【2020年4月】原油サヤ取り ガソリンとのサヤ10000割れの意味する事
原油とガソリンのサヤが10000を割れてきています。
この10000割れは、サヤ取り投資家にとっては大きな意味があります。
なぜこれがチャンスなのかと、今後のサヤ取り売買方針をまとめました。
ガソリンー原油 サヤ10000割れの意味するところ
ガソリンは原油から精製されます。そのため、ガソリン価格は原油価格+精製価格を基本として値が形成されています。
- ガソリン価格=原油+精製費
精製費があるので、ガソリン値は原油価格よりも常に一定以上高い傾向があります。
あとは、景気動向などによりガソリンの需要が高まれば上昇するなどしてガソリンの先物相場値が形成されていくことになります。
その原油とガソリンの先物値の価格差(サヤ)のグラフはこうなっています。
上段が原油・ガソリンそれぞれの月足折れ線グラフです。下段が、ガソリンー原油の価格差(サヤ)推移です。
下段のグラフで、左側にあるメモリで10000のtころを薄赤色で囲んでいます。
これを基準に下段のサヤグラフをご覧ください。
2010年の中ごろから10000前後に近づくと反発していることが確認できると思います。
サヤが大きく縮小して、一時的にサヤ10000割れとなることは何度かありました。
でも、ここ10年はそこが縮小の極みとなり拡大へと転じています。
原油からガソリンの精製費用が現実にいくらになるのかは公開はされていません。
ただ、サヤが10000くらいまで縮小すると、そろそろ拡大へ転換する目安となりうるという気がします。
この視点でいくと、2020年4月1日現在のサヤ状況は、「チャンス到来」かもしれないわけです。
2020年4月1日現在の状況
2020年4月1日朝に確認した前日終値(3月31日終値)です。
薄赤色部分が場帳で記入している値で、24,780円です。
先程同様、薄赤色部分が場帳で記入している値で、33,870円です。
4月1日朝の場帳記入時点のサヤを計算してみましょう。
- 計算式:ガソリンー原油=サヤ値
- 33,870円ー24,780円=サヤ9090円
10000を大きく割り込んで9090円です。
更に縮小しています。
記事書いていてもワクワクしてきます。
ここからの売買方針
まずは落ち着きましょう。
ガソリンー原油のサヤ取りは、以下の形になります。
- 縮小への仕掛け:原油買いーガソリン売り
- 拡大への仕掛け;原油売りーガソリン買い
ここは、拡大への仕掛けなので、仕掛けるポジションは「原油売りーガソリン買い」です。
すぐにも仕掛けたくなるところですが、ちょっと待って下さい。
10000割れとなっていた時期は、過去にもあります。
一番縮小した時のサヤ値を調べてみると、4,970円でした。2008年12月15日ですのでリーマンショックの時ですね。
今回の新型コロナウイルス騒動の相場変動が、リーマンショックに近づきつつあるという状況を意味している気がしますね。
ここから更に大きく縮小する可能性も意識しておかねばなりません。
同時に、チャンス到来であることも間違いありません。
いつ仕掛けるかの判断は、毎日記入している場帳にて行います。
いずれ縮小傾向が収まり、拡大気味に推移し始めた時あたりで仕掛けを入れる予定でいます。
大きな利益をとるチャンスになるかもしれません。
楽しみです。