建玉整理の裏技
南アフリカランド円の売りポジションを昨日決済しています。過去記事:証拠金不足心配無用 ランド円売りで建てたポジションで、「建玉整理」を使って決済しています。そのため、決済利益を3分の1くらいに減っているのですが、これは将来の効果を見込んでのことです。その理由についても説明させて頂きます。
60万円の利益を26万円に減らした理由
今回の南アフリカランド円売りポジションを作ってから昨日決済までの流れです。表向きの利益は、最後の2行の合計値261,530円です。でも、下の2行をみると7.205円で売って6,780円で買っているのが確認できます。150万通貨の売買なので単純計算でも60万円以上の利益となるはずなのですが、そうはなっていません。
これは、利益を減らすのを覚悟でこの形の決済をしています。
- なぜ、敢えて利益を減らしたのか?
- その利益はどこにいってしまったのか?
当メルマガ・ブログの読者歴の長い方であれば「また、あの技使ったな!」と気づかれている方もいるはずです。そう、今回も「あの技」を使っています。
実は、ある目論見があり利益を減らしています。結論から書くと、利益を減らした目的は「より安定的に稼がせるため」なのです。
今回やったのは「建玉整理」というくりっく365独自機能です。これは、口座内で両建てになった際に使える機能で、「売りポジションを買いポジションを相殺」するものです。通常の口座だと両建てポジションは個別に決済して2倍のスプレッド負担をするしかないのですが、この「建玉整理」機能を使えばスプレッド負担は通常のままで済みます。
両建て派にとっては、とても有難い機能です。
建玉整理は、相殺対象のポジションを選ぶこともできます。そのため、売りポジションと敢えて高値の買いポジションを相殺することで「買い平均値を下げておく」ということができます。買い平均値を下げておけばスワップポイントサヤ取り(異業者両建)ポジションがより安定的に稼げるようにもなります。
まずは、手順をまとめておきます。
これが、建玉整理を行う前のポジション状況です。買いポジションが45枚=450万通貨・売りポジションが15枚=150万通貨あるのが確認できます。買いポジションの一番最後の6月16日の6.780円と7.205円の売りポジションを建玉整理すると理恵額が60万円くらいになって7.205売り⇒6.780買い決済を単純にやったのと同じになります。
今回、私が建玉整理対象に選んだのは一番古い買いポジジョン7.280円10枚と6.780円5枚です。買いポジション横の「整理」というボタンを押すと右の計算画面が現れます。
これが、買い7.280円10枚と売り7.205円10枚の建玉整理計算画面です。
受取金額の取引損益をみていただくと為替損益はー80,000円となっています。
でも、スワップ損益が+136,990円と大幅にプラスとなっているので合計収支は+56,990円と利益です。この利益が記事冒頭画像の2番目の利益の内訳となります。
この計算結果を確認して、これで良ければ実行ボタンを押します。
残り5枚は半端なので、一番利益の出る6.780円を対象に建玉整理を行いました。
この2つの建玉整理による利益合計が+261,530円です。
これによって買い平均値も下げることができています。
本日現在口座の南アフリカランド円は、30枚で買い平均値7.110円です。昨日15枚の買いポジションが建つまでの買い平均値は、「(7.285円+7.320円+7.235円)÷3=7.280円」でした。
この建玉整理で、買い平均値が0.170円下がったことになります。
実は、この300万通貨の買いポジションはスワップポイントサヤ取り(異業者両建)で保有しているものです。両建ての売りポジション口座の売り平均値は7.321円です。なので、両建てポジション全体としては、含み利益が増えた格好です。買い平均値を下げておくことで、両建てポジションを維持するのも楽になります。大きく下げてもロスカットされにくくなるためです。
今後も、チャンスがあれば今回のような建玉整理を使った売買をしていく予定です。