トレール注文メリット 豪ドル売買での検証結果
くりっく365やヒロセ通商で使えるトレール注文のメリットを使いこなしていくための検証をしたので中間報告としてまとめておきます。2つの口座で豪ドル円でトレール注文を試し、合計利益は31,019円でした。利益をだしながらの検証だったので気楽にできました。
トレール注文 短期と長期
今回の検証テーマは「トレール注文の値幅変更はマメにすべきか大雑把にすべきか」でした。2つの口座に分けて売買をしています。使ったのは、ヒロセ通商口座とMT4口座です。それぞれ以下の方針で行いました。トレール注文については過去記事を参考にされてくださいませ。
今回の検証「トレール注文の値幅変更はマメにすべきか大雑把にすべきか」は、この逆指値変更タイミングを変えて売買することで行いました。
口座 |
概要 |
トレール注文による逆指値変更タイミング |
---|---|---|
ヒロセ通商 | 豪ドル円買いポジション作成、ほどほどに上昇したら0.150円幅でトレール注文を仕掛ける。売買数量10万通貨 | トレール注文の逆指値変更は豪ドル円が上昇したら即行われる |
MT4 | 豪ドル円買いポジション作成タイミングはほぼ同じ。ほどほどに上昇したら0.100円幅でトレール注文が発動するようにするEA(MT4連載で紹介した無料EABreakout1TS1.mq4)を加工しています)。売買数量1万通貨 | トレール注文による逆指値変更は1日1回 |
値が動いたら即逆指値を変更すれば、その時点までの利益確定部分を増やしていけ、途中で相場が反転しても含み損を抱える可能性はほぼなくなるというメリットがあります。その反面ちょっとした反動で逆指値にひっかかるため決済されやすいというデメリット部分もあります。
これに対して逆指値値の変更を1日1回にすると、豪ドル円が短時間に上昇しても逆指値で追いかけていくことはありません。その代わり、小さな反転でも決済されることはなく、大きなトレンドを追いかけていきやすいというメリットがあります。
実際の売買でどちらが有利、あるいは心理的にやりやすいかを検証しました。売買結果はこうなりました。
ヒロセ通商口座
売買利益+24,000円です。
MT4口座
この時点で含み益+7019円です。現在逆指値は95.312円となっていてまだ決済はされていません。仮にこの後豪ドル円が下げてこの値で決済されたとすると、+5500円くらいの利益となります。
利益だけみると、ヒロセ通商で即時反応していくトレール注文の有利な気がしますが、売買数量が1万通貨と10万通貨なのでそれを勘案すると「トレール注文による逆指値変更は1日1回」とゆったりやったほうが利益を伸ばすには良いのかもしれません。
この検証で優劣は決められません。それぞれのメリットデメリットを把握しながら使い分けていくという感じになります。以下、メリットデメリットを列挙しておきます。
トレール注文の逆指値変更即時変更のメリットデメリット(ヒロセ通商タイプ)
- ポジション作成後、一時的にでも設定値幅(今回は、0.150=15銭)以上上昇すれば含み損を抱えることはほとんどない。
- 日中の上げ下げの変動幅が激しくても確実についていける。
- 大きな方向性がでてきた時、一押しで決済されて波に乗れない可能性がある。
トレール注文による逆指値変更は1日1回のメリットデメリット(今回のMT4EAタイプ)
- ポジション作成後一時的に上昇しても翌日までに相場転換すれば含み損を抱え続けることもある。
- 日中の上げ下げの変動幅が激しくもついていかない。
- 大きな方向性がでてきた時、一押しがあっても決済されにくいため波に乗って利益を伸ばし易い。
この状況は、トレール注文の設定値幅によっても違ってきます。ただ、コインの裏表のような関係なのだと認識しながら使い分けていきたいと思います。トレール注文は、ヒロセ通商・くりっく365・MT4で利用できます。今回の1日1回しか変動しないタイプはEAでないと出来ませんが、今回検証したヒロセ通商さんのような通常のトレール注文による決済はMT4の通常注文でも出せます(時間設定ができるのはヒロセ通商さんのみ)。