CFD価格調整額 「受取」「支払」の仕組みとGMOクリック証券の特徴
CFD取引での価格調整額は、FXのスワップポイントに似た仕組みです。
ただ、CFD口座によって発生頻度や発生内容が大きく異なります。
GMOクリック証券のCFD取引口座での実例をもとに、その内容を記事にしています。
ナスダック鞘取りについて
- 米国経済の新興企業と老舗巨大企業の相対的衰退の流れを利益に変えていく鞘取りです。
- 1枚のポジションを持つのに必要な資金目安は約60万円です。
- 上げでも下げてもナスダック100がNYダウよりもパフォーマンスが良ければ利益になります。
- 上げ相場:NYダウ上昇率よりもナスダック100の上昇率が高ければ利益
- 下げ相場:NYダウ下落失よりもナスダック100の下落率が低ければ利益
- 米国市場の両建てなので、単純にナスダック100買いをするよりもリスク低目です。
価格調整額発生 GMOクリック証券CFDの特徴
保有ポジションで3カ月に一回の価格調整額が発生しています。
右側薄赤色部分が今回発生した価格調整額です。
- 米国30売り80枚で93,200円支払
- 米国NQ100買い20枚で20,700円受取
それぞれ過去の価格調整額は以下のようになっています。
米国30は、ここのところ「買いで受取」「売りで支払」のパターンが続いています。
でも、いつでも「買いで受取」という訳ではないんです。
これは、もう一つの保有銘柄米国NQ100の発生状況をみて頂くと確認できます。
米国NQ100は、今回は「買いで受取」「売りで支払」ですが、前回は逆で「買いで支払」「売りで受取」となっています。
先物市場が順ザヤなのか逆ザヤなのかでこの「受取」「支払」は違ってきます。
といっても、逆ザヤという言葉が、先物市場で売買していない方には理解しにくいですよね。
その要因で説明すると「金利」と「相場の安定度」などが大きく影響しています。
特に、「金利が2%とか3%以上といった高水準」だと「買いで受取」となりやすい傾向があります。
米国30が「買いで受取」で安定しているのは、米国金利が上昇傾向で推移していることが大きな要因となっています。
一方、同じ米国金利の影響を受けているはずの米国NQ100は、「急落」「急騰」が多く相場変動が派手で不安定なところがあります。
先程の「相場の安定度」が今一つなので「買いで受取」ではなく「買いで支払」ということも、時折発生するということです。
この辺の説明は、GMOクリック証券のCFD取引HPでは買いてありませんし、電話で問い合わせても「詳しいことは相場次第」的な返事がされるようです。
なので、あくまで「私の先物運用知識にもとづく個人的見解」ということにさせていただきます。
この価格調整額は、CFD取引ではどこの口座でも名称は違えどにたようなものが発生します。
その中でも、GMOクリック証券が有利になっている部分があるので、説明を加えさせていただきます。
GMOクリック証券CFD取引の特徴
先程の米国NQの価格調整額です。
GMOクリック証券CFD取引の価格調整額は、「売りの買いで同値」になっています。
つまり、完全両建てのポジションを保有していれば、どれだけ長期間保有していても「受取と支払は同額で価格調整額の差引収支ゼロ円」です。
これと同様の仕組みを持っているのは、くりっく株365だけです。
その他のCFD口座では、「受取は少なく」「支払は多目」となることがほとんどです。
その場合、完全両建てポジションを保有していれば「受取よりも支払が大きくなるため、価格調整額の差引は常にマイナス」となります。
価格調整額は、CFD口座・取引銘柄によって発生頻度が違うため、別口座では毎日・毎週のようにマイナス価格調整額が増えていくような状況が起こる可能性もあります。
GMOクリック証券CFD取引口座では、米国30・米国NQ100の価格調整額は3カ月に1回の発生で「売りと買いは同値」のため、有利不利を気にせずに運用ができます。
これは、私がCFD取引口座をくりっく株365とGMOクリック証券の2口座を使っているという大きな理由の一つでもあります。
ナスダック鞘取りについて
上げ相場でも下げ相場でも、ナスダック優位の値動きが続く場合に利益を出していけるのが「ナスダック鞘取り」です。
この運用法は、以下の場合に利益となります。
- 下げ相場:NYダウよりもナスダック100の方が下げ方が小さい
- 上げ相場:NYダウよりもナスダック100の方が上げ方が大きい
- つまり、サヤが拡大すれば利益増となります。
逆にみれば、この流れが変わると「上げ相場」でも「下げ相場」でも損失になるというのが、リスクでもあります。
リスク事例:こういう時期もあるのでご注意ください
この運用は、いつでも大きな利益が出せるというようなものではありません。
流れが悪ければ、大きな含み損を抱える時期もあります。
参考までに、過去の運用上での失敗例や含み損増加事例記事をご紹介させていただきます。
私自身も、この記事は好調なときでも油断しないための資料として活用しています。
ナスダック鞘取り 含み損増加事例
こういう時期もありますので、油断ないようくれぐれもご注意ください。
ナスダック鞘取り これまでの最大ロスカット
運用開始してから、これまでで最大の損失を計上した取引記事です。
売買方針・売買ルール
- 運用資金1200万円での基準
- ナスダック最大ポジション20枚まで
- NYダウ最大ポジション80枚まで
- 1枚の両建てポジション資金目安:60万円
- 分割売買:10枚×2分割
- NYダウ:現在値から3000の目安で変動対応
- ナスダック:現在値から2000目安で変動対応
強制ロスカットされない運用を心がける。
過去の失敗教訓
年間運用状況
- 2020年7月運用開始(損益計算開始月)
- 運用開始時資金 1200万円
- 2021年度運用資金 13,654,089円
- ナスダック100 最大ポジション20枚
年度 |
損益額 |
累計損益額 |
---|---|---|
2020年 |
1,443,373円 |
1,443,373円 |
2021年 |
734,592円 |
2,177,965円 |
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