株・FXを始めたいという相談が増えている
「株を始めたい」、ここ数年知人・友人から投資の相談を受けることが多くなりました。この相談してきた人たちには、共通する部分があります。日本中でそういう方々が増えているのかもしれないという気がするので、注意喚起として記事にまとめておこうと思った次第です。
これは、私がやっているFXのサヤすべり取りについても同じことです。
今から株式投資を始める方へ
ここ数年、私に相談してきた友人・知人の共通点とはこれです。
ずっと株やFXには興味を持ってこなかった。でも、ここ最近の株式市場をみていて自分も儲けてみたくなった。
相場運用経験の長い方は、こういう方々が株式に興味を持つ時というのがどういうことを意味するのかはピンとくるはずです。
おそらく、有名な相場格言が頭に浮かぶことでしょう。
- 誰もがみな買いたくなる時は天井のシグナル
- 皆が買いというときは売りから入るべし
他にもいろいろありますよね。
多くの相場格言で、今まで興味を持たない人々が市場に入ってくるときに天井をうつという警笛を鳴らしています。
私の周りを見る限り、今の株式市場はそういう局面に入っていると感じています。
FXでも、10年近く前にそういう時期がありました。高金利通貨全盛の時代で、誰もがスワップ投資をやるためにFXを始めた時代です。
当時は、スワップポイントで月100万円なんてポジションを保有する人も沢山いました。その後、FX市場がどうなっていったのかはここで改めて書く必要もないでしょう。
私も、スワップ投資に近い運用をする投資家の一人です。でも、現在ではスワップ投資を続けている投資家は今は珍しい部類に入るようになっています。
そして、スワップ投資家の中で南アフリカランド円やトルコリラ円で手痛い目に遭ってしまっている方は現在もいます。
歴史は繰り返すといいますが、こういう展開は今後も続いていき、なくなることはないのでしょう。
何事も、安定してやるためには「考え方」と「技術」が必要となります。
誰もが、その必要性を認識し始めるまでに時間がかかるものでもあります。
ところで、冒頭の友人・知人たちですが今のところ株式市場には手を出させてはいません。理由は説明するまでもないかもしれませんが、「必ず負ける投資家タイプ」だからです。今までリスクを避けて投資を嫌がっていた人々が、株式投資に興味を持つようになっている。
株式相場は、天井圏に入ったと改めて感じています。
でも、相談した知人・友人は納得しないんですよね。だって、相談してからも株式相場は上がり続けています。「お前が止めなければ儲かっていたじゃないか!」と真顔で言われかねない状況でもあります。
でもね。
やらせなくて正解なんです。
確かに、今の株式相場であれば短期間でかなりの確率で儲けられます。
でもですね。
逃げられないんですよね。
株式相場が崩れだしたら逃げることが出来ずに捕まってしまう。
株式相場で儲けることは、案外簡単です。
でも、崩れだしたときに逃げられる人はセミプロでもそうはいません。
ましてや、今までリスクを取れず株式相場に手を出せなかった人が、実際に大きく下げてきたときに損きりができるはずがないんです。
だから、相談してきた友人・知人を止めたことは彼らのために正解であると私は確信しています。彼らに恨まれてしまうところもあるかもしれませんが、最終的にはわかってくれるだろうと思っています。
それでも、株式投資を始めたいという方もいるかもしれません。
参考までに、現在の私の株式投資方針をご紹介しておきます。
2018年に向けて 私の株式投資方針
現在、私の株式投資は2つに分けています。
- 長期保有株
- 短期売買用株
長期保有株は、今後何があっても保有し続ける株式です。中身は「高配当」「株主優待」「米国優良株」となっています。
配当利回りで3%超えるものや株主優待目的で5年以上全く売買をせずに保有し続けているものもあります。米国株は将来の「円安」と「米国の長期的な経済成長力」を評価したもので、将来息子を留学させたいという目論見もあるので10年以上先に必要となる学資準備に保有しています。
これらは、世界株価暴落となっても基本的に保有し続けます。ある程度下げが進んだら買い増しする予定で、現在は買い数量を抑えている銘柄もあります。
これとは、正反対の方針でやっているのが「短期売買用株」です。
短期運用資金枠は300万円と少な目です。でも、運用主力がFXですので株式投資はこれくらいで良いと思っています。ここから、いかに株式市場が好調になろうと、短期売買用資金を増額する予定はありません。
実は、私自身が株式市場の活況をみて「もっと資金を投下したい」という気持ちを抑えられなくなっている部分もありました。こういう気持ちは、あまり押さえつけてしまうと反動が起きたりします。
適当にガス抜きさせる意味も含めてこの短期売買用資金として投下しています。
この短期売買用株式資金は、株価下落期到来と判断すれば損きりしてでも撤退する方針でやっています。
この方針で運用資金を分けたのが2017年の8月です。万が一のときの株式運用方針を決めることで、短期売買用運用資金は腹をくくって攻めています。
12月現在、その資金は350万円くらいとなっています。全体と比べて成績が良いのか悪いのかはわかりません。
この短期売買用資金で適当にガス抜きをしながら、本業である私がやっているFXのサヤすべり取り・くりっく株365サヤ取りなどでしっかりと利益を出していければと思っています。
日々の作業である場帳・グラフ記入を続けながら方向性のズレに注意しつつやっていきます。