税務調査体験談 前編 | FX税金最新情報
メルマガからの要望が多いので、次の連載に入る前にこの間受けた「税務調査の概要」について2で簡単にまとめたいと思います。今回が前編です。
FXではないが多分何かの参考にはなる税務調査の話
先日、初めての税務調査を受けました。そんなの普通の投資家にはあまり関係ないんじゃないと感じる方も多いかもしれません。
でも、FXで利益が出るようになってくると必ずといって良いほど切実な問題となるのが確定申告つまり税金です。その税金が正しく入っているかどうかを確認するために実施されるのが税務調査です。
昔から「税務調査は証拠を掴んでからやってくる」と言われていますし、税務調査が入って1円も税金を払わないで済むことはないとも言われています。
とはいえ、私の妻の母は自営業をやっていた時代に税務調査が入り、「何か取れるものがあるなら取っていきなさいな」と税務署の職員にタンカをきって、実際に一円も払わいませんでした。そんな豪傑もなかにはいます。
ただ、多分一般庶民にはちょっと無理な芸当のような気がします。だから税務調査を恐れている投資家は多いですよね。
何も悪いことはしていないと思っていても「税金計算が間違っている」なんてこともあります。
ちなみに、今回の税務調査の対象は「法人税と消費税」でした。私の持っている法人が調査対象でFX利益の税務調査ではありません。
FXではないのですが・・・
税務調査のパターンやなぜ調査が入ったかなどは大体似たようなものになると思います。
あとは、法人口座でFX運用をする人も増えています。法人口座を持っている人は、利益が出れば法人税を払うことになるから、僕と同様の感じになるでしょう
今回は会話形式でまいります。
税務署からの電話
ある日の夕方、外出してから戻ってきた時の事、留守番電話がピカピカと光っておりました。
「あれ? 誰からだろう・・・再生してみるか。」
・・・・ 再生
「再生の声:」
株式会社●●様でしょうか?
私、●●税務署 ●●●●課の●●でございます。
「法人税」の件でお聞きしたいことがありましてお電話させていただきました。
またお電話させていただきます。
ピーッという音で留守番電話終了
「私の反応」
税務署?
あれ、これって・・・税務調査?
ど、どうしよう!
何にもしていないはずなんだけど!
でも、嫌な予感がするぞ〜。
実は、数年前に個人の確定申告の内容で提出書類について軽い問い合わせの電話を受けたことがありました。その時は、その電話でのやり取りで終わったので今回もその可能性にちょっと希望を持っておりました。
慌てたのは、その後です。ネットで税務調査の情報を調べたりして、どんな対策をすれば良いのか大いに悩みました。
- 過去の情報におかしなものはないだろうか。
- メールのやり取りで消さないといけないものは・・。
- いや、消すとかえって不自然さが際立つのでは・・・
- それに、そもそも何を消して良いのか・・・わからない。
ど、ど、ど、どうしよう!
ちょっと・・・いやかなり・・・パニック気味でした。
お、俺の見たHなサイト履歴は・・・なんて事まで気になってしまいました。
まあ・・・なんでそんなの見ているんだ!・・・というご指摘は覚悟しております。
ちょっと冷静になってから、考えて決めたのはこういう事でした。
「ネット上の履歴やメールは消去せずにそのままにしておく」
この手の情報は消去しても復元できるものが多いので、消去したことがバれれば「隠蔽」として重く取られてしまうと思ったからです。そして、翌日の朝電話することにしました。
でも、そう簡単に私の予定通りにはいきません。
税務調査 不意打ちを食らう
ところがですね。
9時前に電話がありました。
税務署
もしもし、株式会社●●様でしょうか?
は、はい、・・・・そうです。
冷静に受け答えしているつもりでも心の中は・・・・
なんで、9時前に電話してくるの?
心の準備できていないよ!
私は、先制攻撃で不意打ちを食らった気持ちです。
そこで、税務署の職員さんからは「これは税務調査」という旨を伝えられて、いつ訪問したらよいかを聞かれたのです。電話のあった日は木曜日でした。
翌週か、翌日の金曜日ということで聞かれたので、私はちょっと考えて翌日の金曜日に決めました。
翌日に決めたのは、私です。これは、私なりの理由がありました。
変に時間があると、・・・・
「やらなくてもよい余計な対策をしてしまいそうだったからです。」
ネット情報削除もそうですし、疑いだすと「あれもマズイ」「これもマズイ」という感じになりかねない恐れがありました。昨日、そういう事はやらないと決めたばかりですが人間の心は弱いもので時間があると何かをしたくなりそうだったのです。
そういう行動が、税務署さんから見れば「何か隠している」という疑念に繋がるかもしれないのは容易に予測できます。私としては、痛くもない腹を探られるような事態は避けようというつもりで翌日に決めたのです。
ここで、自分なりに覚悟も決めておきました。
「少しくらい税金取られるかもしれないけど、その分は後で頑張ろう」
そして、翌日を待つことにしたのです。
そして翌日、税務署の職員さんは2人で朝一番に我が事務所にきたのです。そして、税務調査が始まります。
税務職員:
あの〜、これなんですが?
は、はい、なんでしょうか・・・
・・・ 果たして税務調査の結果やいかに・・・
次回、「後編」へ続きます。