スワップポイント付与日数を利用する小技
スワップポイントサヤ取りや異業者両建てをする際に、ちょっとだけ有利になる小技をご紹介します。FXで毎日発生するスワップポイントは毎日の付与日数に違いがあります。付与日数とはその日につくスワップポイントの日数のことです。基本的には毎日1日の付与日数なのですが、週1回くらいのペースで土日祝日分をまとめてつける付与日数3日以上つく日があります。
この小技はこの付与日数の違いを利用したやり方です。
まずは、FX口座別の付与日数の違いを整理しておきましょう。
スワップポイント付与日数 3つのタイプ
スワップポイント付与日数は、以下の3つのタイプに分かれます。
- 標準タイプ:祝祭日を考慮した付与日数となっているFX口座。
- 水曜日固定タイプ:水曜日保有ポジションに対して木曜日朝に3日分の付与日数となるケース。
- 金曜日固定タイプ:金曜日保有ポジションに対して土曜日または月曜日にまとめて付与するタイプ。
それぞれ補足させていただきます。尚、標準タイプなどの呼び名は私が勝手につけたものですのでご了承ください。
標準タイプ:ほとんどのFX口座がこの傾向
ほとんどのFX口座がこのタイプになっているので標準タイプと名づけました。これは、日々のスワップポイント付与日数が祝祭日を考慮した形で決まっています。両建てでよく使うくりっく365・DMMFXなどほとんどの口座がこのタイプに入ります。例えば、くりっく365の2014年12月のスワップポイント付与予定は以下のようになっています。
基本的には水曜日に3日分付与されるのですが、祝日があるときにはこのパターンが変化します。薄赤色にした部分は1日のポジション保有で5日または6日付与される予定になっています。この日の大量に付与される代りにその近辺では付与日数ゼロの日もあるのが確認できるかと思います。
スワップポイントの付与日数は、各FX口座で別々に決まっています。そのせいか、標準タイプの場合でも微妙に付与日数が違うことがあります。
大まかな付与日数パターンが似ているという形でご理解ください
水曜日固定タイプ
次が、祝祭日に関係なく木曜日に3日分の付与日数となるタイプです。これは、FXブロードネットなどが該当します。
以下は、FXブロードネットさんの公式ページでのスケジュールです。
- 火曜日の6時55分(※1)時点でポジションを保有していた場合:火曜日の7時5分(※2)以降に1日分付与
- 水曜日の6時55分(※1)時点でポジションを保有していた場合:水曜日の7時5分(※2)以降に1日分付与
- 木曜日の6時55分(※1)時点でポジションを保有していた場合:木曜日の7時5分(※2)以降に3日分付与
- 金曜日の6時55分(※1)時点でポジションを保有していた場合:金曜日の7時5分(※2)以降に1日分付与
- 土曜日の6時55分(※1)時点でポジションを保有していた場合:土曜日の7時5分(※2)以降に1日分付与
水曜日の営業時間の終わる木曜日の朝をまたぐと3日分付与されるルールになっています。
金曜日固定タイプ
基本的に金曜日にまとめて付与するタイプです。このタイプの代表格はです。HPでは、以下のように説明されています。
「ライブスターFX」のスワップポイントは、金曜日のロールオーバー処理時に3日分(実質計上は月曜日)、土・日曜日以外の日に日分が付与されます。(※国内外の祝祭日また休日によっては、付与日が変更される場合があります。)
この3イプの中で利用価値が大きいのは金曜日固定タイプ()と標準タイプ(くりっく365・DMMFX口座)の組合せで両建てをする場合です。
金曜日固定タイプ()両建ての小技
は高スワップポイントの傾向があるため、スワップポイントサヤ取りなどの両建てでは買いポジション用として利用することが多い口座です。買いポジション用口座として利用する場合の小技がこれです。
例えば、「売りーDMMFXスワップポイントー70円 買いスワップポイント +100円」の状況で同通貨ペア両建てをしたとします。毎日のスワップポイント利益は差額の1日あたり30円発生します。
木・金に両建てポジションを作成することでそれぞれ以下のような状況になります。
祝祭日がない場合、DMMFXは通常水曜日がスワップポイント3倍の日になっています。もしも木曜日に売りポジションを作ればその週のスワップポイント3倍マイナスデーは終了していることになります。売りポジションで発生する予定であった今週の3日分のスワップポイント支払は回避できます。
買いポジションのは、通常金曜日がスワップポイント3倍の日になっています。木曜日に買いポジションを作ればその週のスワップポイント3倍デーはこれから発生ということになります。
つまり、この週に関しては買いポジション口座であるライブスタ証券では3日分(100円×3日分=300円)多くスワップポイントが受取れることになります。異業者両建てやスワップポイントサヤ取りでは、この3日分は大きいです。300円は両建てでの1日利益30円の10日分に該当するからです。
もしも月曜日や火曜日に両建てポジションを作成した場合は、この恩恵はありません。そして、もしも売りポジションで口座を使う際には、逆の形となりますのでご注意ください。
スワップポイント差のFX口座間差を利用して利益を上げていくのがスワップポイントサヤ取りです。を使うケースは今のところそれほど多くはないのですが、たまに両建てポジションを作成する際は、この差を利用していただく少しでも有利なポジションを作って頂ければと思います。
スワップポイントサヤ取り(異業者両建) 運用ルールと最適組合せ
今回記事で紹介した代表口座