【陰極まれば陽】 豪ドル円下げ相場に仕掛ける将来の芽
資産倍増計画は、30万円1万通貨の割合で、豪ドル円買いポジションを作り、利益が30万円(運用資産が2倍)を超えたら決済す津という単純な運用法です。
参考記事:資産倍増計画
こんな単純なものでも、これまでの利益額は300万円を超えてきています。
ここでは、資産倍増計画の豪ドル円買いをFXオプションで有利にしようという目論見で取り組んでいます。
プットオプション売りの独特の仕組みを活用することで、それが可能にできるとみています。
FXオプション自体についての説明は下記ページもご覧ください。
参考記事:FXオプションとは
では、はじめましょう。
豪ドル円買いをFXオプションで有利にするという目論見について
プットオプション売りの独特の仕組みとは、これです。
- 権利行使期日に豪ドル円が上昇した場合、利益受取のみ(利益額はプレミアム代金が上限)でポジション終了
- 権利行使期日に豪ドル円が下落した場合、プレミアム代金受取+権利行使価格で豪ドル円買いポジション発生
私は、この運用法でのFXオプションポジションを「自分が資産倍増計画でのFXポジションを持ちたくなるタイミング」で作成しています。
この場合、この2つの特徴は私にとってはどちらもプラス働く場面が多くなります。
資産倍増計画は、低ルスクで堅実にできるものの、決済は2倍になってからというルールのためなので、買いポジションを数年保有するのは当たり前であり、利益上乗せをちょこちょこしていくという形にはなりません。
でも、FXオプションを使えば、豪ドル円が上昇したときは、定期的に利益を上乗せをしていけます。
豪ドル円が下落したときには、更に有難いことが起きます。
豪ドル円プットオプション売りは、現在値よりも安値の権利行使価格で作成しています。現在値78.5円のときに権利行使価格78円のプットオプション売りという具合です。このプットオプション売りでは、豪ドル円値で1〜2円相当のプレミアム代金を受け取れます。
プレミアムというのは、FXオプションの取引値のことです。「買いポジション保有者」が支払、「売りポジション保有者」が受け取る仕組みです。
なので、プットオプション売りでは、このプレミアムを受取ることができます。
FXオプションでは、FXオプションの期限である権利行使期日に豪ドル円が下落していた場合、ポジションを決済する代わりに「権利行使価格で豪ドル円買いポジションを発生」させることを選ぶこともできます。
この仕組みを使えば、豪ドル円値で1〜2円相当のプレミアム代金を受け取って、FXオプションを作った時点の豪ドル円値よりも低い権利行使価格で豪ドル円買いポジションを保有することができる。
まとめると・・・・
現在値近辺で、資産倍増計画運用の豪ドル円買いポジションを本気で作る気があるのであれば、かなりお得に取引が出来る可能性がある。
・・・ということになります。
しかしながら、理想と現実の間には差があるのが普通です。
事実は小説よりも奇なり。
実際のポジションの損益推移をみながら、、現実の運用がどのように推移していくのかの参考になればと思っています。
まずは、現在保有中のFXオプションポジションの内容です。
この運用記事を継続して読まれている方は、いつもと同じ内容ですので、この先の「5月20日 豪ドル円プットオプション売り状況」まで飛ばしても問題はありません。
逆に、FXオプションに馴染みのない方は、このポジション内容をしっかりと確認されてから読み進めて頂くことをおすすめいたします。
FXオプション 現在保有中のポジション内容
- 作成日:2019年3月11日
- 当時の豪ドル円:78.21円
- 権利行使価格:78.00円
- 権利行使期日:8月21日
- 売買数量2万通貨
- プレミアム:2.340(最大利益2.340×2万通貨=46,800円)
- 作成日:2019年4月17日
- 作成時点の豪ドル円:80.350円
- 権利行使価格:78.00円
- 権利行使期日:10月2日
- 売買数量2万通貨
- プレミアム:1.251(最大利益1.251×2万通貨=25,020円)
それぞれのポジション作成したときの記事はこちらです。
- 1本目作成記事:FXならではのお得に見える方法「値幅2.34円分の利益がほぼ確定のポジション」
- 2本目作成記事::豪ドル円78円プットオプション売り2万追加
豪ドル円プットオプション売り4万通貨は、期日に権利行使価格未満であれば豪ドル円買いポジション4万通貨が発生するという性質を持ちます。
このため、豪ドル円下落時には、豪ドル円プットオプション売り4万通貨はFXでの豪ドル円4万通貨買いポジションと同様の含み損を抱えることになります。
ただ、その含み損の増え方などはFXよりは緩くなりがちです。
これは、プットオプション売りでは「日数の経過で利益が増える」「豪ドル円下落時に含み損増加ペースが緩め」という特徴があるためです。
この特徴のお蔭で、少々の為替変動でも含み損増加の衝撃が緩めになります。
その特徴は、ポジションを作ってからの損益推移をみて頂くと理解しやすいです。
5月20日 豪ドル円プットオプション売り状況
現在保有中の豪ドル円プットオプション売り2万通貨×2本のポジションです。上のポジションが-13,340円・下のポジションが-43,060円で合計―56,400円の含み損です。
これだけ見ると、「ああ、含み損か」で終わってしまいます。
それだと勿体ないです。
何が起きているのかを確認するために、ここまでの損益推移をみてみましょう。
FXオプション 損益推移
月日 | 豪ドル円値 | 含み損益 |
---|---|---|
4月17日 | 80.35円 | 27,920円 |
5月2日 | 78.18円 | -3,800円 |
5月20日 | 75.99円 | -56,400円 |
5月2日豪ドル円値78.18円で含み損ー3,800円だったものが、豪ドル円下落とともに含み損がー56,400円に増加しています。前回に比較して52,600円の含み損増加になっています。
78.18円⇒75.99円ですので、変動値幅は2.19円です。
保有しているプットオプション売りポジションは、豪ドル円4万通貨です。
損益パターンとしては、FXの豪ドル円4万通貨買いポジションと同じような性質を持ちます。
でも、含み損増加ペースが違います。
変動幅2.19円であればFXで4万通貨保有していたときの収支状況変化は、2.19×4万通貨=8.76万円の含み損増加になります。
ところがですよ・・・
豪ドル円プットオプション売りで4万通貨保有している今回は、含み損増加は52,600円で済んでいます。
この特徴は、その前の期間との比較で更に分かり易くなります。
4月17日と5月20日の比較
4月17日の豪ドル円値は、80.35円でした。
今思えば、今回の豪ドル円の最高値近辺ですね。
その話題はさておき、4月17日と5月20日の比較をしてみましょう。
- 4月17日豪ドル円値80.35円⇒5月20日豪ドル円値75.97円⇒下落幅4.38円
- FXオプション収支4月17日+27,920円⇒5月20日ー56,400円⇒84,320円収支悪化
もしもFXで4月20日に4万通貨買いポジションを保有していたらどうなっていたでしょう。
- 4.38円×4万通貨=175,200円の収支悪化
この計算式、間違いないと思います。
つまり、FXで豪ドル円買い4万通貨保有していれば4月17日⇒5月20日の間で175,200円の含み損が増加していました。それをFXオプションで保有してことで、84,320円の収支悪化で済んだというわけです。
今回のケースでは、その差は2倍近い金額ですね。
これが、先程の「FXオプション 現在保有中のポジション内容」で説明したFXオプションの含み損の増え方などはFXよりは緩くなりがちという意味です。
これは、時間的価値減少がプットオプション売りの利益増に寄与しているという仕組みのお陰です。
スワップ投資をされている方は、相場下落時に大きな含み損を抱えて苦労した経験をお持ちの方も多いと思います。
もしかすると、FXオプションを使ってこういう形で攻めていくことで、FXよりも苦労を減らせるかもしれません。
今後も経過をみながら、現実的な運用を続けていければと思っています。
最後に今後の予定です。
今後の予定
そろそろ豪ドル円プットオプション売りポジションの追加を検討します。
豪ドル円がかなり安値圏にきていまうs。
更に豪ドル円が安くなるという見方も多く、先行き見通しは「下げ」と見る方が主流になってきています。
そもそも、資産倍増計画はこういう時に買ってきています。
仕掛けはゆっくりいきます。
今回は、この豪ドル円プットオプション売りを増やすことで「豪ドル円買い」と同じ状況を作り、将来の収益の芽を育てていく予定です。
資産倍増計画の仕込み時期に入ったかもしれません。新規ポジションを作ったら、記事にまとめていく予定です。
資産倍増計画 関連記事
ここから先は、資産倍増計画関連の内部記事です。
- 豪ドル円資産倍増計画 2019年からの運用体制概要
- ステップ1:FXオプションで豪ドル円安値圏ポジションを作っていく編
- ステップ2:資産倍増計画 運用全体状況
- 全体まとめ:豪ドル円による資産倍増計画 総まとめページ
- 損失抑制効果とその「限界」のまとめ FXオプションリスク
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