スワップポイント差を利用した運用法 FXの始め方スワップポイント編 第3回
2社のスワップポイント差を利益に変えていく運用法もあります。その基本部分をご紹介します。
スワップポイント差を利益に変える
前回FXのスワップポイントが高いだけではダメな理由で、なスワップ投資をする際の高スワップポイント口座の見分け方と口座ごとの様々な傾向について書きました。
スワップポイントのもう一つの利用法として「スワップポイント差」があります。口座間のスワップポイント差を利益に変えていく運用法もあります。このブログ中心に書いている「スワップポイントサヤ取り」もその運用法の一つです。
この運用法は、同通貨ペアの両建てをすることで為替変動リスクをほぼゼロに押さえ込みながらスワップポイント差を利益に変えていきます。利益率は低くなるのですが、かなり確実に取れます。
これまで110万円くらいの利益をだしてきていますが、勝率はほぼ95%以上(細かい売買記録はとっていないのですが損きりは5年間で3回くらい)です。損きりといっても、大損の類はなく数万円〜10万円くらいのもので深刻なものはありません。
この運用法のスワップポイント差を利益に買えていく仕組みを簡単に復習しておきましょう。
仕組みの復習
最近、スワップポイント差が拡大中のNZドル円を例にご説明します。まず、最近のスワップポイント状況を確認します。
この表でNZドル欄をご覧下さい。高スワップ業者と低スワップ業者を抜き出すと以下のようになります。
- 高スワップポイント業者 くりっく365 90円
- 低スワップポイント業者 DMMFX 55円
この表は買いスワップポイントの比較表ですので、低スワップポイント業者の売りスワップをHPなどで確認します。ただ、DMMFXはスワップポイント売買同値業者なので、売りスワップポイントも55円となります。この確認が終わったら、両建てポジションを作ります。つまり、以下のような形になります。
- 買いポジション くりっく365 +90円
- 売りポジション DMMFX ー55円
- スワップポイント差 35円
NZドル円をこの形で両建てすることで、1万通貨あたり35円の利益が毎日のように発生することになります。
- 1年:35円×365日=12,775円
これを買いポジション10万円・売りポジション10万円の合計20万円の証拠金でポジションを保有したとすると利益率はこうなります。
- 12,775÷200000円 =6.38%
2社のスワップポイントや為替水準に大きな変化がない限り、でこれくらいの利益を放ったらかしで受け取れることになります。
以上が、スワップポイントサヤ取りの基本形です。
尚、実際に運用する場合は必ず先ほどの「スワップポイントサヤ取り」でまとめているページを読み直してからにしてください。「スワップポイントの変動」「スプレッドリスクの考え方」「資金管理・移動」「煩雑な入出金」など注意すべきポイントがいくつかあります。
難しくはないのですが、ちょっと特殊な運用法のため注意点も普通とは違うためです。慣れてしまえば、手間もかかりません。
メルマガ読者でスワップポイントサヤ取りをやられている方はかなりいらっしゃいます。為替リスクほぼゼロでできて基本的に放ったらかしでよいというところが人気の理由のようです。
円高になっても慌てる必要はないですしね。
スワップポイントサヤ取り 常連口座
この超ローリスクのスワップポイントサヤ取りで使う業者は、各通貨のスワップポイントの変動状況をみながら毎回決めるようにしています。でも、使う業者はかなり固定されてきています。特に売りポジションで使う際は以下の2社のどちらかになることが多いです。
買いポジション用業者は、候補がかなり入れ替わりますが売りポジション用業者に関しては上記2社のどちらかになる確率が高いです。いつも売りポジション用でのスワップ負担が小さいというのは不思議な気もしますね。
でも、現実にこの運用法始めてからこの2社はずっと売りポジションの有力候補口座なんです。理由はわかりませんが、有り難いことです。
DMMFXに関しては、スプレッドも業界最狭水準となっているためスワップポイントサヤ取り以外にも売りポジション用口座として使っています。