FXオプション 上げても下げても利益となる構図
FXオプションで保有中のポジション、為替相場が下がれば損となるポジションなのですが利益が乗り始めています。なぜそうなるのかについてまとめました。
利益が乗りやすい不思議なポジション
只今保有中のFXオプションポジションです。クリックすると拡大します。含み益が9,100円ほど乗ってきています。
このポジションは、それぞれ以下の時期に作っています。
- 米ドル円113,90円:参考記事米ドル円売りポジション 撤収のためのプットオプション売
- 豪ドル円82.21円:参考記事豪ドル円81.50円以下なら買いたいという気持ち
この2つのオプションポジションは、リンク先記事で書いていますが、いずれも為替値が大きく下落したら損失となるはずのポジションです。
下げたとしても、これと対応するFXポジションが存在するので、私の口座内で含み損が膨らむ事態とはならないようにしてあります。
本日記事を作っている時点の為替値はこちらです。
- 米ドル円113.56円
- 豪ドル円81.96円
先程の為替値と比べてみてください。
米ドル円は0.34円・豪ドル円は0.25円、ポジションを作った日より下げています。それでも、FXオプションは利益が乗ってきています。
ちなみに、もしも為替値が上昇したとすれば、利益は更に大きくなります。
- 上げれば利益
- ちょっと下げても利益
一見、上げても下げても利益になるような気がしてしまうかもしれません。
これがFXオプション「売り」の面白いところです。
これには、ちゃんとした理由があります。
上げても下げても利益となる2つの理由
下げても利益が出る秘密は、「時間的価値の減少」と「ちょっとだけ下げている」というところにあります。
FXオプションポジション「売り」は、プレミアムを受け取る側になります。
プレミアムには「時間的価値」が入っていて、期日までの日数が長ければ長いほど高くなります。日数が経つにしたがって時間的価値は減少するため、為替値が全く同じであればプレミアム値は下がってきます。
つまり、FXオプションの売り方は「為替値が全く動かなければ」利益が増えていく立場になります。
為替値が動かなければ利益が増えていくと先程書きました。もうちょっと書くと、「ちょっとだけ下げている」という状況でも利益は乗りやすくなります。
保有中のFXオプションポジションは、FXで売りポジションを保有しているのとほぼ同じ状況です。
為替値が下がれば損失が出る可能性があります。
それでも利益となっているのは、「ちょっと下げ」の現段階では、時間的価値減少による利益増の方が為替値下落による損失を上回っているためです。
今回のプットオプション売りで利益になりりやすい目安は「権利行使価格よりも高いかどうか」です。
- 米ドル円ポジション権利行使価格 112.00円(プレミアム0.81
- 豪ドル円ポジション権利行使価格 81.50円(プレミアム0.475)
今後、期日に「権利行使価格ープレミアム」部分までの下落であれば最終的には利益が確保できます。
例えば、米ドル円112.00−0,81=111.19円になるので、1月16日期日にこれ以上下がらなければ利益という具合です。
米ドル円現在値は、113,56円です。111円台まではまだ余裕があります。
豪ドル円の現在値は、81.96円なので権利行使価格を下回るかもしれません。その場合、豪ドル円81.50円の買いポジションが発生します。私としてはこれはこれでも良いのです。
もともと豪ドル円82.21円のときに豪ドル円81.50円以下なら買いたいという気持ちで作ったFXオプジョンポジションだからです。
82.21円で買いポジションを作るよりも、FX豪ドル円買いポジション81.50円+プレミアム代金4.75万円受取の方がお得な気分になれます。
為替お相場がどっちに転んでも自分にとっては問題がない。FXオプションを使えばこういう取引もできてしまいます。なかなか楽しいです。