FXで売り方針堅持で「上げた時の損失を減らしたい」ときに使える一手
今回の記事は、「FXで売り方針堅持で「上げた時の損失を減らしたい」ときに使える一手」を豪ドル円売買で実行しています。
そのまま、他の通貨ペアでもできますので、ご参考にしていただければと思います。
本日豪ドル円のコールオプション買いを30万通貨仕掛けています。
今回のポジションは、FXでの豪ドル円買いに近いポジションで「上げれば利益・下げれば損失」となります。
ここでFXオプションを使った仕掛けや思惑などを記事にまとめました。
- 豪ドル円売買方針は「売り」継続中
- 保有ポジションも「売りポジション」が多い状況
- 目先上げそうな感じもでてきている。
- FX売りポジションのこれ以上の損きりの必要性は感じていない。
- ここで短期での大きな上げがあると、ちょいとキツイかもという気持ちもある。
- 以上の状況で、見通しが狂って大きな上げとなったときには、傷は浅めにしたい。
こんな心理状態で選んだ仕掛けが今回の豪ドル円コールオプション買いです。
「利益を積極的に狙う」というよりも「売りポジションを一時的な上げ相場を気にせずに維持するための一策」という性質のポジションです。
コールオプション買いは、「上げ相場で利益」となるポジションで「損失限定・利益上限なし」という特長を持ちます。
今回のように、「売りポジションを保有したまま上げ相場に備える」という場合に適したFXオプションです。
- 上げ相場は、コールオプション買いが利益を出してくれる。
- 下げ相場は、FXの豪ドル円売りポジションが利益を出してくれる。
- コールオプション買いは、損失限定なのでこの組み合わせでどちらの相場も追いかけられる。
一見、とっても良いことばかりの組み合わせに感じるかもしれません。
実際には、それ相応のコスト負担もあります。
ポジション内容もご覧ください。
コールオプション買い30万通貨内容
- 作成日:2019年12月16日
- FXオプション内容:豪ドル円 コールオプション買い
- 作成時点の豪ドル円値:75.200円
- 権利行使価格:77.00円
- 権利行使期日:2020年1月22日
- 売買数量30万通貨
- プレミアム:0.168
- プレミアム支払代金:0.168×30万通貨=50,400円
- 損失上限:50,400円
- 損益分岐点:77.168円以上
コールオプションの損失は、ポジション作成時のプレミアム支払代金が上限になります。
つまり、このポジションの最大損失は「50,400円」です。
豪ドル円が大きく上昇すれば、大きな利益になります。
逆に、大きく下落しても損失は50,400円を超えることはないというポジションです。
FXで豪ドル円30万通貨売買するには、証拠金だけで90万円くらい必要です。
でも、FXオプションでは仕掛け方次第で、5万円程度で30万通貨の売買ができて、損失も限定できてしまいます。
見ようによっては、なかなかお得な仕組みです。
当然ながら、良いことばかりではありません。
損失上限の下の「損益分岐点」をご覧ください。
損益分岐点は、このポジションガ利益となる権利行使日の豪ドル円値のことです。
今回のポジションの損益分岐点
このポジションが、利益を出せる豪ドル円値は77.168円です。
記事を書いている現時点の豪ドル円値が75.245ですので、利益となるまでは2円近くの上昇が必要です。
期日が来年1月22日なので、ここまで上昇する可能性は十分にあるという気もします。
でも、確率的には「利益となるのは難しい」ですよね。
まあ、損失分岐点の77.168円を超えて上昇していくようであれば、そのあとの上昇分の利益はFXと同等のものになります。
30万通貨ですので、1円上昇すれば30万円の利益上乗せです。4円も上昇すれば120万円上乗せです。
これくらいの上昇は、年末年始に「上げの波」が到来すれば、夢というほどのものでもありません。5万円が100万円・200万円に化けるという可能性もあります。
でも、そういう夢に賭けるためのポジションではないんです。
ある意味、「利益が出ればラッキー」な捨て石的な位置づけです。
今後の予定
私の豪ドル円見通しは「売り方針」のままです。
まだ、売り続けるつもりなんです。
先週前半までは、ズルズル落ちる展開が続くかなという見通しでいました。
でも、週末の大きな上昇で「これは、一旦上昇するかもしれない。ここで大きく上昇されるとマズイ」という気持ちになったのです。
それに備えて一部損きりをしています。
売りポジションを減らしておいて、「当面1ヶ月間の上昇対策」として仕掛けたのが、今回のコールオプション買いです。
今回のコールオプション買いがあることで、年末年始に豪ドル円に大きな上げがあったとしても対応をしていけます。
コールオプション買いで利益となるところまで上昇するようであれば、その利益は売りポジションの損きりと相殺します。
見通し通りに下げるようであれば、このポジションの50,400円は売りポジションの利益金あの必要経費的な位置づけになります。
いずれにしても、このポジションにより保有ポジション全体としては落ち着いた状態にできています。
後は、流れをみながら慌てずにポジション操作を続けていきます。
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