FX売買判断の核
FXで注文を出す時の判断をどうやってすべきか、これについて悩み続けている方は案外多いものです。その悩みは核心をついた非常に重要なものです。実際のところ、売買判断の基準について悩んでいる間は運用成績が安定しないからです。
私は、幸い10年以上前にこの迷いからは抜け出ることができました。今回はいつもとは別の角度からこの部分について書かせて頂きます。
FXトレーダー 売買判断を淡々とする境地とは
聖人は、心のはたらきを妨げるものが何であるかをわきまえている。
心をまどわされたらどうなるかをこころえている。
だからかれは、好悪の感情に左右されない。
始終の一方だけにとらわれない。
遠近の一方だけにとらわれない。
広狭の一方だけにとらわれない。
過去現在の一方だけにとらわれない。
あらゆるものを比較対照してその中ほどに基準を置く。
だから聖人は、事物の差異がいかに多様であっても、それによって心を惑わされはしない。ちがいはちがいで、十分こころえている。
基準となるものは何か。
それは道である。
したがって、心はぜひとも道を認識しなければならない。心が道を認識しなければ、道を守るどころか邪道に走ってしまう。
〜荀子
荀子は、論語系の思想家として有名な方なのでご存知の方も多いかもしれません。
当然のことではありますが、FX運用で聖人になる必要はありません。でも、聖人の境地というものは面白いほどFXで勝ち続けるトレーダーの境地に近いのも事実です。
荀子の言葉では、聖人はまどわされず冷静に公平に物事を見れる人間であると最初の8行は語っています。
FXにおいても、目先の情報にまどわされすぎると判断を誤り易く、後で後悔してしまうこともザラです。冷静で公平な判断力は常勝トレーダーの必須スキルでもあります。
その必須スキルを身に着けるために必要なものがなにかが重要なポイントとなります。
聖人においては、道です。思想家にも様々な流れがあり、邪道となるものも沢山あります。どの道を選ぶかで、その者が聖人へとなれるかどうかが決まってしまうと荀子は語っています。
FXにおいても、やはり同様です。道=運用法と置き換えればわかりやすいです。どんな運用法を選ぶのかで、その後の売買が決まってしまうことになります。ここを誤ってしまうと、いつまでも売買判断で迷い続けて資金をなかなか増やせずに悔しい想いをし続けることにもなりかねません。
私も、自分の道=サヤすべり取りを見つけ、歩き出してからもう25年くらいになります。
軌道になるまではそれなりに売買判断もブレておりました。でも、教科書本を読み直し、やり方を見直し続けながら、日々作業を続けた結果、いつの頃からか売買判断で迷わないようになっていました。
これからも、日々1分の場帖・グラフ記入を続けながら、淡々と売買判断が出来るように技術を心を磨いていく所存です。