米ドル円年足チャートから見えてくるもの
1979年からの米ドル円年足チャートです。米ドル円の値動きは、2018年は記録更新の年になるのが濃厚です。特に、リピート系自動売買をされている方は、これが何を意味するのかを理解しておかねばいけないのではないかと思っています。
米ドル円年足チャート 40年間の変動値幅記録更新
KABUTANサイトで提供されている、1979年からの米ドル円年足チャートです。カーソルを合わせると1年間の高値安値の確認もできます。
1979年から2018年までですので、約40年の値動きが表示されています。
これで年間の高値と安値の差である変動値幅をみていくと、興味深いことがわかります。
- 過去40年で年間変動値幅が10円以内だったのは2015年のみ
- 2015年は、高値125.85−安値115.86で変動値幅9.99円
- 2018年は、12月20日までで高値114.55円ー安値104.64円で変動値幅9.91円
本日12月21日朝時点の米ドル円は、111.20円近辺です。
あと6営業日あるのですが、ここから3円以上上昇して114.64円以上になる局面がなければ、2015年と並んで40年間で2度目の年間変動値幅10円未満の年となります。
しかもですよ。
年末までに、114.55円の年間高値を更新しなければ変動値幅9,91円となり、その値幅の狭さで2015年を抜いて新記録となるのです。
今の流れだと記録更新も濃厚ですね。
人間の心理法則の一つに慣性の法則があります。
慣性の法則は、「止まっている物体に力を加えなければそのまま止まり続け、動き続けている物体に力を加えなければそのまま動き続ける」というものです。
FX投資家に置き換えれば、「来年も今年と同じ値動きが続くという前提で投資家は動き易い」という心理状態を裏付けるものでもあります。
2018年が記録的な変動値幅の狭い年であれば、2019年は今年以上の大きな値動きになる可能性は高いです。
その備えをしておかねばならないと思っています。
トラリピ口座で設定中の「米ドル円買い」設定は、昨日からの下げで設定下限である111.14円までの買いポジション作成を完了しています。
今の設定で買い下がるのは、111.14円までとしてあったので、ここから米ドル円が下げることがあっても買いポジションが増えていくことはありません。
運用資金約120万円に対して保有米ドル円買いポジションは2.1万です。
最大レバレッジ4倍水準まで買える自己ルールにしてあるため、あと2万通貨くらいは買える余力があります。
米ドル円の今後の流れを見ながら追加設定を検討していく予定です。例え2019年が大きな変動の年となろうとも、安全第一でやっていけばトラリピ口座は大丈夫だと思っています。
都合よく自己ルールを変えたりすることなく原則を守って手堅くやっていきます。