【要注意】 ユーロ円ーポーランドズロチ円サヤ取りをされている皆様へ
ここのところユーロ円とポーランドズロチ円のサヤ取りをされている方が増えているようです。私のところにもたまに質問がきます。
今のところ、私は「ユーロ円売りーポーランドズロチ円買いのサヤ取りポジション」は保有しておりません。
一時売買はしていたのですが、値動きがなくなってつまらなくなったということもあり、最後の利益決済の後はポジションを持っていませんでした。
いろんなところで話題になっているので、チャートを久々にみました。そして、だいぶビックリしました。
これ、このままで本当に大丈夫?
そう感じたので、記事にさせていただいた次第です。
EURPLNのチャートが不自然になっている
これはEURPLM(ユーロズロチ)の日足チャートです。昨年夏ぐらいから、一定の値幅に入ったような値動きが続いています。4.26〜4.3の間での往来相場です。
昨年夏というのは、ポーランドズロチ円とユーロ円のサヤ取り人気が更に急上昇した時期でもあります。
ご存知の通り、人気となっているユーロ円売りーポーランドズロチ円買いというのは、EURPLN売りとほぼ同じ意味になります。
EURPLN売りなので、「下げると為替差益も得られるポジション」ということになります。スワップポイントも受取ながら、為替差益もねらえる楽しいポジションでもあります。
この辺までは、充分ご理解されていると思います。
ポーランドズロチは、ユーロと連動はするもののペッグ通貨ではありません。
そのため、昨年夏まではほどほどに上下変動がありました。
EURPLN 週足チャート
これはEURPLNの週足チャートです。先程の日足チャート以前の値動きがある程度の上下動があったことが確認できるかと思います。
不気味だなぁと思うのは、「日本人投資家が売り込んでいるのに下がらない」ことと「逆に上がりもしない」ことです。
この不自然な値動きをみると、日本人投資家とは反対のポジションを増やしている勢力があるような印象を受けます。
値動きがほとんどなくなっているので、日本人投資家の補油ポジションのレバレッジも上がっている可能性もあります。
自国通貨が必要以上に買い下げられたり売り込まれたりすると、政府高官の発言や為替介入をすることもあるのですが、それに関する記事も見当たりません。
ポーランドズロチは、日本円など主要通貨に比べて流動性の低い通貨です。
ここのところ日本人投資家の買いが相当入っていると思われるので、ポジションの売買比率も「ポーランドズロチ買い」に偏っているのは間違いありません。
「流動性の低い通貨」で「ポジションが一方に偏っている時」は、注意せねばなりません。先日のような異常変動はそう簡単には起きないはずなのですが、注意しておくにこしたことはありません。
ポーランドズロチという通貨自体は、成長性も将来性もある通貨です。長期投資で単純なスワップ投資をするには面白い通貨だと思っています。
ポーランドズロチ関連でネット検索しても、「儲かる」「儲かる」という記事ばかりだったということもあるのですが、懸念事項に触れた記事も必要と思い書かせていただいた次第です。