ミラートレーダー スワップポイント差比較が重要な理由 FXの始め方スワップポイント編 第6回
スワップポイント差は、ミラートレーダーでもみえぬくいコストとして作用しています。口座開設の一つの基準として意識しておくべきです。
ミラートレーダー編 みえにくいコスト
ミラートレーダーなど自動売買ではスワップなどあまり気にしていない方も多いかもしれません。でも、ミラートレーダー運用では、スワップポイントは「みえにくいコスト負担」として存在しています。
スワップポイントがコスト負担というのは不思議な気もしますよね。スワップポイントを受取れるパターンだけで売買をすれば利益でしかないですしね。確かに、スワップ投資をやっている場合は確かにスワップポイントは利益です。
でも、自動売買は事情が違ってきます。
自動売買は、長い期間でみれば「買いポジション」と「売りポジション」の期間はほぼ同じものになります。そのため、スワップポイント差部分が投資家のコストとなります。
この視点から、ミラートレーダー運用をする際にチェックしていただきたいのが「スワップポイント差」です。ここでのスワップポイント差は、前回までのスワップポイントサヤ取りのように業者間スワップポイント差ではなく、単純にその業者の買いスワップポイントと売りスワップポイントの差のことです。
まずは、こちらをご覧下さい。
米ドル円でのスワップポイント差を比較したものです。
これだけみても、この差が投資家負担になるという理由がいまひとつわからないかもしれません。これは、単純な計算をしてみればわかります。
スワップポイント差負担計算
スワップポイント差によるコスト負担の計算をしてみましょう。
仮定
- 200日間ミラートレーダーを動かす。
- 100日は買いポジション・100日は売りポジションと同日数で発生
- 売買数量は1万通貨で米ドル円でスワップは上記表のまま変化なしとする
以上の仮定で計算しています。
上記表のFXTFミラートレーダーとシストレ24でのスワップポイント受払計算は以下のようになります。
FXTFミラートレーダーの計算
- 米ドル円買いポジション100日間のスワップ受取額:1円×100日=100円
- 米ドル円売りポジション100日間のスワップ支払額:−3円×100日=−300円
- 合計:100−300=−200円
シストレ24での計算
- 米ドル円買いポジション100日間のスワップ支払額:−10円×100日=−1000円
- 米ドル円売りポジション100日間のスワップ支払額:−10円×100日=−1000円
- 合計:ー1000−1000=−2000円
1万通貨でこれだけ違います。−200円とー2000円と、その差は1800円になります。1800円差というのは、スプレッド換算すると18pipsということです。
ミラートレーダーの米ドル円単純スプレッドは、各社2〜3銭程度なので、投資家にとってはスプレッド負担よりもスワップポイント差負担のほうが大きくなっているという結果にもなります。
ミラートレーダーで共通ストラテジーは、どこの業者さんでも使えます。私が今FXTFミラートレーダー口座で使っているストラテジーは全て共通ストラテジーです。
FXTFでなくてもミラートレーダーの口座をお持ちであればどなたでも同じ組合せでやれば同じように損益が発生します。しかし「スプレッド」と「スワップポイント差」は各社違います。同じ組合せで同じように売買をしても、収支は口座によって数万円違ってくることもあります。
ミラートレーダーで共通ストラテジーを動かす際は、この辺は留意しておかれたほうが良いと思います。
ミラートレーダーのスワップポイント差は、FXTFミラートレーダーなどが業界最狭水準です。
ちなみに、FXTFミラートレーダーは現在スプレッド縮小キャンペーン中で9月末までの延期が決まっています。キャンペーンも7月から延長で続いているので、10月以降も継続してくれる可能性もあります。
尚、今回の比較は米ドル円でしたが、通貨ペアによっても状況は違ってきます。いずれ他の通貨ペアについても比較表をつくっていく予定にしています。
スワップポイント差って積もると案外負担大きいんですよね。
実は、スワップポイント差がゼロの選択型自動売買口座があります。ちなみに、ミラートレーダーではないんです。それと、利用上の注意点もあるので次回まとめて書かせていただきます。