6倍くらいを目安の保有しているポジションもあります。
でも、それほど心配は要らないと思います。
リピート系自動売買では、先程も書きましたが私の設定で最大ポジションが揃う状況は為替が大きく動いたときです。
ほとんどの期間は、レバレッジ1〜3倍以内のポジションで売買を続けています。
しかも、かなり下げたところまで買い続けるため、買い平均値も自然に低くなります。
ただ、相場の世界では想定していないことが起きるものです。そのための備えが「その4」です。
その4:最初のうちは予備資金も用意
私の想定で最悪のケースが「運用開始してから一気に逆行相場となった場合」です。
20円下げでもかなり困るのですが、30円下げとなると深刻です。
米ドル円買いの設定を仕掛けたら、すぐに下げ始め、戻りもなくそのまま30円くらいの大きな下げになるとそのまま口座が崩壊してしまいかねないからです。
こういうケースは、簡単には起きないのですがいつかは経験することになるでしょう。
私は、こういうパターンを想定して運用開始してから1年くらいは予備資金を用意しています。
例えば、「100万円に対して予備資金50万円目安」という具合です。
どれくらいが適当なのかは正直わかりません。1年くらい運用して資金が相応に増えたら予備資金の役目は終わりにしています。
その5:損きりは基本的にしない。
私のリピート系自動売買では、損きりは基本的に考えていません。ただ、「精神的にキツイ」あるいは「両建てでも支えきれない」という事態がおきたら損きりすることもあります。
「絶対に損きりしない」と、書きたい気持ちもありますが、まだ言い切れる自信はありません。
実際のところ、相場が逆行しすぎて動かなくなってしまった設定などは「損きり」した方が良いところもあります。
私は、まだ「損きり終了」をしなければならないほど追いつめられた経験はありません。
今後、経験を積んでから「損きり」のルールは固めていく予定でいます。
その6:一度設定したら一定期間は変更検討はしない。
どなたでもそうだとは思うのですが、リピート系自動売買では「どんな設定を動かすのか」を考えるのにもっとも時間を使います。
基本方針として、一度動かしたら一定期間は変更検討をしないようにしています。
リピート系自動売買で「その設定が本当に効果があるかどうか」はある程度の相場の波を乗り越えないとわかりません。短期間でちょこちょこと変更を加えていると、その見分けが出来なくなってしまうからです。
「基本的に3ヶ月は稼働させる」
正直なところ、期間は半年などもっと長くても良いかなと思っています。数年前までは、設定を短期でよくいじっていました。短期で変更を加えるのを繰り返すとなかなか利益が溜まりません。
実際、昨年から設定内容を見直さなない方針としたところ成績が安定してきました。
でも、ちょっと何かあると「変更したくなる」悪弊がでてきてその気持ちを我慢するのが苦痛でした。
イジイジ病でちょっと苦しむ
裁量トレードで「ポジポジ病」という言葉がありますが、リピート系自動売買でも似たような現象があります。「設定いじりいじりしたい病」⇒「イジイジ病」とでも呼べる症状です。
人間は、良きにしろ悪しきにしろせっかちで工夫をしたがる生き物です。リピート系自動売買でも口座管理画面でポジションと値動きを見ているだけで設定をいじりたくなります。
こういう状況への最も効果的な対処法は、「口座管理画面をあまり見ない」ことです。リピート系自動売買は、為替相場に激変でも起きない限り短期で口座が崩壊することはまずありません。
そして、通常時は口座管理画面にログインしたところでやることも特にありません。
こういう場合、思い切って週に1〜2回程度に口座ログイン回数を減らしてしまいます。
私は、1ヶ月くらいで設定をいじらないことに慣れました。
長期設定部分は、この方針で効果がでています。
短期設定は例外
私は、「米ドル円買いを長期設定」にして「米ドル円売りを短期設定」で仕掛けるスタイルであることは既に書かせていただきました。
「設定を変えない」という基本方針は、長期設定部分に対するものです。
短期設定部分は、長期設定とは逆の方針でやっています。
状況が変化したと判断すれば速やかに撤収する形です。
今のところ、リピート系自動売買の主力となる利益は長期設定で取ればよいと考えていて、短期設定部分の利益はボーナス的な扱いです。
なので、短期設定部分は深入りはせずにサラリと利益を取ったら撤収というスタイルでやっています。
この辺の考えは、今後変わるかもしれません。
その7:細かい複利運用はしない。
私は、リピート系自動売買では「複利運用」的なやり方は基本的にやらないようにしています。
ここでいう複利運用は、資金が10%あるいは20%増加したくらいで売買数量などに反映させていく「細かい複利運用」のことです。
この考えは、一般的な常識とは違う部分かもしれません。
利益で運用資金が増えたらその利益部分も運用に回して雪だるま的に増やしていく「複利運用」的なやり方がリピート系自動売買ブログなどでは一般的だからです。
私が複利運用を採用しない理由は、「口座が強くならないから」です。
言い方を変えると、「いくら利益を出しても複利運用をする限りリスクが下がらない」ということです。
リピート系自動売買にもリスクはそれ相応にあります。
でも、利益がでて運用資金が増えてきて設定がそのままであればリスクは下がります。
「自然に資産が増えながらリスクも下がり口座が強くなっていく」
これが、リピート系自動売買の良さだと思っています。
私のループイフダン口座は、100万円で始めて1年ぐらいで125万円くらいまで増えました。設定は上げ相場に合わせて自動的に上にスライドしてしまうのですが、それでも資金が25万円増えたお蔭でリスクは下がり、下げ相場に対する余力は増えています。
もしも、私のループイフダン口座で資産増加に合わせて売買数量も25%増やしたらリスクは下がりません。この差は、「いつもより大き目の下げ相場が到来」したときにはっきりと出ます。
複利運用成功例はほとんどなし
実際のところ、リピート系自動売買で「複利運用戦略」の記事は多数あるものの、実際にそれで資産を増やしているという事例は今のところみたことがありません。
リピート系自動売買で資産を増やし続けているという方は結構いるのですが、その体験談などを読むと一定期間設定を固定しているタイプが主流のように思われます。
こういった部分からも、10%・20%といった細かい複利運用を意識していく必要はないと考えています。
私は、複利運用を否定しているわけではありません。
資金が1.5倍・2倍とある程度増えれば、売買数量も大きくなっていくのは当然です。
この場合も、2倍になったからといって売買数量も単純に2倍にするのではなく、数量増加は2倍未満に抑えて資金的余力を増加していく方がリスクも下がり口座を強くしていけます。
リスクを下げて口座を強くすることを優先
私の設定は、米ドル円上昇が続けば利益も大きくなってきます。そのままやっていけば余裕資金も増えて反動安にも強い布陣が維持できます。
当初の設定では「30円下げ」までを想定していたものが「35円」「40円」という更に大きな下げにも対応できるようになっていきます。
リー万級の50円規模の下げにも対応できるところまでいくのも可能です。
私は、リー万級の下げには「両建て」で対応する予定なので、ここまでの余力を作る予定はありませんが、これまでの利益はある程度「リスク低下」のために使っていくようにしています。
リー万級とまではいかなくても、為替相場は数年に一度は想定外の大変動が起こるものです。
FXブログで公開されている先人の貴重な「リピート系自動売買」失敗例は、そういう時期に起きています。先人と同様の失敗を防ぐには、得た利益をしっかりと貯めておきリスク低下に繋げていくことが一つの解決策となります。
例えば、複利運用するとしても1年くらい寝かせてからやるだけでもリスク低下効果はでてきます。
こうすれば、利益1年分は常に余裕資金として口座を支える力にできます。
長期間安定した利益を出していくために、利益で増えた資金をどう活用するかは、これからもやりながら考えていきます。
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