FXトレーダーが落ち目になったらなにをすべきか
FXトレードが絶不調になるということは、定期的にあります。そういうときにどうやって脱するべきかについてまとめました。
FXトレーダーの岐路のとき
落ち目になったときに人間の真価が問われる〜米長邦雄
米長邦雄氏は、将棋棋士として様々なタイトルを取られた方です。人材育成にも熱心であり人望もあり、とても人気のあった方です。
長い将棋人生の中で何度も挫折を味わった方であり、この言葉はその経験からの言葉でもあります。
FXトレーダーでも、この言葉と似たようなところがあります。
落ち目になったときにトレーダーの真価が問われる
数十年に渡り、多くのトレーダーをみてきて感じていいることです。
どんな一流トレーダーにも落ち目となる時期があります。調子の良いときというのは、実力以上の力が出るもので案外その差はでにくいものです。
落ち目となった時、トレーダーのタイプは大きく2つに分かれます。
- 損を重ね続ける流れからなかなか抜けられないタイプ
- 時間をかけて調子を取り戻すタイプ
細かく分ければ、もっとあるのですが、前者と後者が代表的なものです。
前者のタイプに共通するのは、好調のときの勝ちパターンが忘れられずに、落ち目になったときもそのスタイルを貫いてしまうところです。そのため、同じような失敗を何度も繰り返す傾向もあります。
何度も同じ失敗を繰り返しているときは、その運用法自体が相場の流れに合わなくなっているようなケースも有り得ます。でも、それに気づくまで掘り下げていないとそのままトレードを続けてしまいます。
当然、同じ実パイの繰り返しとなる訳です。
私も昔はそうでした。
何度も何度も同じ失敗を繰り返しました。
こんなに何度も同じ失敗を繰り返すなんて、私はバカではなかろうか?
あるいは・・・
私には、本当は投資の才能がないのかもしれない。
そんなことを思ったのは、一度や二度のことではありません。
でも、今は違います。
やっと後者の時間をかけて調子を取り戻すタイプになってきたのだという自覚が出来てきました。
なぜ、そういう自覚が出てきたと感じるかというと「原点に戻る」ということを自然にできるようになってきているからです。
不調で落ち目になったときには、運用の基本となる教科書本を読み直しています。その中で、「何か基本からズレていないだろうか」と点検をするのです。
不思議なもので、大きく不調となっているときほど必ず基本からズレている部分が見つかります。
そこで、素直に直すようにしています。
正直に書けば、なかなか素直になれない時もあります。そういう時は、「直さねば」という気持ちを持ち続けるだけにしています。無理強いしてもよくないようなのです。
気持ちを持ち続けていると、どこかの時点で、「よし、今日から直そう」という気持ちになる時がきます。その時に、一気に直していくという形で修正しています。
私の投資生活は、カメのようにゆっくりとしたものです。一歩ずつ着実に歩けるように、日々1分の作業を続けていきます。