トルコリラ下落 防衛策 その後
1週間前に書いた前回記事トルコリラ買いホルダーのための防衛策で書いた仕掛けのその後です。大きく上昇したのは時期が良かっただけなのですが、買いポジションリスクを減らすような使い方は有効そうです。復習をかねて記事にまとめてみました。
ここで使っているのはサクソバンク証券です。
1週間で3.9倍上昇 リアルレートでの変動
先日の記事では、トルコリラ円が大きく崩れそうな時期にUSDTRYのコール・オプション買いをするのが有効という内容で書かせていただきました。その時の記事中画像で紹介したポジションがどのような状況になっているのかをご覧ください。
1週間前(5月11日)の状況を抜き出してみます。
- トルコリラ円 25.8円
- USDTRY 4.2395
- FXオプション形態:USDTRYコール・オプション買い
- 権利行使価格:4.3500
- 期日:5月23日
- プレミアム値:0.02950
記事の中で、「もしもトルコリラが5%くらい下落してUSDTRYが4.4514くらいになったらこのオプションは4倍くらい上昇する可能性がある」ということも書かせていただきました。
さて、本日朝時点のUSDTRY値は4.4605です。記事で書いた水準とほぼ同じところにきています。
実際に、FXオプションがどのようになっているのかを確認するには良い時期だと思います。
現在のFXオプションUSDTRYのプレミアムをご覧ください。
FXオプションUSDTRY プレミアム値
左上の4.4605がUSDTRY現在値です。トルコリラが下落するとびUSDTRY値は上昇します。ここ1週間で4.2395⇒4.4605まで5%程度動いています。4.3500のコール・オプションのプレミアム値も0.02950⇒0.11548に上昇しています。
つまり、1週間で以下のような状況になりました。
- トルコリラ円 24.8円
- USDTRY 4.4605
- FXオプション形態:USDTRYコール・オプション買い
- 権利行使価格:4.3500
- 期日:5月23日
- プレミアム値:0.11548
0.02950が0.11548ですので1週間で約3.9倍上昇です。
期日の5月23日が近づいているので時間的価値が減少しているため前回記事試算の4.4倍には及びませんが、1週間の上昇幅としてはなかなかのものという気がします。
今回のケース、コール・オプション買いをどれくらい仕掛けてあるかにもよりますが、10万円分買っていれば39万円に100万円分買っていれば390万円に現実に増加したということになります。
これくらいの利益が出せれば、トルコリラ円買いポジションを保有して暴落期に突入しても含み損増加分をこれらの利益で補っていくという使い方も出来そうな気もします。
FXオプションの活用法として、参考になれば幸いです。