NYダウ配当相当額 両建て派と買い派 思惑の違い
前回記事:NYダウ 配当相当額で8月はNYダウ配当相当額が大きくなるという記事を書きました。単純に買いポジションで攻める方は、これから買いポジションを作れば8月の配当相当額支給に間に合います。
でも、私のような両建て派は事情が違ってきます。今回はその辺を記事にまとめさせていただきます。
NYダウー日経225 両建て派の2017年夏戦略
私は、日経225売りーNYダウ買いの両建てポジションをずっと保有し続けてきています。8月は、NYダウ買いポジションで追い翁配当相当額発生が見込まれ、これだけであれば両建てポジションにもプラスになります。
でも、同時期に売りポジションとしている日経225では、マイナス配当相当額が発生します。
両建て派は、この両者を見比べながらポジション増減の戦略をたてていくことになります。まずは、それぞれの昨年の配当相当額の推移をご覧くださいませ。
売りポジション:日経225 2016年配当相当額
売りポジションですので、配当相当額欄の数字がマイナス配当相当額(支払)として発生します。
2016年は8月と9月の2か月間で、12,638円の配当相当額が発生しています。つまり、売りポジション保有者は、売りポジション1枚につき12,638円の支払いとなっていたということです。
買いポジション:NYダウ 2016年配当相当額
NYダウは、2016年6月末の上場ですので5月までの実績はゼロになっています。こちらは買いポジションですので配当相当額表記部分をそのまま受け取れたことになります。
2016年8月・9月合計額は、9,847円です。
既にお気づきかと思いますが、この時期は同枚数の両建てであれば日経225の方が配当相当額が大きくなります。
1年間を通じて合計すれば、日経225約3.2万円・NYダウ約5万円とNYダウの方が1.5倍くらい多いのですがこの2か月だけでみれば逆転しています。
この時期は、両建て派は配当相当額を気にせずに純粋な仕掛け時を考えながら売買ができるとも言えます。
ただ、これを逆手に取った売買もできます。
先程の昨年の日経225配当相当額合計12,638円のほとんどが9月末の1日に集中しています。つまり、この1日さえ売りポジションを外しておけばマイナス配当相当額の90%くらいを回避することができます。
実は、今年の春にそれをやっています(過去記事:+283,184円 くりっく株365NYダウ配当金生活)。この時は、両建てを一気に外して建て直すという売買でした。
ただ、当然のことながらいつもうまくいくわけではありません。
堅実にやっていくのであれば、もう少し先を見ながら売買する方が良いです。
両建て派 ここからの基本戦略
先程の画像で10月以降もご覧ください。10月以降は状況がかなり違ってきます。10月・11月は日経225は配当相当額ゼロ月です。これに対して、NYダウは11月に8月と同レベルの大きな配当相当額発生月になっています。
両建て保有でも配当相当額受取がかなり大きくなるのも確認できるはずです。10月以降は、両建てしていてもかなりの配当相当額が受け取れる時期なのです。
配当相当額だけから見れば、両建て派の基本戦略としては「8・9月にじっくりと仕掛けを作っておき、10月以降に収穫をする」という考え方が有効になります。
この辺を基本部分にして、あとは値動きを見ていきます。配当相当額がどんなに有利であってもそれだけでポジションを作っていけば大きな失敗の元になります。
私の売買判断は、日々の値を記入する場帖で行います。で提供している●●▲■+場帖・グラフと同じスタイルの用紙で記入し続けています。
この場帖で、NYダウと日経225の価格差(サヤ)を見ながら大きく縮小したところで両建てポジションを増やすつもりでいます。今は、拡大も縮小もほどほどの膠着期です。
じっくりと時期を待ち、次の両建てポジションを投下していくつもりでおります。