低レバレツジのFX投資家に効果あり
スワップ投資を今も続けている方の多くは「低レベレッジ」を基本とされていると思います。通貨にもよりますが、為替の世界では10年に一度くらいは信じられないくらいの大変動を起こすのはスワップ放置系運用をしている投資家にとっては想定内のことだからです。
資源国通貨の中では比較的落ち着いた値動きをする豪ドル円でさえ10年に1回くらいは50円クラスの暴騰・暴落をおこしています(参考:豪ドル(AUDJPYとAUDUSD)値動き 過去20年の値動き)。その値動きの中でも損きりさせずにスワップ投資ポジションを維持するには低レバレッジにせねばなりません。低レバレツジの安定運用をさらに効果的にするのが「スワップポイントを増やす方法」のもう一つの側面です。
今回は、実際にスワップポイントを増やす方法をほどこした豪ドル円ポジションをもとにリアルにもとづいた実践記事を書かせて頂きます。
低レバレツジのFX スワップポイント利回りを引き上げることが可能か?
先日、ヒロセ通商の高スワップポイント活用の小技でスワップ口座乗換の術という記事を書いたところ「もうちょっと詳しく書いて欲しい」というメールをいくつか頂きました。
そこで、詳しいやり方を新規記事として作成したのがこれです。
スワップ投資で長期保有するポジションのスワップポイントを為替リスクを上げずに増やすというやり方です。
私は、豪ドル円買いポジションを数年間保有するのはよくあることです。現在も「2倍にならなければ決済しない」というルールの下で運用している資産倍増計画ポジションなどでポジションを保有しています。
相場が好調なときは1年もかからずに2倍になることもあるのですが、いつもそんなうれしい状況にはなりません。
数年という歳月は人間もFX口座も変えてしまいます。数年も保有すると当時業界最高水準のスワップポイントだったFX口座が今では大したことがないなんてこともあるからです。「スワップポイント増やす方法」は、そんな時に使える小技です。
低レバレッジ 豪ドル円ポジション30万通貨での違い
今回両建てした30万豪ドルは、そのままだと毎日のスワップポイントは31〜35円くらいです。平均33円とすれば、30万通貨で1日990円です。
これが、今はポジション全体で1日50円スワップポイントを受け取れる状況になっています。50円×30万通貨=1500円です。その差は1日510円ですので、年間にするとスワップポイントの差額だけで186,150円にもなります。
しかも、今回のポジション追加ではポジション全体の証拠金は増やしていません。両建てにした口座では証拠金が余るため、その資金をヒロセ通商に移動させる形で調整しているからです。
豪ドル円が、現在水準または上昇する限りは今後の資金移動も不要です。
具体的に書くと、私の豪ドル円放置ポジションのレバレッジは概ね1倍台です。両建て維持資金を1万通貨10〜15万円程度残しても30万円くらいの余裕資金があります。
それをヒロセ通商の買いポジション口座に移動させています。
なので、10〜20円程度の下落でも問題はありません。ただここから30円規模の下落があれば「両建てポジション解消」などを検討することにしています。
スワップポイントを増やす方法の効果
「スワップポイント増やす方法」を使った場合と、使わずに単純に買いポジションを保有している場合の為替リスクはほぼ一緒です。為替リスクがほぼ一緒の状態で、使う証拠金も今のところ一緒で、受け取るスワッポポイントが年間18〜20万円増えます。
この土台となった資産倍増計画ポジションは、含み益が出ているのもあるのですがルール上豪ドル円100円台くらいにならなるまでは決済する予定はありません。
決済までは、あとどれくらいかかるかわかりません。幸運にも100円台に到達して2倍になればくりっく365豪ドル円買いポジション決済ができます。
その決済時点、豪ドル円のスワップポイント差利益がまだまだ見込めそうであれば、その後は単純なスワップポイントサヤ取りとして両建てポジションを継続することもできます。
このやり方は、数種類の利益の芽を持っています。
これが、今回のやり方をリスクを上げず利益を増やしていく一つの応用形としてご紹介させて頂いた所以です。20円以上の大き目の下げがない限り、追加資金も不要です。現在入金している運用資金を活用することでスワップポイント増のメリットを享受できるはずです。
低レバレッジのFXに効果ある方法 まとめ
あとは「ヒロセ通商さんの豪ドル円スワップポイント50円固定」がいつまで続いてくれることを祈るばかりです。
この辺はヒロセ通商さんのサジ加減しだいですが、豪ドル円スワップポイント50円固定キャンペーンはもう少し続いてくれるのではないかという読んでいます。
「NZドル60円」などに比べると「豪ドル円50円」は、ヒロセ通商さんにとってそれほど重くはないという気がするからです。なので、NZドル円60円が終了したら警戒すれば良いかなと思っています。
何が起こるかわからないのがFXの世界ですが、増えたスワップポイントを受取ながら状況に応じて対応を考えていくつもりです。