FXスワップポイント差比較 2017年 両建て派必須情報
「スワップポイント差」は、買いスワップポイントと売りスワップポイイントの差のことです。単純な両建てを行うサヤすべり取りや異業者で行うスワップポイントサヤ取り(異業者両建)でもスワップポイント差の小さいFX口座を使うことが有利な運用に繋がります。
昨今、各FX口座のスワップポイント差も様々な事情により拡大気味に推移している業者もあります。2017年時点のスワップポイント差比較ここでまとめさせていただきます。
スワップポイント差で大きく違う両建てコスト
まず、両建て運用でスワップポイント差がどれくらいのコスト負担になるのかについて簡単に計算してみましょう。
米ドル円スワップポイント差が10円あるA口座と米ドル円スワップポイント差が0円のB口座があったとします。
それぞれもスワップポイントを以下のように仮定します。
A口座 米ドル円スワップポイント差10円
- 買いスワップポイント +10円
- 売りスワップポイント −20円
- スワップポイント差 10円
B口座 米ドル円スワップポイント差0円
- 買いスワップポイント +10円
- 売りスワップポイント −10円
- スワップポイント差 0円
50万通貨の買いポジションを保有していたのですが、途中で50万通貨の売りポジションを追加して両建てにして1ヶ月そのままにしたとします。
A口座・B口座ともに50万通貨両建てにして1ヶ月するとスワップポイント収支は以下のようになります。
A口座 米ドル円スワップポイント差10円
- 買いスワップポイント受取額 10円×50万通貨×30日=15,000円
- 売りスワップポイント支払額 −20円×50万通貨×30日=−30,000円
- スワップポイント差損益 15000−30000=−15,000円
B口座 米ドル円スワップポイント差0円
- 買いスワップポイント受取額 +10円×50万通貨×30日=15,000円
- 売りスワップポイント支払額 −10円×50万通貨×30日=−15,000円
- スワップポイント差損益 15,000円ー15,000円=0円
当然のことながら、A口座もB口座も保有ポジションの損益は変わりません。
でも、スワップポイント差が10円あるA口座は1ヶ月で−15,000円のコスト負担が発生するのに対して、B口座はコスト負担はゼロ円と全く負担せずに済みます。
両建て運用においては、数ヶ月両建て状態となることもあります。これらの費用負担の差がポジション操作に影響を与えることもあります。
私のように両建てポジションを多用するタイプは、運用に使うFX口座のスワップポイント差は無視できない存在なのです。
基礎知識の確認はこれくらいにして、実際の比較に入らせていただきます。
FXスワップポイント差比較 2017年 両建て派必須情報
ここでは、米ドル円のスワップポイント差で比較表を作成しています。
スワップポイント差は、通貨ペアによっても大きな差があります。通貨ペアごとの細かい比較をしてもよいのですが、ちょこまかと変更のある口座もあるためあまり詳細な比較表は混乱のもとになりかねません。
それよりも、米ドル円でスワップポイント差の小さいFX口座は他の通貨ペアでも同様の傾向があるので、こういう形で全体の傾向を掴む方が実用的と判断して今回の比較表を作成しました。。
FX口座 スワップポイント差 比較表
スワップポイント差が小さい方が、両建て運用では有利に使えるためスワップポイント差の小さい順に並べています。
FX口座 |
買い |
売り |
スワップポイント差 |
---|---|---|---|
29円 |
−29円 |
0円 |
|
51円 |
51円 |
0円 |
|
43円 |
−44円 |
1円 |
|
42円 |
−43円 |
1円 |
|
マネックスFX |
43円 |
−46円 |
3円 |
パートナーズFXnano |
37円 |
−40円 |
3円 |
GMOクリック証券 |
41円 |
−44円 |
3円 |
FXTF MT4 |
42円 |
−45円 |
3円 |
FXブロードネット |
40円 |
−43円 |
3円 |
*2017年10月24日のスワップポイント値で比較しています。
上位には、スワップポイントサヤ取り(異業者両建) 最適組合せの常連口座が並んでいます。例外は、ヒロセ通商さんくらいです。
ヒロセ通商は、豪ドル円・NZドル円・南アフリカランド円で固定高スワップポイントを提供する代わりに、マイナススワプポイントは大幅に引き上げるというユニークな方針のためスワップポイント差は極端に大きいという特徴があります。
スワップポイント差は短期でおおきく変動することはあまりありません。でも、1円・2円という単位でちょこちょこ拡大したり縮小したりするFX口座もあります。
各口座の特徴をつかみながら安定した運用をしていくための資料としてお役に立てば幸いです。