バスケット通貨でリスク低減 個人で簡単に実現できるtradable無料アプリ Basket Trader(バスケットトレーダー)
バスケット通貨運用は、いくつもの通貨に分散投資をしてリスクを押さえていくやり方です。外国株の株式投信などで運用通貨を分散してリスクを減らす方法としてよく使われています。例えば先進国通貨割合7・新興国通貨割合3と決めて運用をすることで大きな為替変動でもリスクを押さえて安定した運用ができるというメリットがあります。このやり方は、主に機関投資家など大口投資家が使っている方法でもあります。ただ、個人投資家ではその計算も複雑で手間がかかるため徹底しているケースはほとんどありません。
最初は「下落リスクも高い南アフリカランド円買いポジションは全体の1割に抑えよう」と決めていても、いつの間にか「全体の5割くらいの資金を南アフリカランド円に投下していて含み損が大きくなった」なんて経験をお持ちの方も多いと思います。運用通貨割合をきっちり管理できれば、FXはもっとリスクを減らすことができるのですが、個人投資家ではなかなか出来ていないのが実情です。
その計算をしっかりやってくれるtradable無料アプリがBasket Trader(バスケットトレーダー)です。
この機能は、他のFX業者ではみたことがありません。アプリを入れて進化していくtradable(トレーダブル)ならではですね。
Basket Trader(バスケットトレーダー)設定方法と使い方
tradableのappstoreでのBasket Trader(バスケットトレーダー)の説明をまずは確認しておきましょう。
バスケットトレーダーはベースの通貨とその対象通貨を設定し“そのバスケット”を簡単に取引することができます。どのように機能するか: バスケットトレーダーは通貨の組み合わせを作成し、簡単に同時に取引ができるようにします。パーセントでバスケットの分配率を設定します。
注意:バスケットトレーダーはウエートを一番近いロット単位に四捨五入します。ロットの指定は取引を行っているブローカにゆだねられます。
例えば、約定代金1000万円(必要証拠金最低40万円)で米ドル円5割・ユーロ円1割・豪ドル円2割・南アフリカランド円1割と決めたときの売買数量を自動計算してくれます。多通貨売買をしている方は、各通貨の売買数量上限目安とするなどの使い方も有効です。
実際にやってみましょう。既にtradable(トレーダブル)の口座は開設済みという前提で始めさせていただきます。Basket Trader(バスケットトレーダー)は無料アプリのため、口座開設後にすぐに使えるようになります。
まずは、tradableのappstoreでBasket Trader(バスケットトレーダー)を入手します。購入とはなっていますが、無料アプリですので代金支払いは発生しません。
まずは、どの通貨でバスケットを作るかを決めます。
日本円・米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドルなどがあります。
対象通貨の多い日本円かおすすめです。
コンポーネント、つまりご自身のバスケットの中にどの通貨を組み入れるかをきめます。
私は、米ドル・ユーロ・豪ドル・南アフリカランドの4通貨を選択しました。
選択が終わったら「次へ」をクリックします。
運用通貨の比重を決定します。
薄赤色の部分が配分割合とバスケットの数量で、ここの数値を変更しながら比重を決めます。
バスケットの数量は、約定代金ベースの金額をいれます。この図では日本円200万円相当のポジション(レバレッジ25倍での最低証拠金は8万円)という意味になります。
私は、米ドル50%・ユーロ10%・豪ドル20%・南アフリカランド20%としてみました。
今後の米国政策金利上昇を意識して米ドルにもっとも大きい比重を配分しつつ、そろそろ上昇が見込めそうな高スワップポイント通貨である豪ドルと南アフリカランドに合計40%を配分しています。
配分割合を決めたら「バスケットを作成」をクリックします。
日本円「買い」とするのか「売り」とするのかを決めます。
全体的に円安傾向であれば「売り」、円高傾向を想定するのであれば「買い」となります。
「売り」または「買い」をクリックするとこの注文確認画面が現れます。
口座に入金している場合、このまま「はい」を押すと注文が出されますのでご注意ください。
この比重だけを参考するのであれば、ここでメモを取ります。
通貨ペア別に注文口座を分けている方もいると思うので、人によって活用法は違ってきます。
この画面は「日本円買い」としたときの画面です。つまり円高を想定している注文画面なので、「売り4000AUDJPY(豪ドル円)」となっています(スワップ投資で豪ドル円中心の方は、ちょっと混乱するかもしれませんので念のため)。
逆に「日本円売り」を選択すれば、スワップ投資ではお馴染の「4000AUDJPY(豪ドル円)」という具合になります。
ポジション作成後の検討
この数量目安を大きな基準として保有通貨ポジションの管理にも使えます。特に高スワップポイント系通貨で知られている通貨ほど、知らず知らずのうちにポジション数が増えているようなことがあるからです。
ポジション作成後は、大きな流れをみながら比重変更を検討していくことになります。
相場には大きな流れがあります。今でいけば、先進国通貨買い・新興国通貨売りというようなものです。1日のなかでは上げたり下げたり激しくても大きな流れでみていけば大怪我は少なくなります。この流れに逆らわずに冷静に売買判断をし、運用通貨割合の変更をしていけばFXの運用収支も安定しやすいものです。
運用割合の目安がわからないというときは、投資信託でよく使われる運用割合先進国通貨割合7・新興国通貨割合3を使うと良いです。まずは、プロの基準で管理をしながら、独自の基準に進化させていくと無理なくやっていくことができます。tradable(トレーダブル)は、1000通貨売買可能で証拠金5000円から取引できます。