「ここは絶対」と思ったときに
FXをやっていると「ここは絶対」と思うことが必ずあります。特に、為替レートの変動を見ているときなどは興奮しやすいせいもあって「ここでポジションつくれば絶対勝てる!」と思いこみやすい傾向にあります。でも、こんな思いこみ的な売買をしているといずれ落とし穴にもはまりやすいものです。
そんな時に思い出してほしい言葉を紹介させていただきます。
資金的余裕が作り出す心の余裕
絶好の買い場と思っても資金の二分の一までにとどめよ。 〜 林輝太郎(一部変更)
林輝太郎は、私の相場の師と言える存在です。私は、その著書で今の運用法をみつけ学び続けることで利益を出し続ける軌道に乗せることができました。
「資金の二分の一」というのは、少し解説が必要かもしれません。株式投資であれば、100万円買うところを半分の50万円に止めよ、という意味だtとすぐにわかるのですがレバレッジを効かせる証拠金取引であるFXでは、意味があいまいになってしまいがちです。
これは「絶対と思ったときの売買予定額の半分」と置き換えると良いかと思います。例えば、10万通貨買う予定であれば半分の5万通貨に抑えるという感じです。
なんだ、そんなことか。誰にでもできるじゃないか!
こう思った方も多いかもしれません。でも、なかなか出来ないものなのです。書いてある言葉は、とても簡単なことですよね。言葉は理解できるし、誰にでも実行できます。そして、これが実行できるだけでも、結構効果があります。
そして、この効果は他の部分にもあります。
本当にポジションを作りたい時にポジションを作れるようになる
今は絶好の仕掛け時なのに資金がない。
こういう経験は、どなたにでもあると思います。私も、相場を始めたてのころはよくありました。FXもそうですが、為替変動を眺めていると、ポジションをどんどん作りたくなります。そして、自分でも気づかないうちに資金目一杯のポジションを保有してるという状況に陥るのです。
余裕のないポジションは、相場が想定外に大きく動くと一気に瓦解してしまいます。
こんな状態の方には、先ほどの格言を実行するだけで効果てきめんです。資金的余裕ができて保有しているポジションの操作にも好影響を与えます。余裕のない状態は、小さな利益で決済しやすく「小利大損」売買に陥り易いという傾向もあります。
ポジションに乗った利益を大きく伸ばすためには、資金的余裕はとても重要です。
私自身、「資金の二分の一」を実行することで利益を伸ばせるようになった経験があります。それまでは、ちょっと利益が乗れば決済をして損失は我慢して含み損を膨らませてしまうというパターンを続けていました。「資金の二分の一」を実行するようになって、利小から利大へと少しづつ利益を伸ばす余裕ができたのです。
「資金の二分の一」の教訓は、破滅を防ぐだけでなく利益を大きく伸ばしていく心の余裕も作り出す効果があります。この余裕は、日々1分の作業を続け売買判断をしてていくなかでも大切なことです。