南アフリカランド円売りポジション 利益確定
4月に7.635で作ってあった南アフリカランド円売りポジションを決済しています(参考記事:両建て派の特権 追加資金ゼロ円で仕掛け)。目標としていた7.235円で決済もできたのですが、敢えて7.345のポジションを対象に「建玉整理」にて利益確定をしています。
そのメリットとやり方についてまとめてみました。「建玉整理」はくりっく365独自機能です。
+325,670円 建玉整理のメリットと方法
今回の利益確定画面です。+325,670円の利益となっていて、左から2番目に「建玉整理」という文字があるのが確認できると思います。
今回の利益確定は、7.235円で買い決済すれば利益額40万円近くになる予定でした。くりっく365では、他にも同通貨のポジションがある場合一工夫すると決済対象ポジションを別の値にすることができます。
これは、スワップポイントサヤ取り(異業者両建)ポジションを長期維持するためのテクニックとしても使えます。やり方は簡単ですのでご紹介します。
昨日、朝の段階でこのくりっく365口座には100万通貨の南アフリカランド円買いポジションが3本と100万通貨の売りポジションが1本ありました。300万通貨は、スワップポイントサヤ取り(異業者両建)で保有しているもので、出来るだけ長期間ポジションを維持しておくだけで利益が増えていく仕組みになっています。
長期間買いポジションを保有し続けるには、「買い平均値」が低い方が望ましいのですが、一度作った買いポジションの買い平均値を下げることは通常不可能です。
その不可能を可能にしたのが今回のやり方です。
100万通貨の南アフリカランド円売りポジションは、7.635円が売値です。このポジションは7.235円で決済する予定で決済注文を出してありました。今回は、この一工夫のために注文を新規買い注文として途中で発注変更しています。
その7.235円買い注文が昨日約定してポジション状況は以下のようになっておりました。
本日朝段階での南アフリカランド円ポジション状況です。買いポジション40枚=400万通貨、売りポジション10枚=100万通貨となっています。買いポジション400万のうち300万はスワップポイントサヤ取り(異業者両建)ポジションであり他の口座で300万の売りポジションがあるため含み損がでていても問題はありません。
この400万の買いポジションの中から、100万売りポジションを決済するための対象ポジションを選ぶことになります。
通常であれば、決済値は画像内にある7.235円しかありません。今回のように、決済対象ポジションが選べるのはくりっく365だけです。
私が選んだのは、一番買い値の高い7.345円です。このポジションを選んだら「建玉整理」という列にある「整理」のボタンを押すだけです。
右が今回の建玉整理計算画面です。
7.635円の売りポジションが、先ほど選んだ7.345円で決済されているのが確認できます。
スワップポイントと含み損益も清算されて利益額は325,670円となっています。
この建玉整理の良いところは、「決済ポジションを選べる」ところと「スプレッド負担が通常の決済と同じ」ところです。
「スプレッド負担が通常の決済と同じ」というのはちょっとわかりにくいかもしれません。
通常、両建てポジションは別々に決済するため「スプレッド負担が2倍」となります。
今回のケースでいけば、7.635円の売りポジションを1銭のスプレッド負担を入れて7.355円で決済、7.345円の買いポジションを1銭のスプレッド負担をつけて7.634円で決済という具合です。
こうなると利益額はスプレッド負担部分だけ利益が減ってしまう事になります。
でも、建玉整理は「7.635売り⇒7.345買い決済」と単純に売買したのとスプレッド負担は同じになります。
最後に建玉整理後の南アフリカランド円買いポジションもご覧ください。
ポイント1の建玉整理前の買い平均値は7.294円でした。それが現在は7.280円に下がっています。数銭程度ではありますが、スワップポイントサヤ取り(異業者両建)の買いポジションの買い平均値を下げることができました。
7.235円での決済を7.345円に変更したことで今回の利益額自体は減っています。でも、減った分はスワップポイントサヤ取り(異業者両建)の利益として蓄積されているので全体としては問題ありません。
そして、数銭とはいえこうやって買い平均値を下げていくことで買いポジションが大きな下げにも耐えられる形になってきています。今後も定期的に南アフリカランド円売りポジションを仕掛けながら、建玉整理も有効活用して全体の利益増につなげていくつもりす。