メキシコペソ 過去10年の値動き
メキシコペソ円売買の戦略をつくっています。今回の記事は、そのための資料という意味合いもあります。これからメキシコペソ円売買を検討されている方の参考になれば幸いです。
メキシコペソ 2つのチャートから見える傾向
2009年2月〜2017年11月までのメキシコペソ円月足チャートです(マネーパートナーズFX)。10年にはちょっと足りないですが、傾向は見えてきますね。でも、これだけみると5.5を抵抗線にして上下を繰り返すような値動きをする通貨ペアに見えます。
これだと、メキシコペソの本質が見えません。
言うまでもなく、メキシコにとって一番影響のある国は米国です。
本当の傾向をみるのであればメキシコペソ・米国ドル(MXNUSD)のチャートもみておかねばなりません。
ネット上で参考になりそうなチャートをみつけてきました。
先程よりも長く10年くらいの期間のチャートです。左側に点線が縦に入っているところが、2009年2月です。2009年2月は、メキシコペソがリーマンショック相場で最安値を記録した月でもあったようです。
リーマンショック前には1米ドル=0.1メキシコペソに近い時期(為替レートとしては0.1)もあったようです。その後、リーマンショックで一気に0.063まで約40%下げています。
それ以降2017年までの8年間は比較的落ち着いている感じですが、それでも2014年5月からは0.0779⇒2017年1月に0.0482と40%近い下げを記録しています。
チャート上は、2017年11月現在はその大底圏から抜け出してきたように見えます。
この時期の値動きが米ドルに対して下げているのは日本円も同じであり、メキシコペソだけの特徴ではありません。
でも、下げ幅は40%規模は大きいです。
今は安定した値動きをしているメキシコペソ円ですが、崩れだせばその崩れは長期で大きな規模になるということを認識しておかねばなりません。
この辺、皆さんはどのように感じていますでしょうか?
私は、この2つのチャートをみて考え方が少し変わりました。
それは、スワップ投資通貨対象としての再考です。
単純なスワップ投資対象としてメキシコペソ円を考えていたのですが、この40%超の下落を食らってしまうとかなりのダメージを受けることになります。ただ、過去10年の値動きをみていると下げ続けるほど弱い通貨でもないという傾向もあります。
メキシコペソ円 2つの特徴と戦略イメージ
このチャートからは、2つの傾向が見えてきます。
- 暴落局面では40%規模の下げもある。
- 下げ続けるほど弱い通貨ではない。
この2つに高金利通貨であるという魅力を重ねてどんな売買をするか検討していきます。
今のところ、以下のイメージで考えています。
- 大底をうったと思われる局面で買いポジションをつくりスワップ投資的運用をする。
- 天井を超えた感じの局面では売りポジションを加えて両建てにして様子を見る。
- 下げ相場突入したら全ポジション決済して終了、または買いポジション損きりで売りポジションで攻めてみる。
この辺をたたき台にして使う口座なども決めていきます。メキシコペソ円スワップポイント比較 2017年を定期的にやっていますが、現在メキシコペソ円は、取り扱いFX業者は少なくても個性的な口座が揃っています。
単純な高スワップポイント口座でいくか、両建てを意識して売りと買いのスワップポイント差のない口座でいくか、などポジションを取りながら最終的なメイン口座を決める予定です。
まだ戦略を練る段階ですので、目先の動きにこだわらずにゆっくりと攻めていきます。