NYダウ株価指数証拠金基準額引き下げ レバレッジ40倍台取引復活 くりっく株365
12月17日よりくりっく株365の株価指数証拠金基準額が引き下げられています。これによって、NYダウはレバレッジ40倍台の取引が可能となっています。今回の株価指数証拠金基準額引き下げは、今後の取引でも有効活用していけそうです。同じCFD取引であるGMOクリック証券CFD取引との差などについても記事にまとめてみました。
*株価指数証拠金基準額:くりっく株3651枚あたりに必要な金額のことで、取引所の発表するものが株価指数証拠金基準額と呼ばれています。実際の取引に必要な証拠金額は、各くりっく株365業者が決めるのですが、大体この金額に近い金額になっています。FXでの必要証拠金と同意味です。
NYダウ株価指数証拠金基準額
公式ページ発表の株価指数証拠金基準額です。前週よりも、20〜40%くらい取引に必要な株価指数証拠金基準額が引き下げられているのが確認できます。
FTSE100は、今後激しい変動が予想されることもあり据え置きですが、他の3銘柄は20〜40%も株価指数証拠金基準額が減っています。
NYダウ現在値は24230です。株価指数証拠金基準額がそのまま取引口座の必要証拠金とした場合のレバレッジも計算してみましょう。
- 1枚の約定代金=24230×100=2.423,000円
- レバレッジ=2.423,000円÷59,550円=約40.68倍
これによってレバレッジ40倍前後の売買ができます。
リスクも高くなるので、諸刃の剣という部分はあるので単純な高レバレッジ取引は注意せねばなりません。
でも、保有株のリスクヘッジなどで使う場合は拘束される資金は少ない方が助かるので、今回の変更はほとんどの投資家が恩恵を受けられはずです。
私も、先日記事NYダウ売りで3%金利相当額で書いた特徴も併せて活用して「NYダウ売り」口座として活用していく予定でいます。
この金利相当額に関していえば、GMOクリック証券CFD口座も似たような状況にあります。
GMOクリック証券CFD取引では、価格調整額と呼ばれる調整金があり、これはくりっく株365の「配当相当額+金利相当額」の合計値のような性質があります。
ただ、同じではありません。
今のところGMOクリック証券CFD取引の米国30(NYダウのこと)では、売りポジションで受取です。でも、相場環境次第では次回は支払になるかもしれません。単純に金利水準と配当で計算されている訳ではないのでくりっく株365とは差が出ます。
細かい違いはいろいろあるのですが、この2口座をNYダウ取引で使う場合、私にとっての大きな違いは「スプレッド」「レバレッジ」「両建時証拠金」の3つです。
くりっく株365 | GMOクリッツク証券 | |
---|---|---|
スプレッド | 25〜40 | 3〜15 |
レバレッジ | 約40倍 | 最大10倍 |
両建て | 証拠金半分 | 証拠金両方必要 |
くっきりと特徴が分かれているので、目的に合わせて使い分けもし易いです。
スキャルピング的な短期売買でいくのであれば、GMOクリック証券CFD取引口座が有利だと思います。
日中であればスプレッドは、3〜8くらいの間で推移しているため、大きな値動きが無くてもサクッと利益確定し易いです。これに対して、くりっく株365ではこのスプレッドに往復3程度の手数料が発生するため、日計りで利益をじゃんじゃん出すのはちょっと難しいです。
逆に、長期保有になった場合はくりっく株365の方が安定しやすいです。
NYダウ売りポジションであれば、毎日金利相当額受取があります。
売りポジションは、配当相当額は支払となるので大型配当付きである2・5・8・11月は支払の方が大きくなるのですが、他の月は金利相当額の方がかなり大きくなるため売りポジションを保有し続けるだけでFXのスワップポイント受取をしているような感じになります。
また、途中で両建ても簡単にできます。
証拠金MAX制度のお蔭で、NYダウ売りポジションが建てたまま同枚数までのNYダウ買いポジションを建てた場合、証拠金をそのまま流用できるため資金を新たに拘束されることはないからです。
私の場合、NYダウ売りは長期間前提で攻める方針ですので、くりっく株365の方が向きそうです。
NYダウは、当面大きく動きやすい展開が続きそうです。上げるにせよ下げるにせよ、慌てずに対処していかねばなりません。
リスク管理をきっちりと行い、この大波を乗り切っていくつもりです。