FX勝利の定石 「絶好調と天罰」の関係
FXだけではないのですが相場運用の世界で20年以上やってきて、なぜか「確実に起きる現象」がいくつかあります。その一つが「絶好調と天罰の関係」です。自分を戒める意味も含めて記事にまとめました。
絶好調ほど危ういものはなし
私は、サヤすべり取りというスワップ投資系の運用を続けています。本来、こういう円高相場は含み損が増えやすく利益を出しにくいものなのですが、今年は下げ相場でもちょこまかと利益を出したりしています。
現在のところサヤすべり取りによる豪ドル円ポジションは、売りポジションの方が多い状況が続いています。ここのところの下げによりその売りポジションにも利益が乗り始めたところです。
買いポジションは持っているものの、場帖・グラフから勝負時はまだ先と感じているため、大きな円高でも問題のない範囲でしか保有しておらず、心理的ストレスはありません。
下げ相場ということを考慮すれば、今のところ理想的に気楽な売買を続けています。
豪ドル円の下げ相場は底が見えないようなところもあるのですが、私はそれほど悲観はしていません。今は売りポジションの方が多くともそれほど遠くない時期に買いポジション中心となる可能性は高いと感じているからです。
毎日1分の作業をしながらこんな事を感じつつ売買を続けています。
でもですね。
相場の見通しは合っていてポジションもうまく乗せてきているというのは要注意なんです。たまに気持ちが高揚してきたりするんです。私のような精神的未熟者は、すぐに調子にのってしまいます。そして、うぬぼれてしまうからです。
相場の方向性と合っているだけに、「俺も運用技術が上がってきたな」とか思い始めたりもします。
絶好調のときなどは、私同様にこういう気持ちになる方も多いのではないでしょうか?
そういう経験のある方は、その後どうなったでしょうね。
私は、絶好調期で調子をこいた後はほぼ例外なく苦境に陥るのです。
致命傷を負いそうな苦境期を経験したことも何度かあります。だいたい、絶好調期に調子に乗ってポジションを大きく増やしたりいろんな運用法に手を拡げすぎてしまうことがその後に苦しむ原因を作っています。
もしかすると、調子に乗っている投資家に対して相場の神様が天罰を与えているのかもしれませんね。相場というのは、利益を出している投資家の反対側には損失を出して悔しい想いをしている投資家がいる世界です。
勝敗は時の運であり兵家の常でもあります。一時的な勝利に酔っているようでは、長い投資生活を勝ち抜いていくことはできません。それを知らしめるために、相場の神様が天罰という形で試練を与えるのかもしれません。
今の私は、この辺のことを自分に言い聞かせて「いつもの売買」ができるよう心掛けていることろです。いつもの売買が出来ればどんな難局でも切り抜けていけるはずです。自分の売買道具と自分自身を信じ売買を続けていきます。
荒れ相場は見ないようにしています。見ていると余計な売買をしたくなるからです。大きな波にポジションを乗せていくのが基本ですので、こういう時こそ基本を徹底できるようにします。
頑張りましょうね。
サヤすべり取りの基礎は、●●▲■にまとめてあります。