FX売買判断に悩んだら読む記事
私は、自分の売買判断をするときに誰かに相場観を聞いたりすることはありません。これは自分へのうぬぼれではありません。成功のために大切なことだと思っているからです。証券万時代から30年近く数千人の投資家をみてきて確信していることを本日は書かせていただきます。
己の判断に勝るものなし
投資の世界では、当たり前のことが当たり前だと思われていないところがあります。その一つは「相場で常に勝っている投資家が存在する」あるいは「相場必勝法が存在する」ということです。
どちらもこの世には存在しないことは、当ブログ読者では「常識」のことです。あるのは、これらの言葉を宣伝文句にした投資教材宣伝だけです。
これらの投資教材を購入しなくても、これらの宣伝文句が頭に残ってしまって、この呪縛から抜けられない方は結構います。
一般世界に置き換えればこの矛盾は明らかです。
5年くらい好調な企業があるとしましょう。
その企業がこの後も永遠に好調ということはあり得ません。
栄枯盛衰の言葉のごとく、いつから絶頂期がきて衰退期も経験する。その大波を何度も乗り越えて成長を果たした企業が、大企業となり一流企業となってきたというのが世界経済の歴史でもあります。全くの波乱なく大成功・大企業となった例はいまのところありません。
もしかすると、世界中を隅々まで見渡せばあるかもしれません。でも、それは非常に稀な存在であることは明らかです。少なくとも私は知りません。
相場運用も全く同じです。
私も若い頃は、「必勝法探し」や「無敵の運用法確立」に夢中になった時期があります。
だからこそ、投資の研究を一生懸命やりましたし、伝説となっている相場師の話なども何十回も読み直しました。日本だけでなく、米国や世界の著名投資家の本もあらかた読みました。
テクニカル指標の勉強もし、自動売買のプログラミングを学び数百のEAも作りました。
それらの研究を続けながら、多くの投資家と交流したりもしています。
いろんな事がわかりました。
- どんな相場師も好不調の波がある。
- 一般投資家は更に好不調の波が激しい。
- どんなテクニカル指標も、得意な展開と不得意な展開がある。
- いつでも儲けさせてくれる自動売買EAは存在しない。
- 大きな資産を残した投資家も、途中段階の資産増加ペースはデコボコが普通。
どんな運用手法であろうと、好不調の波は必ずあります。
どれほどの一流投資家であっても、利益が出ない時期というのは定期的に訪れるものです。
ネットで便利となった現代でもその状況は変わりません。
だから、誰かの売買判断を参考にしようとは思いません。
自分の売買判断を中立な立場で行いたいというのが一番の理由です。
でも、もう一つの理由として「失敗し易い」ということがあります。なぜ失敗し易いのかは「参考にしたくなる時」を考えて頂くとわかります。
売買判断を参考にしたくなる時
私もいろんな方のブログを読みます。読みながら、「面白いなぁ」「これ、いいかも」と思う時は、やはりあります。
そう思いたくなるときは、決まっています。
「そのブログ主の運用が好調な時」
これ、ほぼ間違いないかと思います。損きりばかりしている人の記事をみて「真似してみよう」と思う人はまずいません。
好調に利益を出し続けているからこそ、多くの投資家の目をひいて真似をしようとする投資家もでてくることになります。
運用が好調な方の売買を真似すれば、同じように利益が出せる時期もあるかもしれません。
でも、ほとんどの場合その良い時期は長くは続きません。
どんな投資家にも好調期と不調期があるからです。
他の人が真似をしたくなる時期というのは、「絶好調期」に近いときも多いです。そんな時期に真似をし始めて、その後には不調期到来となるパターンは結構あります。
これ、私のブログでも同じような傾向があります。
私のブログでは、不調期の損きりをしている時期も記事を作っています。
アクセス数をみると投資家の興味がどう変動しているかは一目瞭然です。
- 損きりが多い時期は、アクセス数が大きく落ち込みます。
- 利益確定記事が続くと、アクセス数がグングン伸び始めます。
当然ながら、私のブログでも好調期に売買を真似し始めて、その後に一緒に不調期に突入というケースは有り得る話です。
この例外は、スワップポイントサヤ取りくらいなものです。相場観不要で両建てしてスワップポイント差を利益に変えていくだけの運用法なので、利益を出している時期に真似を始めてもその後に痛い目をみることは少ないです。
私は、メルマガやブログ記事でたまに「売買を真似するのではなく、売買判断までの過程を真似して下さい」という趣旨のことを書きます。
ここは、とっても重要なんです。売買判断を真似するだけだと、どこのブログを参考にしようとこの記事で書いたようなことになります。これやっていたら、いつまで経っても利益を安定して残せるようにはなれません。
大切なのは、「売買判断までの過程」です。
自分の売買道具を整備して、そこからの売買判断に基づき売買注文を出していく。
己の判断に勝るものなし
今すぐ芽はでないかもしれません。
でも、正しい運用法をしっかりと実践しているのであれば心配無用です。己の信じた運用法をしっかりと信じ抜き実践あるのみです。正しい道を正しく歩けば、いつか必ず道が開けてきます。
私は、そう信じ続けて今の道を歩いてきました。1日1分程度の作業ではありますが、この積み上げがいつか大きな資産の礎となります。
しっかりとやっていきましょう。