FXオプション売り方の勝負所 権利行使日まで我慢の巻【2020年3月19日】
米ドル円の激しい動きにより高ボラティリティの状況が続いています。
FXオプションで売りポジションが多い私のような投資家は、こういう時期は含み損が大きくなりがちになります。
ただ、それも権利行使日までの我慢です。権利行使日になれば、一気に利益が出る…予定です。
もうちょっとの我慢です。
ここ数日は目立った売買はしていませんので、保有ポジションの状況をまとめました。
この運用法は以下の特長があります。
FXオプションからのスワップ投資 5つの特長
- 安値でFXポジションを作るのに有効
- FXオプションを使って、FXポジションの買い平均値を下げる
- FXオプションでプレミアム受取利益が発生。
- FXポジション変更後はスワップ投資でスワップポイント+為替利益を狙う
- 月5〜10万円のスワップ+プレミアム受取(2019年11月10〜20万より変更)による定期収入
- 米ドル円上昇時はFX買いポジションでの不定期利益
では、はじめましょう。
FXオプションからのスワップ投資 保有ポジション状況
この運用で保有しているポジションは、「FXオプションのポジション」と「FXポジション」の2種類に分かれます。
FXポジションは、FXオプションの権利行使によって発生したものをくりっく365口座に移動させたものです。
それぞれの状況を定期的に確認しています。
FXオプション部分(3月19日)
現在保有中のポジションはこちらです。
保有中のFXオプションポジションは5本です。
米ドル円現在値は108.165円です。
- 作成日:2020年2月14日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:109.841円
- 権利行使価格:110.000円
- 権利行使期日:3月25日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.467
- 利益上限:0.467×10万通貨=46,700円
- 損益分岐点:110.00+0.467=110.467円
プレミアム現在値は0.827です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 46,700円 |
含み損 | −82,700円 |
差引損益 | −36,000円 |
コールオプション売りは、「上げ相場で損失・下げ相場で利益」で「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。
権利行使価格110円ですので、先週米ドル円が100円台前半まで下げたときには「安全圏」と思っていたポジションです。
でも、本日の米ドル円値は108円台・・・期日までに110円を超える可能性・・・ありますよね。
- 作成日:2020年2月28日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円::109.405円
- 権利行使価格:109.500円
- 権利行使期日:3月25日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.744
- 利益上限:0.744×10万通貨=74,400円
- 損益分岐点:109.50+0.744=110.244円
プレミアム現在値は0.978です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 74,400円 |
含み損 | −97,800円 |
差引損益 | −23,400 |
このポジションも権利行使価格109.50円なので、前週までは「これは問題なく満額利益確保」と思っていたポジションです。
相場は何が起こるかわかりませんねぇ。
- 作成日:2020年3月10日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:105.400円
- 権利行使価格:105.00
- 権利行使期日:2020年5月27日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:2.369
- 利益上限:2.369×10万通貨=236,900円
- 損益分岐点:105.00−2.369=102.631円
プレミアム現在値は2.313です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 236,900円 |
含み損 | −231,300円 |
差引損益 | 5,600円 |
プットオプション売りは、「上げ相場で利益・下げ相場で損失」で「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。
コールオプション売りは、米ドル円上昇で損失になるのですがこのポジションは利益が増えていくので、全体のバランスをとっている感じになっています。
- 作成日:2020年3月12日
- FXオプション内容:米ドル円 コールオプション売り
- 作成時点の米ドル円:104.69円
- 権利行使価格:107.00
- 権利行使期日:3月25日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.548
- 利益上限:0.548×10万通貨=54,800円
- 損益分岐点:107.000+0.356=107.548円
プレミアム現在値は2.384です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 54,800円 |
含み損 | −238,400円 |
差引損益 | −183,600円 |
権利行使価格が107円ですので、米ドル円が現在のまま推移すれば損きりとなる予定です。
損失分を他のオプション利益で埋められない場合は、FXポジションの利益確定も検討します。
- 作成日:2020年3月16日
- FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り
- 作成時点の米ドル円:106.379円
- 権利行使価格:103.00
- 権利行使期日:2020年3月25日
- 売買数量10万通貨
- プレミアム:0.838
- 利益上限:0.838×10万通貨=83,800円
- 損益分岐点:103.00−0.838=102.162円
プレミアム現在値は0.617です。
本日のポジション損益状況
項目 | 損益 |
---|---|
プレミアム受取利益 | 83,800円 |
含み損 | −61,700円 |
差引損益 | 22,100円 |
権利行使価格103円です。現在値から5円以上下げる局面にならなければ利益を確保できる予定です。
FXポジション部分(3月19日)
現在保有中のポジションは、米ドル円買いポジション20万通貨です。
この保有ポジションのうち10万通貨は、FXオプションの権利行使日にFXポジションとなったものを損きりして、くりっく365口座で建て直したものです。
参考記事:FXの実質買値を下げる方法と手順の事例
FXポジションをサクソバンク証券からくりっく365に移動させたのは、「くりっく365の米ドル円スワップポイントが長年高水準を継続している実績」があるためです。
- くりっく365 231円
- サクソバンク証券 180円
スワップポイント差は51円あります。
ここのところ各社のスワップポイントは大きく変動中で、サクソバンク証券の180円も相当の高水準です。
それでもくりっく365の優位は変わりませんね。
2020年3月19日 総合損益とここからの方針
項目 | 損益 |
---|---|
FXオプション損益 | 1.127,355円 |
FX損益(確定分) | −663,542円 |
FX+FXオプション(含み損益) | −592,730 |
総合損益(含み損益考慮) | −128,917円 |
米ドル円現在値 | 108.165円 |
- 運用開始日:2019年3月21日
- 運用通貨:米ドル円
- 買いポジション最大40万通貨(FX+プットオプション売り合計
- 運用資金1200万円(1万通貨あたり30万円)
総合損益がー128,917円と前回の674,277円から大分減りました。
FXオプション保有ポジションのうち4本の権利行使期日が来週水曜日の3月25日になっています。
この結果がどうなるのか、ちょっと楽しみにしています。
米ドル円が現在水準で推移すると仮定してですが、FXオプションのプレミアム減少による利益が30万円ほど見込めるためです。
まあ、為替市場はまだまだ大きく動きそうなので、来週米ドル円が何円になっているのかは想像つかないんですけどね。
ここのところ高ボラティリティ状態が続いていてプレミアムは高水準のままです。
私のように「FXオプションで売りポジションが多い」と、権利行使価格から大きく離れたポジションを保有していても含み損が増加しやすい環境なのです。
こういう環境のときは、権利行使日に一気に利益が出るような感じになります。
権利行使期日の権利行使時間になればボラティリティ・時間的価値はゼロとなり現在値と権利行使価格との差で清算されるからです。
どのような結果になるかは、来週の記事でお見せする予定です。
米ドル円売買で使用中、くりっく365は米ドル円で長期間高水準提供を続けています。
「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。
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