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米国ストリップ債購入6つのメリット・デメリット

米国ストリップ債購入「知らずに購入すると後悔します」

先日米国ストリップ債を購入しています。ストリップ債というのは利息のない債券のことで、利息が無い分額面が割り引かれて購入できる割引債です。米国ストリップ債は、満期の額面が保障されているだけでなく、米国金利低下局面では債券値自体があがりやすいという特徴を持っています。

 

性質上、米国株価下落時などの対策にも有効です。

 

ところが、この米国ストリップ債は、米国株やFXの感覚で購入すると後悔しかねない仕組みになっています。

 

そこで、理解を深めて頂くために、米国ストリップ債購入によるメリットとデメリットについてまとめました。表向きの手数料無料というのを真に受けず、内容をみて購入検討されることをおすすめいたします。

 

尚、ネット上で米国債売買の記事をみるときは充分にご注意ください。手数料無料という文言が中心で、売買したことがない方が書いた記事が多く、本当に内容がわかっているかどうか微妙なものが多いからです。

 

今回の取引で使ったのは、SBI証券です。

 

米国ストリップ債とは

最初に米国ストリップ債を簡単にご紹介します。

 

債券には、利息付と利息無の2種類があります。

 

利息付債券は、金利3%であれば毎年3%の利息が払われます。投資家は額面100の金額を払って、毎年金利を受取ながら満期時には額面100が償還されます。

 

これに対して、利息無債券は利息分を額面で割り引くという形を取ります。例えば、金利3%の満期まで1年の債券であれば、1年後に3%債券値が上昇する形で発行価格が決まります。

 

  • 割引価格計算:100÷1.03=97.08

 

投資家は97.03で債券を購入します。利息はないのですが、満期時には100で償還されるため、その差額分が利益になります。

 

この利息無債券が米国ストリップ債です。

 

日本でも割引債と呼ばれる債券は同じ仕組みです。

 

先程の計算式は、1年の場合です。実際には10年・20年以上という長期間の債券があります。20年以上となると購入額面は50を割ることもよくあります。

 

50未満で買って満期時には100で満期償還、ということが実際に可能です。ただ、満期までは20年以上などとなります。実際には、満期時までまたずに途中売却もできます。私も、過去に何度かストリップ債を購入していますが、全て途中売却です。

 

この米国ストリップ債には、大きく3つのデメリットと3つのメリットがあります。特にデメリット部分は知っておかないと、購入してから後悔してしまうことも有り得ます。

 

米国ストリップ債 購入前に知っておくべき6つのメリット・デメリット

 

後悔しないために、デメリット部分からまとめてまいります。

 

米国ストリップ債 3つのデメリット

 

金利上昇期は下落する

 

米国ストリップ債は、金利上昇期には下落します。金利上昇によって、計算式の割引率が変わるためです。満期時に額面100で償還されるのは一緒です。

 

「そういう時は満期まで待てば良い」という気持ちで購入するのであれば良いのですが、満期まで10年以上ある場合などはそういう気持ちにはなりにくいだろうと思います。

 

特に長期債を購入する場合は、いまが「米国金利上昇期」なのか「米国金利下落期」なのかをしっかりと考えることが大切です。

 

米国のデフォルトリスク

 

国債ですので、米国の安定度自体がリスクになります。米国は世界1の大国ですので問題はないだろうと思いますが、たまにヒヤリとさせられることがあります。

 

「米国債利払い」承認などが議会でなかなが可決されなくて債券市場が大騒ぎになることが数年に一度くらいあるからです。

 

これまでの米国債発行は巨額なものになっています。国債は国の借金ですので、国の対応次第では利息や満期償還がスムーズになされないことは有り得る話です。

 

過去に中南米の国々で実際にデフォルト(債務不履行)が起きています。デフォルト(債務不履行)は、国の信用を失墜する行為ですので、簡単に出来ることではありません。

 

それでも、戦争や米国が揺らぐほどの大災害などで、米国の資金が不足するような事態はあるかもしれません。

 

確率はほとんどないものの、意識しておかねばならないリスクです。

 

手数料無料だが売買スプレッド大きい

 

米国ストリップ債は、いろんな証券会社で取り扱いがあります。ほとんどの証券会社で手数料無料なのですが、実は購入価格と途中売却価格の間の差(スプレッド)があります。

 

証券会社や購入価格などによっても違うのですが、想像以上にこのスプレッドは大きいです。

 

米国株やFXをやっている方は、ビックリするかもしれませんのでご注意ください。

 

米国スプレッド債 購入 メリット デメリット

 

これは、先日私が購入した米国ストリップ債です。47.8で額面63,000ドル分購入しています。この画面時点でも購入価格は47.8です。

 

でもですよ。

 

右から2つ目の「売却単価」の欄をご覧ください。44.26と書いてありますよね。

 

今売却すれば、44.26で売れるという目安です。正確には、この値で売れるかどうかは翌日にならないとわかりません。

 

仮に、44.26で無事売れたとしましょう。

 

購入47.8⇒途中売却価格44.26です。その差は3.54あります。この差は日によっても変動します。差が開くときだってあります。

 

3,54という差のは47.8に対して7.5%くらいに相当します。米国ストリップ債売買では、この差を投資家が負担する仕組みになっています。

 

ちなみに、この購入価格と売却価格の差は購入前にはわかりません。電話で聞けば教えて貰えるかもしれませんが、ネット上では確認できないのです。しかも、市場の状況に応じて変動しています。

 

参加投資家が少ないのでやむを得ないところがあるのですが、投資家にとっては売買しにくい投資商品です。

 

米国ストリップ債は、何年も保有すれば満期も近くなるためその値も上昇し易くなります。

 

とはいうものの、金利変動がない状況で7.5%という差を純粋に補おうとすれば、現在の約年2.8%くらいの状況なら2年半くらいかかります。

 

もしも、ここから米国金利の上昇があれば、米国ストリップ債は下落します。そうなれば、額面に戻るまで更に数年待たねばなりません。

 

この辺のデメリット部分をしっかりと理解した上でなければ、米国ストリップ債は絶対購入してはいけません。

 

米国ストリップ債 3つのメリット

 

これらのリスクを考慮したうえで、私は先日米国ストリップ債を購入しています。

 

それは、これから書く3つのメリットがあるからです。

 

長期保有でほぼ確実に上昇する。

 

米国ストリップ債は、満期時には額面100が償還されます。金利上昇局面では下落するなど、株式にも似たようなところもあるのですが、「発行体がしっかりしている限り額面100が保障されている」ところが大きく違います。

 

金利低下期には急上昇

 

金利低下時には、債券価格は上昇します。その恩恵は、満期までの期間が長い長期債ほど大きくなります。

 

例えば、今回購入した米国ストリップ債は、残存期間約26年で金利2.8%台のもので購入価格は47.8です。

 

1年後、金利が0.3%低下して2.5%に下がれば債券価格は53.89くらいまで上昇する計算になります(電卓などで現在価値計算で算出)。

 

もしも、0.8%くらい低下して2.0%くらいまで下がれば計算上の債券値は60を超えます。

 

米国金利は、数年前に1.6%まで下がっていますので2%くらいまでの下落はあり得ない話ではありません。

 

これだけ上がれば、デメリット3の売買スプレッド分も吸収して利益にできます。

 

米国株価が下げる時期に上昇しやすい

 

債券は、株価と反対の動きをすることが多いです。

 

2019年1月の状況が調度そうなっているのですが、米国株下落⇒金利低下期待⇒債券値上昇となっています。

 

株価上昇期は、この流れが逆になります。株価上昇⇒金利上昇気味⇒債券値下落という感じです。

 

いつもこの通りではないのですが、こうなることが多いです。

 

以上ですが、最後のまとめとして私が今回米国ストリップ債を購入している理由も書かせて頂きます。

米国ストリップ債 購入目論見

私自身、米国株をずっと買い続けています。2019年1月の段階では、「米国株上昇は一休み、むしろ下落気味に推移するかもしれない」という見通しです。

 

この見通しにもとづき、新規の株式購入はストップしています。

 

この見通しどおりに市場が動くとすれば、向こう数年以内に0.5〜1%くらいの金利低下は有り得るとみています。

 

今回購入した米国ストリップ債は、金利低下局面を待って債券価格が上昇したところで利益となったら決済する予定でいます。

 

金利低下期での債券売買の利益率はかなり大きくなることもあります。

 

数年前に似たような形で売買をして、運用資金が1.5倍になったこともあります。

 

今回はそこまでの利益率は望めないのですが、流れがよければ10〜20%くらいの利益がとれるかもしれないと思っています。この債券の売却がうまくできたあとは、再度米国株購入資金とする予定にしています。

 

目論見通りにいくかはわかりません。

 

この記事が、米国ストリップ債の正しい理解のための参考となれば幸いです。

米国債購入はSBI証券

今回、私が米国債を購入したのはSBI証券です。理由は3つあります。

 

  • 提供されている債券の種類が豊富
  • FX口座を使って外貨両替手数料も節約できる
  • 米ドルのまま債券・米国株の売買ができる

 

日本での米国債売買は、公式市場などはありません。なので、各証券会社で取扱いに大きな差があります。

 

SBI証券の取扱いはNO1ではありませんが、充実している方です。

 

また、外貨両替手数料が格安というもの魅力です。

 

米国債・米国株売買のためには、証券会社に入金した日本円を米ドルに外貨両替する必要があります。一般の証券会社では、1米ドルに両替するだげするだけで50銭〜1円の為替手数料が発生します。

 

SBI証券は、0.5〜25銭くらいに抑えられます。

 

  • SBIFXα口座(SBIFXトレードとは違う)と連携:0.5銭で外貨両替(最低1万通貨)
  • 住信SBIネット銀行と連携:25銭で外貨両替可能

 

マネーパ^−トナーズFXなどで出来るFXポジション⇒外貨両替というやり方が、SBIFXα口座でできます。SBIFXα口座は、SBI証券で取り扱っているFX口座で、このためだけに使うこともできます。

 

どちらの方法を使うにせよ、外貨両替の費用は相当抑えられます。

 

そこで外貨両替した米ドルは、米国債売買⇒米国株売買という具合に資金移動手数料などなしで効率的に使えます。今回の米国ストリップ債購入も、米国株売却代金を米ドルのまま購入代金にしています。

 

SBI証券は、米国株売買手数料も、業界最安値水準です。

 

米ドルなど外貨のまま、様々な売買対象に投資するのであれば、SBI証券は現在最強の証券会社だと思われます。

 

 

2019/01/10 09:15
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