FXオプション2018年3月
本日3月9日は雇用統計の日です。大きく動く可能性がある日でもあるので、それを狙った仕掛けをFXオプションでやってみましたのでご紹介します。
ユーロドル ストラドル買い戦略で勝負
今回の仕掛けは、FXオプションの世界では「ストラドルの買い」として知られています。具体的には以下の特徴があります。
- 上げでも下げでも値が大きく動けば利益となる。
- 利益額に上限なし。
- 値動きが小さければ、損失となる。
- 損失は、プレミアム代金に限定される。
派手に動きそうなときに仕掛けると利益になり易い仕掛けです。
こう書いただけだととっても良さそうに見えるかもしれません。実際の仕掛けは以下のようにやっています。
プット・オプション買い+コール・オプション買い
このストラドル買いは、プット・オプションとコール・オプションをそれぞれ同数買うことで作るポジションです。
今回私が仕掛けた通貨ペアは、ユーロドルです。本日朝のFXオプションのプレミアムレートは以下のようになっていました。
この時点のユーロドル値は、1.2306です。薄赤色部分のところでポジションを作ります。それぞれの薄赤色部分は、コール・オプションは0.00448・プット・オプションは0.00523となっているのが確認できるはずです。
実際に作ったポジションがこれです。
約定値はコール・オプション買い0.00524・プット・オプション買い0.00461です。
画像通りの値で作るのは難しいものですねぇ(笑)。
ちょこちょことレートが動くので、約定値は少し動いています。
今日の雇用統計を受けてユーロドルが動くと、この2つのポジションの損益がどうなるのかを冒頭のストラドル買いの特徴に合わせて書き換えてみましょう。
- 上げでも下げでも値が1.30000よりも98.5pips(0.00524+0.00461=0.00985)以上動けば利益となる。
- 利益額に上限なし。大まかな計算式:値動き幅ー98.5pips=利益額
- 値動きが小さければ、損失となる。
- 損失は、プレミアム代金に限定される。(最大損失98.5pips。1万通貨の仕掛けなので最大損失約1万円)
こんな具合です。
この値動き幅というのは厳密にはプレミアムの値動き幅です。ただ、期限が近く現在値近辺のFXオプションプレミアムは現実の値動きと同じように動きますので、ユーロドルの値動きとほぼ同じようなイメージでも問題はないと思います。
このストラドルの買いの面白いところは、「上げでも下げでもよい」ところです。暴落でも暴騰でも98.5pips以上動いてくれれば、利益になります。
この仕掛けで、今回の雇用統計の結果を楽しみにしたいと思います。
雇用統計後の売買方針も決めてあります。
- 150pips以上動くようであればポジション決済して利益確定
- 98.5〜150の利益であればケース・バイ・ケースで検討する。
- 動きがなく損失となれば期日の3月14日(水曜日)まで保有して清算
- この場合、期日後FXオプション⇒ユーロドルのFXポジションとなるものについては、流れに乗っていると判断したら数日保有する可能性あり
本日150pips以上動くようであれば1万円の投資額が1.5倍ですので、利益確定して良いと思っています。
それ以下の場合は、ケース・バイ・ケースで考えてみます。
値動きが損失のままであれば、そのまま期日まで保有します。
期日が水曜日ですので、2〜3日で相場が利益の出る水準まで動くのに期待したいと思います。
水曜日に期日満了となると、損失の出ているFXオプションポジションはプレミアム代金没収となり、利益の出ているFXオプションポジションは含み益の出ているFXポジションとなります。
そのまま決済して利益としても良いのですが、そこも一考の価値があります。
雇用統計で新しい流れができることもあり、それが数日〜数週間続くこともあるので、「流れに乗っている」と感じれば、そのFXポジションをそのまま保有して利益を伸ばせるかどうかに挑戦する可能性があります。
ただ、この可能性への挑戦は数日に限定します。どんなに引っ張っても金曜日までとしておきます。
この仕掛け、FXオプションの段階だけであれば最大損失は1万円程度です。でも、FXポジションになってからは普通のFXポジションと同じですので、その変動リスクを負うことになります。
どういうことになるのか、その結果も記事にまとめる予定です。