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FXにおける損失回避性 「2倍返し」という人間の本性の克服について

FXの裁量トレードで誰もが苦労することの一つに「損きり」があります。この背景には投資家の損失回避の本能があることは良く知られています。損失回避性とも呼ばれるこの本能は、特に短期売買で勝つためには何としても克服せねばいけません。

 

その克服に効果があるかもしれない方法について備忘記録としてまとめておくことにします。

損失回避性と克服

1万円なくしたために覚える「いつにない」失望感を埋めるには、少なくとも2万5千円は得して「いつにない」満足感を覚える必要がある。〜行動経済学より

 

損きりが出来ないもっとも大きな理由として「人間の本能が利益よりも損失を極端に恐れる本能」があると言われています。

 

人間の心の中では、1万円の損失=1万円の利益という公式はありません。本によれば、1万円の損失=2.5万円の利益となっていて、負った傷の2倍以上の収穫があってその傷は癒えるものとなっています。

 

2倍返しという言葉が流行ったことがありますが、あれが人間の本能なんですよね。

 

これがトレードになると、損きりを極端に嫌がって出来ないという行動ろして表れます。

 

これをどうやって克服するのかは、投資家の永遠のテーマでもあります。特に、短期売買で成功を目指すのであればここを必ずクリアする必要があります。

 

私自身は、短期売買はほとんどしませんが、損きりはそれなりに出来るようになっています。いろんな運用法を試している関係上「ダメと思ったら停止」という判断は重要となるので、自然にできるようになったという側面もあるのかもしれません。

 

でも、私のように失敗を積み重ねるというのまで真似をする必要はありません。

 

損きりの練習に効果があって、利益も積み上げられる方法が望ましいですよね。

 

MT4における自動売買がその効果があるかなと感じています。ご存知のように、自動売買はMT4上でEAを走らせておくと利益確定と損きりを繰り返してくれます。

 

これをEAの公式ページなどでただ見ているだけでは、ほとんど効果はありません。でも、自分のリアル口座でこの売買が行われると自分の中で受ける衝撃が全く違ってきます。下記の売買記録をご覧ください。

 

損失回避性 FX

 

これは、Morning_LimitedというEAの5月から7月までの売買記録です。ここ3ヶ月トータルで+27万円くらいですが、そのうち20万円は、英国国民投票時の特殊要因です。実際には、3ヶ月で+7万円くらいと10万通貨売買としては堅実な部類のEAと言えます。

 

自分のMT4口座でEAを動かし始めると、損きりへの感覚がだんだんと変わってきます。最初のうちは、1回でも損きりが発生するとガッカリして一喜一憂したりするものです。でも、それでも利益がでてくることが確認できるようになってくると「損きりしているから最終的に利益が確保できるんだ」ということが理解できるようになってきます。

 

この感覚は、実際に私がMT4運用を始めてから気づいたものです。

 

このEAも最初の数ヶ月は「一旦停止しようか」と悩んでいたこともあります。でも、「EAを信じた自分自身を信じよう」という気持ちで続けてきました。その副産物として「損きりの重要性」にも気づけたという経緯です。

 

元々、場帖・グラフを信じて「ダメ」と感じる時は損きりを行うというのが私の本来の投資スタイルです。場帖・グラフ記入をしながら損きりは段々と出来るようにはなってきています。

 

方法論はいろいろとあるにせよ、「運用法を信じた自分を信じ抜く」ということができるようになってくると損失回避性の克服に繋がっていくという気もします。

 

でも、損失回避性というのは一時的にできてもどこかでハマりやすいワナでもあります。損失回避性は、投資運用を続けていく上では闘い続けなければいけない敵でもあります。

 

私は、これからもサヤすべり取りを主力として運用技術を磨くことで損失回避性のワナにはまらないトレードを維持していくつもりです。

 

1日1分の作業ではありますが、地道にやっていきます。

 

2016/07/21


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