トラリピ「米ドル円」 2019年への準備
吉田恒のマーケットウォッチは、トラリピ口座開設者向けに提供されている情報コラムです。独自視点の内容で長期運用にとって有益な内容です。2019年運用に参考となるものがあったので紹介させて頂きます。
吉田恒のマーケットウォッチをどう読むか
吉田恒のマーケットウォッチは、トラリピ口座開設者向けの情報で、毎日2本ペースで公開されています。
この吉田恒のマーケットウォッチの面白いところは、当座の為替分析ではなく過去の値動きなどを絡めた独自視点の解説がされているところです。
私は、FXでの情報収集はほとんどしないのですが、吉田恒のマーケットウォッチは定期的に読ませて頂いております。
12月14日の「米ドル/円「最後の一波乱」シナリオ」も、とても興味深い内容でした。記事の一部を抜粋して紹介させていただきます。
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12月13日までの段階で米ドル/円は112.23-113.77円で値幅は先月(1.87円)に続き2円未満にとどまっている。
2010年以降で、月間値幅が2円未満となったのは7回に過ぎない。そしてそんな2円未満の「超小動き」が2カ月続いたのは2014年6、7月の1回だけだ。果たして、今月も2円未満の値幅にとどまり、それ以来の2カ月連続の「超小動き」となるのか。
また、2018年の米ドル/円は、13日までの段階で104.58-114.51円、値幅は10円未満で、これまた年間値幅でも記録的な小動きとなっている。さすがに値幅が10円以上に拡大するなら、残る半月で104円割れというのも考えにくいだろうから、現実的には114.51円の米ドル高値更新があるかが焦点だろう。
今年は、12月FOMCが19日に予定されており、記録的に「遅い12月FOMC」となっているため、それまでは相場が動く可能性はあるだろう。
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歴史は繰り返すの諺の如く、過去の統計値は重要な参考資料となります。
目先の値動きだけを見ていると、この値動きがずっと続くかの錯覚を持つことがあります。
2018年などは、その典型です。ここ1年間、米ドル円・豪ドル円などは小動きが続いています。
今回の吉田恒のマーケットウォッチでは、これがずっと続くというのはあり得ないことを気づかせていただきました。
- 米ドル円の変動値幅2円以下が2ヶ月連続で続くというのはとても珍しい
- 2018年年間の値動き幅が10円未満というのも記録的な小動き
振り返ってみれば、今年はトラリピなどリピート系自動売買の年でした。多分、ほとんどの方が利益になったのではないかと思います。
値動きが小さかたので、「設定値幅を小幅にしたタイプ」「両建てタイプ」などは、特に利益率が高かったようです。
でも、これらは「為替変動幅が小さかったことにによる恩恵」でもあります。
来年もこのままでいけるかどうかはわかりません。
少なくとも、統計値からみる限り2018年は異常な年だったということがはっきりでてきているからです。
私のトラリピ設定は既に大きな変動が起きても良いように変更してあります。
変更といっても大したことはしていませんけどね。
具体的には、米ドル円買い設定で買い下がるのは111.14円までとしてあります。それより下落した場合でも買い下がる設定を置いていたのですが、それを稼働停止にしてあります。
111.14円までに発生する米ドル円買いポジションは、合計2.5万通貨程度です。
トラリピ運用資金120万円の資金でレバレッジ4倍までが最大ポジションという自己ルールでいくと、あと1.7万通貨の追加ポジションを作る余裕があります。
それ以降、111円を割っていくような円高となった場合には、ある程度様子をみてから次の設定を投下していく予定です。
2018年の記録的な小さい値動きが2019年も続く可能性もないとはいえません。
それを前提にした設定を続けていくのであれば、変動期に入ったときの対応策も決めておくと良いと思います。
欲張りさえしなければ、トラリピは安定した運用ができます。2019年が激しい値動きの年となるようでも、基本原則を守りきっちり乗り切っていくつもりです。
吉田恒さん、いつも良い気付きをありがとうございます。