FX勝者の格言
ヘタの考え休むに似たりという諺があります。これは、FXにもそのまま通用する諺なのですが、そのまま適用すると誤解される部分があります。わたしなりの解釈を加えたものを記事にまとめさせていただきます。
100日の思考は1日の実践に及ばす
いつか私は、一日中瞑想にふけったことがあった。ところがその結果は、ほんのしばらくの間学問したときにも及ばなかった。〜荀子
インドあたりで瞑想にふけっている人に叱られてしまいそうな言葉ですね(笑)。ただ、あの次元の人たちとは別の話なのでその視点でつづけます。
荀子は哲学者として有名な人で、普段は瞑想でもして精神統一でもしてそうなタイプです。その荀子が「一日中瞑想したけど、勉強しているほうが得る者が多い」と言っているところがポイントです。
100日の思考は1日の実践に及ばす
こう言い換えても良いかなと思います。
FXでも同じなんですよね。
- どんな運用法が良いか考える=瞑想の境地
- まずは実践=学問しているときの境地
先程の言葉は、FXでいえばこう置き換えられます。つまり、「どんな投資法が良いか悩み続けていても結論はなかなかでず成長もしない。それよりも、良いと感じる投資法を実践することで前に進むことができる」ということです。
投資法にもいろいろなものがあり、その人によって合う合わないものがあります。なかには、まがい物とでもいうべき頑張っても成果がでないものだってあります。
でも、まずは信じて前に進むことで見えてくるものがあります。
高所に登って手をふれば、腕が伸びたわけではないのに、遠くのひとにもよく見える。風上からよびかければ、声が高くなったわけではないのに、相手の耳にはっきりとどく。
実践によって、徐々に感じるのは「居所の変化」です。
実践前の状態は、いってみれば平らな大地の上にいるようなものです。
でも、実戦によって高見に登っていくと遠くが見えるようになり、向うからも自分がよく見えるようになる。
実践によって見える景色が変わってくるということです。
実践という意味にも注意が必要です。
実践=売買ではありません。
成功者の多い正しい運用法は、練習法のようなものがあるものが多いと感じています。つまり、売買を出す前に鍛錬を続けていくことから始めるのです。私たちが毎日記入している場帖・グラフもその一つで売買道具と呼ばれています。
まずは、場帖・グラフ記入を続けて相場の流れが見える感覚を掴むところから始めます。基本的にその感覚がないうちから売買を始めてはいけません。
なので、「その投資法を初めて損をしたらどうしよう」と悩むことはないのです。だって、売買を始めるのはその先だからです。まずは、場帖・グラフ記入をしてその投資法が自分に合うかどうかや続けられるかどうかを考えることころから始めます。
ただ、投資法によってはいきなり売買から始まるものもあるようです。それでうまくいくのかどうかは私にはわかりません。確実に言えることは、実践開始してからいきなり損益が発生するということです。
手前味噌ですが、私たちがやっている場帖・グラフ記入による実践は孫氏の兵法の「廟算して勝つ」という意味に近いと思っています。孫氏のこの言葉は、「事前準備をしっかりすれば勝ったも同然なのだ」とその重要性を訴えています。
損失を少なく着実に勝てるようになるために、実戦開始による事前準備は大切なのだと感じる次第です。