自動売買比較 設定値による収益差 トラリピ・ループイフダン・トライオート参考資料
トラリピ・ループイフダン・トライオートFXなどのリピート系自動売買で必ず悩むのが「設定」です。教科書的なことは公式サイトで書いてあるのですが、実際の運用結果をもとに考察したものは少な目です。これから口座を開いて新設定を検討される方の参考になればと思い、記事にまとめてみました。
ここで比較している口座は、以下の2口座です。
自動売買比較 設定値による収益差 トラリピ・ループイフダン・トライオート参考資料
まずは、トライオートとループイフダンそれぞれの設定をご覧ください。
40銭刻みで買い下がっていく設定です。これと同様の設定を40銭ごとに40本設定してあります。16円くらいの円高までであれば買い続けていける設定です。
ループイフダンの設定は25銭刻みと100銭刻みの2本立てです。ただ、25銭刻みは113円台までの買い下がりしか出来なくしてあるため円高相場となった2月以降は100銭刻みが中心となって動いています。
この2つのFX口座の単月損益もご覧ください。
年月 |
トライオートFX |
ループイフダン |
利益差倍率 |
---|---|---|---|
2017年1月 |
48,095円 |
41,613円 |
1.15倍 |
2017年2月 |
23,791円 |
5,971円 |
3.98倍 |
2017年3月 |
18,110円 |
13,221円 |
1.37倍 |
2017年4月 |
17,640円 |
4,082円 |
4.32倍 |
- 利益差倍率:トライオートFX利益÷ループイフダン利益、その利益差を倍率にしたものです。
113円を割る円高相場となった2月と4月に利益さ倍率が3倍以上となり、2口座間で大きな差がついたのがわかります。40銭設定と100銭設定では、円高相場の売買で設定以上に大きな差がでることが多いと感じています。
当然といえば当然ですが、設定の仕方で収益の出方は、全く違ってくるものですね。
ループイフダン・トライオートFXは、同じようなリピート系自動売買ですので同じ設定にすると収支は似通ってきます。なので、この表は「トライオートFXとループイフダンの差」というよりも、リピート系自動売買の設定のための参考資料としてお使いいただければと思っています。
ループイフダン設定は、113円を割ると25銭設定のポジションは作成されなくなり100銭設定のみの売買となります。このため2〜4月で米ドル円下落時期は、100銭設定のみの稼働となっていました。
一方、トライオートFXは一律40銭設定で買い下がり続けるという形です。
月別の収支でまとめると、40銭と狭い設定をしているトライオートFXの方が毎月の利益額のブレが少ないことがわかります。毎月安定した利益を出すという視点では設定値幅は狭い方が良いという見方もできます。
この部分、設定値幅が狭いほうに軍配があがります。
ただ、設定値幅が狭いことはメリットだけではありません。忘れてはいけないのが相場下落で発生する含み損増加ペースです。
どちらも米ドル円買いの設定ですので、ここ数ヶ月のように円高相場で含み損がでてきます。米ドル円下落が激しくなればなるほど含み損が大きく膨らむ点は一緒です。
ただ、その含み損の増加スピードは全く違います。
40銭刻みで買い進むトライオートFXの含み損増加スピードはかなり速いです。200万円の証拠金を入れてあるので米ドル円90円台に突入しても持ちこたえられるのですが、数日で4円下落するときなどはポジションを40銭刻みで新たに10本作りながら含み損が増えるためちょっとビビリます。これに対してループイフダンの100銭設定は4円下がっても新たな買いポジションは最高4本ですので、含み損増加スピードは比較的穏やかです。
今からトライオートFXやループイフダン系の自動売買設定をお考えであれば、ここで書いた収益性と含み損増加ペースの両方を考慮して検討されると良いかなと思います。
いずれの場合も、忘れてはいけないのは「最大ポジションとなって持ちこたえられる為替水準をしっかりと把握しておくこと」です。FX業者さんで用意された自動計算された数値でそのままやると、この辺の意識が甘くなりがちになります。
ループイフダンは1000通貨売買で手数料無料・スプレッド負担(米ドル円2銭)の低コスト・トライオートFXは設定自由度の大きさが魅力です。
私のような安全設定パターンであれば、一度設定しておけば数ヶ月はほとんど修正せずに動かしたままで利益を得ることもできます。年間利益率は20%くらいで十分ということであれば、これらの自動売買はおすすめできます。
今後も両方のシステムを使いながら、長所を活かして使い分けていきます。