FXとノーベル賞 大村智氏に学ぶ「レジリエンス」の重要性
「一回失敗して、それでもってもうダメだと思ったらダメですね。これが必ず役に立つんだ、と思いながら研究をつづけることが大事だと思います。」
「成功した人は言わないけれど、人の二倍も三倍も失敗している。失敗をおそれないように」
これは、誰の言葉かわかりますでしょうか。FX成功のコツでよく言われている文章のようでもありますね。実は、「ノーベル医学・生理学賞受賞者大村智氏」の言葉です。ポジティブ サイコロジー スクール代表の久世浩司氏によると大村智氏は、レジリエンスが非常に高い方という印象なのだそうです。
でも、レジリエンスってなんでしょうね。
FXの成功にも大きく関わるレジリエンスについて今回はまとめてみました。
レジリエンスとFXの関わり
レジリエンスは、ウィキペディアによるとこう定義されています。
レジリエンス(resilience)は「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳される心理学用語である。心理学、精神医学の分野では訳語を用いず、そのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。「脆弱性 (vulnerability) 」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。
これではよくわからないですね。先ほどの久世浩司氏はこう説明しています。
逆境や困難、強いストレスに直面したときに適応する精神力と心理的プロセスのこと。2013年世界経済フォーラム(ダボス会議)で国際競争力が高い国ほどレジリエンスが高いと発表され、ビジネス界でもよく知られるようになった。
こう書くとFXとの関わりがはっきりと見えてきますね。ノーベル賞受賞とは比べるべくもないのですが、FXで成功する道のりも決して平坦な道ではありません。日々の売買がうまくいかず逆境に苦しむこともあるし、成功の道がみえなくて苦しむことだってあります。
ポジションを持った後も、為替変動で少なからずストレスを感じてFXを続けていくのが、一般的なFX投資家の姿です。高いレジリエンスを持つ者がFXでも成功できるといっても過言ではありません。
レジリエンスが高い人の精神力を維持するポイントを学ぶことはFXでも活かせます。レジリエンスの高い人には3つの特徴があります。
- 回復力(カイフクリョク):失敗などで落ち込んでいても、物事のとらえ方を柔軟に切り替えてづぐに立ち直ることができる力
- 緩衝力(カンショウリョク):困難な状況でもストレスを受けない力のこと。ストレス耐性ともいう
- 適応力(テキオウリョク):困難や逆境に直面したときにしなやかに切り抜ける柔軟な問題解決能力のこと
FXというのは、勘違いとの戦いでもあります。当初の想定が狂うことなどはいつものことであり、その想定外への対応が柔軟である者ほど生き残り勝ち抜く可能性が高くなります。
1回や2回の損きりをしてもすぐに持ち直す回復力も重要です。損失の記憶を引っ張っているといつまでも立ち直れません。ダメージを受け立ち直るたびに緩衝力も鍛えられ強くなっていきます。
これら3つの能力は、成功するFX投資家が身に着けていくものと共通しています。
いまの私にはそんな能力ない。
そんな風に思ってしまった方もいるかもしれません。でも、その心配は無用です。だって、FXを始めたときにこれら3つの能力をしっかりと身に着けている人はほろんどいないからです。
多分、こういうのがい必要だってことに気付いている人もほとんどいません。これら3つの能力はFXを始めてから身に着けていく力です。
ただの自慢話ですが、ちょっと聞いて下さい。私は10年ほど営業万だった時期があります。組織を動かして組織全体の成績が私の評価となる形の営業万です。小さな会社だったせいか、運営方法は自由で結果を出したものが勝者という世界でした。
私は、その会社にいた10年間の後半5年間は、ずっと全国10番以内にいました。日本一も2回取っています。ちなみに、組織の数は100程度です。
その時に私は、この売買道具記入を応用しました。誰も信じてくれませんが、本当のことです。営業組織を管理するのに、FXや商品先物でやっている事をもとにした方法を考案して続けていたら日本一の成績を出してしまったという経験があります。
一芸に通じる者は多芸に通じるともいいます。FXで成功に通じるやり方というのは、他の分野にも応用が効くと思っています。ここで書いた3つの能力だってそうです。FXをやりながら、これらの能力を身に着けていけたら別分野でも応用が可能ですよね。
まあ、運が良かっただけかもしれません。この件については、伝えきれないのでこの辺にしておきますね。
まずは、FXでの成功を勝ち取ってください。
話を戻します。大事なのは実践を続けることでこれら3つの能力がついていくような運用法を見つけることということにもなります。この意味でも「正しい投資法」探しというのは、とっても大切なんです。
FXに才能は要りません。学歴も要りません。必要なのは「何が本物かを見抜く力」と「技術をみにつけていく継続力」でもあります。これた3つの能力は、いずれも継続していく中で身に着けていくものです。
日々1分の作業でも、それを基本通りにきっちりやっていくことで大きなものとなっていきます。積み重ねが大切です。