FX いろいろやればやるほど勝てない
FXで勝つにはいろんな事に目を通していかねばならない。こまめにレートチェックをして不測の事態に備えていかねばならない。
これらは、だれもが「FXで勝つために重要」だと想いがちなことです。でも、本当は違うかもしれませんよ。
25年続けた迷いの少ないFX運用法
迷わばしまえ 〜 相場格言
株式・FX・先物と分野を問わず、苦労に苦労を重ねた投資家がたどり着く格言というものがいくつかあります。「迷わばしまえ」もその一つです。
ポジションを作った後、値動きが反対になってしまうことなど、相場運用では日常茶飯事です。
でも、値が戻ることも多く、それ以上に「値が戻るかもしれない」という期待は大きくなります。
それでも、一回や二回の損きりは出来ます。でも、三回連続となると、躊躇するようになるものです。
迷ったら決済すればよい。
ポジションを作るまでこの言葉は当然のごとく受け入れられます。しかしながら、現実に、「迷わばしまえ」を確実に実行できる方はほとんどいません。
これを実行できるようにする方法が一つあります。それは「迷いの元を減らすこと」です。売買判断の基準・対象を減らして迷いを減らしていくということです。
- 毎日のチェック項目を減らす。
- 売買対象通貨数を減らす。
- 使うテクニカルチャートを減らす。
沢山の情報源を持ってすべてに目を通しても相場で勝つことはできません。多くの情報源に目を通せば通すほど迷いが増えていくからです。
売買対象通貨が多いのも迷いを増やす元です。「米ドル円は?」「ユーロドルは?」「豪ドル円は?」という具合に沢山の通貨の値動きを追いかけるのは楽しいものでもありますが、あれもこれも見ていると「迷い」が増えるばかりになります。
テクニカルチャートも見る対象はできるだけ絞り込むに限ります。
迷いながらポジションを作ると、利益も伸ばせません。作ったポジションに利益が乗り始めると今後はネガティブな材料が気になってしまうからです。「このポジションはそろそろ決済した方が良いかも」と心配になり、当初の目標手前で小利決済となりがちになります。
これらの迷いによる心配は、心の置き所一つで変わってくるものでもあります。心配という字は「心を配る」と書きます。心を配る事が多ければ多いほど心配事は増えます。逆に、心を配らねば心配は無くなります。
心配事の多い投資運用は長く続けることはできません。私は、相場運用で利益を出し続けていくためのコツがここにあると感じています。
私達のやっているサヤすべり取りは、心を配る項目を最小限に絞り込んでやっています。そのため、「迷い」を減らすことでシンプルに売買ができます。
- 毎日のチェックは、場帖・グラフ記入の1分程度
- 売買対象通貨は1〜2通貨(私は豪ドル円専門)
- 使うチャートは、手書きグラフのみ
これだけを日々続けています。日中為替相場を見る必要はありません。多くの情報に接する必要もないため、迷いも少なくなります。
シンプルなやり方ですが、こんなことを25年間続けています。サヤアすべり取りの基礎は、●●▲■にまとめてあります。