みんなのリピート注文 2つのデメリット・4つのメリット
前回はみんなのリピート注文についての特徴についてまとめさせていただきました。
今回は、みんなのリピート注文を他のリピート系自動売買口座と比較した時に、優れていると感じる部分(メリット)と劣っていると感じている部分(デメリット)についてまとめました。
デメリットから始めます。
「みんなのリピート注文」デメリット
他のリピート系自動売買に比べて、劣っていると感じているのはここです。
- 用意されている設定が少ない。
- 自動売買口座での裁量トレード売買はできない。
いずれも「やむを得ない」と理解はできるものの、「今後改善して欲しい」と思っている部分です。
デメリットその1:用意されている設定が少ない。
まず、用意されている設定がすくないということです。自分で新しい設定を作ることもできません。
米ドル円に限らず、全通貨で用意されているストラテジーは通貨ペアごとに「売り」と「買い」で1つずつです。
なので、「米ドル円買い」で探すと、1本のストラテジーしかありません。
トラリピなどは、予め用意された設定はないものの自分で作れるのでよいのですが、みんなのリピート注文はそれがありません。
ループイフダンなどのように自分で作れなくても、買い下がり幅で15銭・25銭・50銭が用意されているといいんですけどねぇ。
ちなみに、売買本数も予め設定することはできません。
「10本・20本」といった設定はできず、自動的にずっと買い下がる「無限ナンピン」タイプのみになります。
でも、これだけで「いつかは、無限ナンピンで大損するじゃないか」と心配するほどのことでもありません。
途中で新規ポジションを止めることはできるからです。
「新規取引停止」という機能を使うことで、それ以降の新規ポジションを止めることができるからです。
これによって、無限リピート系自動売買で有りがちな下げ相場で買いポジションを増やしながら含み損増加を加速させるような破滅パターンは防げます。
元々「みんなのシストレ口座」は、リピート系自動売買のみを意識して開発された口座ではないのでしょうがないところもあります。
「みんなのリピート注文」の人気がでてくれば、2本目・3本目のリピート系自動売買ストラテジーが出てくるかもしれません。
今後の展開に期待しています。
デメリットその2:自動売買口座での裁量トレード売買はできない。
もう一つのデメリットは、「みんなのリピート注文」を売買する「みんなのシストレ口座」では、純粋な裁量トレード売買ができないことです。
他のリピート系自動売買口座では、スプレッドは広いものの同じ口座内で裁量トレードができます。
なので、同一口座内で「自動売買ポジション+手動売買ポジション」を保有できるものが多いのです。
みんなのシストレ口座でできるのは、自動売買で保有したポジションを手動決済することだけです。
新規買いポジションや新規売りポジションを、手動売買で作成したりすることはできません。
同一口座内で両建てしたいときなどは、ちょっと不便に感じるところです。
ただ、ここも考え方次第なのかもしれません。
裁量トレード向け口座である「みんなのFX」に資金を分けておけばよいからです。
実際、私はそうしています。
こうすると、手動売買と自動売買のポジションは、常に2口座に分かれることになります。
ただ、「みんなのFX」口座はスプレッド・スワップポイントの両方の取引条件が良好なので、慣れてくるとそれほど不便ではなくなるからです。
この2つは、対策がとれるとはいえ、私同様に最初は大きなデメリットと感じてしまうかもしれません。
みんなのリピート注文のメリット
次は優れていると感じている部分です。
- リピート系スプレッド最狭水準
- シンプルにできる。
- 誰でも簡単に真似できる。
今のところ優れていると感じるのは、この3つです。
メリットその1:リピート系スプレッド最狭水準
前回の特徴のところでも書いたのですが、みんなのリピート注文の提供スプレッドはリピート系自動売買としては業界最狭水準です。
トラリピやループイフダンなど手数料無料の口座も増えたのですが、いずれもスプレッドは広目です。
みんなのリピート注文も、スプレッドは裁量トレード系口座に比べれば広いものの、リピート系自動売買を行う口座としては一番条件が良いと思われます。
このスプレッド差は、10回や20回の売買で気にするほどのものではありません。
半年・1年と売買を重ねれば重ねていくことで、着実に利益の差としてでてくることになります。
メリットその2:シンプルなので複雑になりにくい
リピート系自動売買は、続けていくうちに設定内容が複雑になりやすい傾向があります。
- 同じ通貨ペアで数種類の設定を動かす。
- 数種類の通貨ペアを動かす。
- 「売り」と「買い」の両方を動かす。
- 手動売買も入れていく。
こんな具合で半年も運用していくと、かなり複雑な内容になっていることが往々にしてあります。
複雑な状況にしておいて困るのが「相場展開が想定外の動きになった時」です。
例えば、両建て系であれば「想定内の往来相場」が続くうちは利益が積み上がります。
でも、為替相場が「想定外の領域」に入ると含み損が大きく増える展開に陥ります。
この時に、数種類の両建てなど複雑な内容にしていると、想定外の展開への対応が遅れがちになります。
これが元で、運用が崩れだすようなことも起こりえます。
「みんなのリピート注文」でも「両建て」「数種類の通貨ペアでの運用」などは可能です。
でも、同じ通貨ペアで設定を重ねたりはできないので、複雑にはなりにくいのです。
メリットその3:誰でも簡単に真似できる。
シンプルであるがゆえに、「誰にでも真似しやすい」という部分もメリットと感じています。
「簡単」「私と同じようにやってください!」と、どこのブログでも書いてあります。
でも、現実のところリピート系自動売買を長く続けている方の設定を真似するのは、なかなか難しいことが多いものです。
「みんなのリピート注文」は、そういうことはありません。
ストラテジーを決めれば、あとは1本の売買数量を決めて取引開始するだけです。
設定が一つだけなので、同じ自動売買を動かすのは簡単ですし、間違えることもありません。
私の場合、これに2つの調整が入ります。
- 手動売買を入れる
- 自動売買を止める・再起動
「米ドル円買い」「米ドル円売り」などの手動売買の方針は、記事で定期的にお知らせしています。
「自動売買を止める・再起動」は、今のところまだやっていませんが、これも記事でお知らせしていく予定です。
完全自動売買にはしないのか?
私は、それはやらないようにしています。
大きな下げ相場で無限に買い下がる設定にするとどこまで含み損が膨らむか想定できなくなるからです。
米ドル円などは、ここ4〜5年の間は大きくても10円規模程度動きが中心です。
これくらいであれば、無限ナンピン的にリピート系自動売買を放っておいても大損で口座が破綻するような事態は防げました。
でも、これからはわかりません。
10年くらいまえは、米ドル円でも20円規模の変動もちょこちょこあったからです。
ここ4〜5年のぬるい変動が今後も続くと想定するのは危険だと思っています。
私が、リピート系自動売買で想定しているのは「30円規模の大変動」です。
30円規模でも、無理なく続けられる仕掛けと管理を徹底していくことで、読者の皆様にも大けがをしない運用スタイルとして続けて頂けるようにしたいと考えています。
みんなのリピート注文2020 目次
- 第1回:みんなのリピート注文を選んだ理由 150万円以上利益でてたのに資金移動したのはなぜか?
- 第2回:みんなのリピート注文とは? フォローから取引開始まで解説
- 第3回:みんなのリピート注文 5つの特徴
- 第4回:みんなのリピート注文 2つのデメリット・4つのメリット
- 第5回:リピート系自動売買の特徴と5つのデメリット
- 第6回:勝つために抑えておくべきポイント【リピート系自動売買 6つのメリット】
- 第7回:手動売買併用の優位性と運用通貨絞り込みの理由【みんなのリピート注文運用】
- 第8回:みんなのリピート注文売買ルール 30円規模の円高でも破綻しないために
- 第9回:自動売買ルール 米ドル円買いのみで勝ち抜くポイント
- 第10回:手動売買ルール 両建てを有利にするスワップポイント売買差ゼロの効果
- 第11回:米ドル円売りが成功し易い2つの理由と注意点
実際の運用状況は下記にてまとめています。
定期更新:みんなのリピート注文 運用状況